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キャリア形成について思うところ

 私は、個人のキャリアを積んでいく中で、一度は大企業等(大企業やそれと関係の深い関連会社)で働いたほうがよいのではないか、と思っています。


一度は大企業等で働いた方がいいと考える理由

 なぜなら、大企業等においては、①業界の知識・ノウハウが広く・深く手に入ること、②コンプライアンスやガバナンスが整備されていることが多いと思われるからです。逆を言えばこの2つが得られないなら大企業等でも避けたほうがよいと思います。

業界の知識・ノウハウ

 これは中小企業では社長をはじめとした経営層の頭の中にしかないことが多く、経営層が多忙であることや、機微な情報であるため社員に落ちてこないことが多く見受けられます。
 一方で各セクションが情報収集を緻密に行っている大企業等では、適切な情報共有が行われている傾向があります。業界の経験が長い先輩や中間管理職も多いため、コミュニケーションによって情報収集をすることもできます。

コンプライアンス・ガバナンス

 大企業等においてはコンプライアンスに違反した際の影響が非常に大きいため、日常業務から大規模プロジェクトに至るまで、詳細かつ厳格なルールが定められています。このルールをただ守るだけではなく、その意味や成り立ちを追究することで事業への理解が深まり、遂行能力も高まります。
 一方で中小企業においてはその影響が比較的小さく、またスピードを優先しなければいけない場面も多いため、ルールが曖昧だったり、規制の認識が不十分だったりすることが少なくありません。そのため積極的に情報収集を行い、ガバナンスの構築に関わっていく必要があります。

その後のキャリア形成はこころざし次第

 社会において、大企業と中小企業の役割はそれぞれ違いますし、大企業の従業員と中小企業の従業員の役割もまた、それぞれ違います。
 大企業では中小企業では困難な規模のプロジェクトに関わることができるでしょうし、中小企業では直接顧客と深い関係を築き、事業がもたらす成果の実感をより得ることができるでしょう。
 どちらが良いかというのは個人の志向であり、そこに優劣はないと思います。自分の仕事が最終的に世界のために役立っていると思えるならそれ以上のことはない、と私は考えます。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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