CMF Phone 1レビュー ~他者と違うおしゃれスマホ~
こんにちは、11月に1個くらい記事を書いたと思ってたら実は書いてなったカトユーです。
あと、文系大学生だったので4年生の年内に卒論提出だったので、そっちで苦しんでました()
ということで大量のネタストック(スマホ4台)があるので、久しぶり投稿もガジェットから。
あまりにもドハマりしたので使用1日で6,000字超のレビューを書きました()
簡単に言うとおしゃれなスマホ。
BALMUDA Phoneもこんな感じだったら売れてたハズ……
Twitter(旧X)でのレビューは以下の通り。
NothingとCMFとNothing OS
そもそも今回紹介するスマホのメーカーすら知らない人が多いのではないかと思う。
Nothingはガジェットオタクの間では光るスマホの会社で知られている。
NothingはOnePlusの共同創業者であるカール・ペイ氏が2020年に設立した新興企業。2021年には初の製品であるEar(1)を発表し、同年にはクアルコムとパートナーシップ締結した。
2022年にはNothig初のスマホであるPhone(1)を発表し、スマホメーカーとして動き始めた。その後、Phone(2)が出て、今年2024年には初の廉価版であるPhone(2a)を発売した。
CMFはNothingのサブブランド、CMF by Nothingとして誕生した。「美しいテクノロジーを誰もが使えるように」ということで、安価でデザイン性の高い工業製品を提供している。
今回レビューするCMF Phone 1はCMFが最初に提供したスマホである。
NothingのスマホはAndroidスマホに分類されるが、搭載されているソフトウェアはAndroidをベースとしたカスタムOSであるNothig OSだ。
所謂素のAndroidに近いが、尖っている部分があまりにも尖りすぎているのが特徴。
ホーム画面がコレである。
素の状態でコレなのは珍しいのではないか。アイコンも原型をとどめていなかったりするのだが、これがとにかく自分に刺さった。
Nothingのドットで描かれる世界観はかなり独特だが、ハマる人はハマるだろう。
私は今年2aを買ってドハマりした。
もちろんピュアAndroidにして他のスマホと同じように使うことができる。
CMF Phone 1の仕様
MediaTek Dimensity 7300(4nm TSMCプロセス)
164×77×8or9mm
197g or 202g
6.67インチ FHD+の有機ELディスプレイ(AMOLED)
20.5:9
120Hz対応
8ビットカラー
最大2000nit(手動700nit)
アウトカメラ
5000万画素メインカメラ(f/1.8相当)Sony IMX882センサー+ポートレートセンサー
4K 30fpsまで
フロントカメラ
1600万画素カメラ
8/128 or 8/256GB
マイクロSDメモリカード対応(2TBまで)
ワイヤレス充電非対応
5,000 mAhバッテリー
高速充電対応(33W)
5Wリバース充電
USB Type-C
画面内光学式指紋認証+顔認証
NFC、おサイフケータイ非対応
5G対応(ドコモのn79など非対応)
Wi-Fi 6
Bluetooth 5.3
GPS(L1) QZSS(L1)対応
防水防塵IP52
Nothing OS 2.6 (Android 14ベース)
2年間のAndroidの主要なアップデートと、
3年間のセキュリティアップデートに対応
8/128GB版 37,800円(IIJmio)
8/256GB版 44,800円(公式ストア)
カタログスペックだけを見れば、価格相応かややコスパが悪いくらい。
ただ、IIJmioが3万円台で販売してくれていることに感謝。悪条件な為替を考慮すると悪くない価格になっている。公式はやや高いので、年始の福袋やセールを狙うか128GBへのダウンを選択肢に入れるべき。
開封
購入したのは直販版の8/256GB版のブラック。
他にオレンジとライトグリーンがある。
ウィンターセールで購入したので、ケース1点と他アクセサリー1点の計7,000円相当が無料プレゼントされた。良いね。
ローミドルだけど箱が美しいね!
グローバル仕様をそのまま持ってきた感じだが、技適表示あり。
Nothingの箱は開けたら元に戻せない仕様だったが、CMFは違うらしい。ありがたい。
内容物は、本体、個性的なSIMピン、普遍的なCtoCケーブル、クイックスタートガイド。
充電器やケースは付属していないが、後述の特徴なのでケースなしの裸運用でいいだろう。
CMFのロゴ入りの凝ったやつ。基本はオレンジだと考えられる。
本体には画面保護フィルム貼り付け済。ただし、試供品レベルなので質は良くなく、指紋や汚れはどんどん付く。
根っこは中華スマホだなと感じる部分である。
私はそのままだが友人は張り替えていたので、気になる人は張り替えてもいいだろう。
Xiaomi同様の白色で統一されたシンプルな仕上がりのものだった。
外観
本体のデザインは意外にも大人しめ。
ただ、実質一眼なのでNothingは許さないが、CMFは許されるのだろうか。
ブラックは樹脂製でマットな見た目だが、意外とサラサラとした質感で滑りやすい。
Phone(2a)と比較するとなぜか画面側がラウンドしているので、板感が強く持ち心地はそこまで良くない。
上部はマイクのみ。
画面左側面は小さな音量ボタン。
これはNothing特有でiPhoneと同じ配置。
昔のOPPOも同じだったね……。
画面右側面は小さな電源ボタンのみ。
下部はスピーカー、Type-Cポート、マイク、SIMトレー。
この端末はモノラルスピーカーだ。
ディスプレイはこんな感じ。
標準的なパンチホールタイプでフラットなディスプレイ。
ベゼルはXiaomi比では太めで特に下部の太顎だが、より高価なGoogle Pixel8aやSamsung Galaxy S23 FEでもベゼルが太いので私はそこまで気にならなかった。あとは、慣れの問題だろう。
解像度はFHD+なので十分綺麗だ。輝度も最大2000nitということもあり明るい。平均的な輝度も高く屋内では十分な明るさだ。
海外サイトのレビューでは、自動最大輝度1259nit、手動調節での最大輝度720nit、最低輝度4nitを記録している。
https://www.gsmarena.com/nothing_cmf_phone_1-review-2719p3.php (参考)
また120Hzに対応しており、チップ性能と相まってスクロールは滑らかである。
ただ、ディスプレイの難点は暖色寄りの発色だ。
同じ画像を拡大して表示しているのだが、やや白っぽくなっている。
この違いは顕著で端末同士で比較しなくても不自然な発色だと思うレベルだった。ミドルレンジなのでどこかがコストカットされるのが当たり前だが、まさか発色が落ちるとは思っていなかったのだが……。
私は気分の問題で、カラーモードをDCI-P3をベースとした「鮮明」からsRGBベースの「標準」にした。
ちなみにDolby Visionは対応していない。
また、他のレビューではちらつき等が気になるというものもあった。私はこの点は感じていないので、この辺りの問題は個体差かもしれない。
カスタマイズ(ここが9割)
CMF Phone 1の最大の特徴は背面パネルが交換できること!
これが唯一無二の点。
この通り、交換用の背面パネルが無料プレゼントor別売り(4,980円)で存在する。また、3Dモデルが公開されているので背面パネルの自作が可能というのも素晴らしい。
手順としては汎用的なM2ネジ4つとアクセサリーポイント、SIMトレーを外す。
そして、外したアクセサリーポイントに「ここ押せ(意訳)」と書いてあるので、押しながら背面パネルの爪を外すと……
むっっっちゃイカした本体が現れる。
スマホ分解の疑似的な体験ができるの良いね。
ちなみに各パーツも着色されているので、凝り具合がすごい。
デザインに拘ってる感が伝わってくる。
背面パネルをブルーに交換したらこんな感じ。
ブルーは素材がヴィーガンレザーになっており、質感も大きく変わる。
交換は初見で楽しみながらやって10分だったので、朝の気分で背面パネルを交換しちゃう…、こんなこともできそう。
ちなみにアクセサリーポイントはネジでアクセサリーを追加できる。
画像はスタンド(1,980円だけど無料プレゼント)で、ブルーの筐体に鮮やかなオレンジが映える。
縦横でつけるので一般的な感じ。
ただ、個人的に純正スマホスタンドだと、SonyのXperia1Ⅵが一番スマートで美しいと思う。
公式でカスタマイズ可能というのは本当に楽しい。
日々使うスマホだからこそ、最近は性能よりOSやデザインの遊び心が欲しいと思うようになった。
操作性
スマホの頭脳であるSoCはミドルレンジ向けのMediaTekのDimensity 7300だ。
2024年上半期に発表された真新しいチップで、OPPO Reno11 Aに搭載されているDimensity 7050比で電力効率が25%向上し、話題のAI性能も2倍になっているとのこと。
信頼できるTSMCの4nmプロセスなので期待値は高い。
AnTuTuを3回連続で計測した結果は以下の通り。
結果は総合68万点程度。スコア的にはSD865PやA14に近い性能だ。
負荷を掛けるベンチマーク計測中も発熱やバッテリー消費の少なさが印象的だった。おそらく、ここが指折りのアピールポイントだろう。
昨年までの695地獄でミドルスマホはぱっとしない感じだったが、今年は7G1、7sG2、7sG3、6G1、4G2の登場でまた一段階底上げができた。来年以降もスマホ全体の底上げが進むことに期待したい。
実際の使用感については、実用上問題は全くないと言える。
chrome等のブラウザ閲覧、Twitterの読み込み、YouTube再生では不満を感じない程度である。
ゲームや動画編集はやや厳しいものがある。
グラフィック性能は中の下なので当然の話だ。
ただ、実際に動かしてみると案外動く。
艦これはデイリー消化や遠征なら問題ない。
ブルアカもプリコネもアズレンもガチャや周回、戦闘くらいなら問題ない。
ちなみにブルアカで要求されるのはグラフィック性能よりメモリかもしれない。メモリ3GBでは処理落ちしていたところも8GBあることで引っかかることがなかった。
全体として、処理性能が要求される3Dゲームの最高画質60fpsなどはプレイが困難だが、大画面も相まってキャラを舐めまわすように見るなどのライトな用途では問題ないと言える。
メモリ8GBは2024年では安心感あるが、2025年以降には早くも陳腐化するかもしれない。
近年Googleが推し進めるAIの発展は著しく、開発や実装はAppleを先行している。ユーザーへのメリットは限定的だが、消しゴムマジックや囲って検索、画像生成、対話型AI等無数に追加されている。
これらの開発はGoogleが主導しているが、GalaxyAIのように中華以外の会社にも普及している。Xiaomiでも14Tシリーズで囲って検索が利用可能になるなど、普及は加速している。Nothingも自社ブランドのエコシステムにChatGPTを統合するなどAI関連への関与に積極的だ。
そして、オフラインでも処理ができるようメモリの拡張も進んだ。Android14ではおおむねメモリ6GBで安定して動作している。だが、市場はPixel8aのように8GBが基本的となった。NothingもPhone(2a)にメモリ12GB版を設定するなど、AI関連技術の進展に呼応するようになっている。
2025年にはApple Intelligenceの日本語対応もリリースされ、iOSとAndroidのAI開発競争が激化するだろう。
また、Nothing Japanは2025年初めにはAndroid15ベースのNOS 3.0が展開される予定なので、メモリーにはゆとりがあったほうが良いと考える。ちなみにこのアプデで囲って検索に対抗するとみられる。
GalaxyAIは遡ってメモリ8GBのS22やS23 FEにも展開されたので直ちに問題になるとは思えないが、差別化のため1~2年後にはメモリ8GBが制限を受ける可能性も否定できない。
とはいえCMF Phone 1はメモリ8GBしか選択肢がないので、心配な人はNothing Phone(2a)のメモリ12GB版を選ぼう。
一応2024年12月時点では問題はない。
ストレージはお好みで良いだろう。画像やゲームがたくさんでなければコスパに優れたIIJmioの128GB版がおすすめだ。今ならMNP一括34,800円で6,600円のCMF Budsが無料でついてくる。
バッファが欲しい人は公式直販版の256GBが選択肢となる。こちらはウィンターセールでアクセサリー2点(7,000円相当)が無料プレゼントされる。
中古市場は在庫が不安定だが、安ければ外装交換可能なのでアリだろう。
また、グローバル仕様のままなので海外で販売されているものにも技適表示がある。
キャリア版やAmazon等ECサイトでの販売はない。
カメラ
後日加筆予定
バッテリー
バッテリー持ちはチップの優秀な電力効率や低発熱、制御によりかなり優れている。
普段、通学の四時間を位置情報オンで過ごすなど端末に負荷が掛かりがちな使い方をしているが、外出が16時間程度なら一日余裕で持っている。
また、残量1%になってから50分ほど使用できたのは軽く恐怖を感じた()
充電はPhone(2a)からダウングレードされて最大33Wの高速充電どまりだ。
ちなみに、33Wの充電は0%から100%までのフル充電に約65分掛かる(サードパーティ製の45W充電器を使用した場合)。
30分で65%まで充電できるので実用上問題ないが、個人的にはフル充電に60分以上掛るのは意外であった。
良い点と悪い点
良い点
・唯一無二なデザインの端末とOS
・十分な処理性能
・優れたバッテリー持ち
悪い点
・良くはないコストパフォーマンス
・必要最低限のカメラ
・モノラルスピーカー
まとめ
今回は2024年10月1日に発売されたCMF初のスマホであるCMF Phone 1をレビューしてみた。まともに使えるスマホでこれ以上ない超個性派なので、刺さる人にはぶっ刺さる良いスマホだ。
もちろん改善点もあるので、2ではさらに洗練されたものになると嬉しい。
NFCやおサイフケータイが必要な人はワンランク上で全部入りのNothing Phone(2a)が共通の世界観でおすすめできる。
……マジで冗談抜きに2024年はNothingに染まった1年だった。すごく良い……
ではまた次回にて。