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USMLE STEP1 合格記録

こんにちは、ハイシーです。
USMLE STEP1に合格したためその勉強法について書きたいと思います。USMLEは最近少しずつ合格者が増えつつありますが、日本語できちんと勉強したし、英語でもやっとくかにしては費用と労力がかかりすぎるので海外に行くことを視野に入れている人だけでいいのではと個人的に思います。もちろんUSMLEの勉強をする意義はそれだけではないですが。個人的に欲しかった情報を中心に書きます。ハイスコアな経過は辿っていませんが、参考にしてみてください。

私が実際に行った勉強

はじめに断っておきますが、おそらくUSMLEの勉強を始める方の多くは臨床の勉強を一通り終えた人だと思います。そういう人にはおすすめしないやり方です。詳しくは後に書きます。

4年生6月:Q&Aの分野別
ここは個人的な意見を言うと、医学の勉強というより英語で問題を解くこと、読むことに慣れるという意味合いが強かったです。必要ないという意見も多いです。私はかなり英弱なのでやって良かったと思っています。

4年生7月〜12月:anking→該当範囲のUSMLE-rx
ankiというアプリで海外の方が作成したデッキankingを解いて、その後に同じ範囲のrxの問題を解きました。ankingは臨床を一通り勉強した人には易しすぎるカードもあること、復習もこなしていくにはカードが多すぎて時間がかかりすぎることからankingはやらなくてもよいと個人的に思います。なので、rxを解いてやり直すことの繰り返しだけでいいと思います。我ながら膨大な量のカードをよくこなせたなと自分でも驚いています。

4年生1月〜5年生6月(本番):UWorld
オンライン問題集UWorldを解き、足りない知識はankiに入れて復習するというのを行いました。UWorldは1周と、間違えた問題だけ2周しました。

勉強方法の全体像

ここから勉強方法を詳しく書いていきます。
大きくはQ&A(サラッと流す感じでいいと思う)→USMLE-rx→模試→合格が見える点数であればUWorld→模試→UWorld→模試…みたいな感じです。
STEP1の結果がpassまたはfailになったことによりやはり勉強のやり方も少し変わってくるのではないかと思います。中にはUWorldだけでいいという意見などもありますが、個人的には上記のやり方がオススメです。

参考書

first aid
参考書はこの1冊のみ使いました。王道の一冊です。合格する人はほぼ持っていて、使い込んでると思います。ここに書いてあることを全て覚えましょう。ただオンライン問題集を解いたらfirst aidには載ってない知識もあります。それを書き込んでいき、自分だけの参考書を作っていく感じです。最新の年度版を見ると見やすくなっていたり知識が少し追加されていたりします。できるだけ新しいものを買いましょう。本で勉強するのがオススメです。

問題集

first aid Q&A
私は一番はじめに使用しました。分野別と、テスト形式で構成されています。私は分野別だけ20日ほどで解きました。改訂が全然されていないのと間違いがちらほらあるみたいです。英語に慣れる意味合いでやるのにはいいと思います。英文を読んで、正解だと思う答え(全然わからなくて宝くじやってる感じでした)を選んで、英単語を一つ一つ調べながら答え合わせする感じです。最初は1問30分とか平気でかかると思います(私だけかも…)。英語、得意だよ!っていう方はしなくてもいいと思います。やらなかったから受からないとかは全くもってないです。

USMLE-rx
オンライン問題集です。Q&Aの次に使用しました。解説に参考書のfirst aidの該当ページが載っているのでやり直しがしやすいです。難易度としては基礎的で本番よりは優しいです。解説はあっさりしてます。問題を解いて、知らない知識をankiに入れることを繰り返しましょう。1周目を終えた後に模試を受けてみるのが良いかと思います。この模試でまだ合格からかけ離れていれば2周するのがいいと思います。いけそう!と思ったらUWorldに突撃する、そんな立ち位置の問題集だと認識してます。

UWorld
ほぼ必須のオンライン問題集です。本番に似た問題が出ます。これが完璧であれば受かります。難易度的には本番よりやや難しいか同じぐらいです。解説が丁寧なのでじっくり読み込む価値があります。これもrxと同様知らない知識をankiに入れましょう。文章量は本番よりやや多いと感じました。なのでこれを時間内に解くことができれば本番は困りません。40問のテスト形式でやっていましたが、3,40%の時もザラにありましたので気を落とさないでください。1000問ぐらい解いたあたりで得点は60%ぐらいで安定して取れるようになってました。1周目の全体は61%でした。

anki
知識を定着させるためのアプリです。これに間違えた問題を入れていきます。カードを自分で作成する、デジタル版単語カードのようなものです。問題が忘却曲線に沿って出現するようになってます。毎日復習があるので1度始めると終われません。合格と共に捨て去りましょう。一度覚えたと思った知識は結局忘れてしまいます。ちょうど忘れかけたその時にハッとさせてくる、そんなアプリです。iphoneやipadだと有料ですが持ち運べるのでお金を払う価値はあります。隙間時間を利用して復習してました。

模試

NBME:50問,1時間15分×4ブロック
これは本番とは全然違う雰囲気ですが、点数がかなり信頼できるらしいです。問題文は短くて時間も余ります。今は得点はでずにパーセント表示のみです。何パーセントかは数えればわかるので得点表示のままであって欲しかったと思っております…。解答解説もあります。きちんとやり直しをしましょう全部で5個あります。経過も以下に載せます。安心材料にしてください。

form26(rx1周終了後)

合格には届かず、ただ初めての模試で面食らってたところもあり、UWorldやれば合格点は届くだろうと思っていたのでUWorldに進みました。

form27(UWorld1000問終了後)

ギリギリですが、合格ラインに乗りました。ひとまず安心ですね。low-pass rangeを抜け出したあたりで受けようと思ってました。

form28(UWorld2000問終了後)

やや上がったぐらいですね。ただ、前回より何言ってるかわからない問題は減りました。

form29(UWorld1周終了後)

low-pass rangeを抜け出しました。そこまで急激な伸びではないですが手ごたえはジワジワと上がってきておりました。NBME模試はこれで最後とし、本格的に受ける体勢に入りました。


UWSA:40問,1時間×4ブロック
UWorldを6ヶ月分購入すると付いてくる模試です。1と2があり、1は得点が高く出やすいらしいです。私は1も2もほぼ変わりませんでした。難易度はUWorld同様です。解説も丁寧なのできちんとやり直しをしましょう。

UWSA1(本番2週間前)

スコアは234ですね。スコアは高く出るらしくやや不安でしたが気にしすぎずいきました。ただ70%を目標にしてたのでやや反省といったところでした。

UWSA2(本番1週間前)

スコアは232。これはfree120+UWSA2の2連模試の形式で受けました。というのは本番は40問の7ブロックなのでそれを想定したためです。かなり疲れますが、頑張りましょう。


free120:40問,1時間×3ブロック
これは無料で受けることのできるサンプル問題です。本番に似ているかやや優しいと思いました。私は全く同じ問題に出くわしました。本番で忘れていないように直前がいいと思います。ほぼ点数が相関するらしいです。このとき、本番と同じ説明を読むことができるので忘れずに読んでおきましょう。画面は本番と同じです。

まあまあといったところですね。絶望はしなかったので良かったです。

難易度としては個人的には
NBME<free120<UWSAかなと思います。一番近いのはUWSAだと思いました。

本番について

本番は東京、大阪のどちらかで受けることができます。1時間40問7ブロックを8時間で自由に振り分けることができ、1時間の休み時間をどのように使うかが重要です。休み時間の中には15分の説明を読む時間が含まれますが、これはfree120で前もって読むことができるので本番はすっ飛ばしましょう。部屋を出て入る時はボディチェックもあり少し時間をとられますが1分ぐらいです。意外と時間は早く経つので、意識して休みましょう、軽食を忘れずに。持ち物はパスポート、予約のサマリ、scheduling permitがあれば受けれます。内容に関して、中にはかなり難しい問題にも遭遇しますが削除問題もあるので全く気にしないでください。私も全然手ごたえがないブロックがあり不安になってた覚えがあります。削除問題だ!と切り替えるのが上手くいかなかったので教訓にしてください。模試の点数はかなり信頼できるので合格点を超えているならばきちんと寝ることができれば勝ちです。自信をもって挑んでください。

それでは!

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