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蛙には、空の青さも知らないでいてほしい。

【井の中の蛙大海を知らず】
自分の狭い知識や経験にとらわれ、他に広い世界があるのを知らないことのたとえ。

出展:コトバンク


茶番


「井の中の蛙大海を知らず」に続くカッコいいフレーズを考えたい!


ぬっぺ:いきなりどうしたんですか。

エソラ:「井の中の蛙大海を知らず」って諺があるじゃないですか。それに続くフレーズで、

「然れど空の青さを知る」

ってのがあるんですよ。「狭い世界にいたからこそ、より深い知見を得られること」って意味らしいんですけど。僕、あれすごく嫌いで。

ぬっぺ:確かに。無理矢理ハッピーエンドにしたみたいな感じありますよね。

エソラ:なんというか、無知なままでいてほしいんですよね。同じ諺で言ったら、鳶が急に活躍したら嫌じゃないですか。ということで、色んな人に続きを考えてもらいました。

はじめに

大会の主宰は初めてだったのですが、この度たくさんの方に募集していただいたことを先んじて感謝申し上げます。
今回は、とりわけ主宰者2名(エソラゴト・ぬっぺ)の気に入った数作品の紹介に留め、皆さまの投票によって決まった優勝作、優秀作は後日紹介・表彰させていただきたいと思います。
それでは、「井の中の蛙」グランプリを是非お楽しみください。
(文責:エソラゴト)




「糅てて加えて空の青き尾」

作:永良 匣

ぬっぺ:うわ!"永良匣節"って感じがする!

エソラ:「空の青き尾」で踏襲した部分が「なくなった若い頃の尾」の意味になってる!?
「尾」っていう自分の一部が変わったことすらきっと知らないんだろうね。無知無知してて好きだな~。

ぬっぺ:確かに。「糅てて加えて」っていう独特なパヤパヤした語彙も良い味出てますね。



「他方、蛇なら海へ山へと」

作:息災

ぬっぺ:自分を見下してくるやつに限って、出世してたりするんですよねぇ。嫌味が効いてて最高です。スネ夫みたい。


「なお、ここは火星とします。」

作:のーぜいのーらいふ

エソラ:うわぁ……。「海がない」ってことにすら気付けないって相当な皮肉だ。無知無知マシマシって感じで好きだな~。

ぬっぺ:唐突なSF展開に震えた。なんで井戸と蛙は火星にあるんだよ!



「つまるところは、あまちゃんなのだ」

作:Nonalia

エソラ:あぁ~!個人的にすごく好きなんだよね。これを見たときにさ、めっちゃ声出たもんね。
じぇじぇじぇって(笑)

ぬっぺ:やめてください。

エソラ:真面目に批評すると、元の8・8調をうまく踏襲したまま7・7調に落とし込んでるんだよね。リズム感とミーニングが調和した良作だと思います。

ぬっぺ:急に真面目にならないでください!!



「なればこそ子に旅させるべし」

作:お⛺さま

エソラ:ここで そう来るか~。天晴れだ!

ぬっぺ:多分「蛙の子は蛙」「かわいい子には旅をさせよ」ですよね。「子に託す」っていう新エピソードは想定外でした!

エソラ:デメリットの裏でなく、あくまでも次に繋ぐ糧とする点で面白い解釈だな~。



さいごに

エソラ:いや~、本当に多様な作品づくめで悩んじゃいました。今回は2人が特に気に入った5作品を紹介させてもらいました。企画のコンセプト上、ネガティブになりがちだったのですが、明るい作品も多く驚きました。次回も乞うご期待!!

ぬっぺ:大賞発表はどうなることやら……。
私は次回の激戦後にコメントさせていただきたいと思いますm(._.)m
次回もお楽しみに~。

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