イベント「ビジネスで活きてくる『ご縁』のつくり方」レポート
Vlag yokohamaの事業共創パートナーである東邦レオ株式会社の三田 豊さん、井土 亜梨沙さんのお2人に加え、東邦レオと長期的なパートナーシップを築いている隈研吾建築都市設計事務所 設計室長の松長知宏さん、ジャーナリスト・林信行さんによるトークイベントを9月27日に開催いたしました。
その地域らしさを活かし、人が「集まり」「繋がれる」場づくりをしていきたいという想いを込め、さまざまなプロジェクトに取り組む4人に「ビジネスに活きてくる『ご縁』のつくり方」についてお話しいただきました。
4人が繋がった「地球のOS書き換えプロジェクト」とは
「ずっと同じ場所で働き生活している時代から、もっと自由に移動しやすく人が行き交う場にするために地球のOSを書き換えていく必要がある」
ハーバードビジネスレビュー2020年8月号での隈研吾氏のインタビューに共鳴した東邦レオ吉川稔社長が中心となって始まった、コロナ後の新しいライフスタイルを探る学際的社会実験「地球のOS書き換えプロジェクト」です。
コロナ初期の2020年、この実験を基に4人は集いました。今回のイベントで紹介してくださったのは、新しいライフスタイルを探るために全国4ヶ所(北海道東川、大阪府中津、香川県父母ヶ浜、東京大手町)をオンラインとオフラインでつないだ社会実験です。
この社会実験では、ロングテーブルをデジタルツールと組み合わせることで、遠くの場所にいる仲間がオンライン会議では表現できない臨場感と遠近感の中でテーブルを囲むことを可能にしました。組み立て式のテーブルで、室内外問わずどこからでも参加できるのも特徴です。
井土さんは当時、別の会社に勤めていましたが、このプロジェクトに個人で関わったことがきっかけで、東邦レオとの繋がりが生まれました。
井土さん「最初は東邦レオのことを全然知らなかったし、参加しないかと声をかけてもらいなんとなく参加してみるか~と軽い気持ちだったんですがまさか転職するとは思ってなかったです(笑)」
コロナ禍で人と出会うことが難しい中、偶然性や人との出会いを意図的に、積極的に作っていく。そうすることで自然と人が集まり、深まっていく場が「地球のOS書き換えプロジェクト」を通して生まれていきました。
オフィスに籠らず、さまざまな場所に居場所をつくる
コロナ禍で変化したワークスタイル。従来はビルを1棟活用したり、フロアごとに部署が分かれることが一般的でしたが、これらの常識は変わりつつあります。東邦レオでも近年はオフィス内で部署や役職の境目がなくなってきているとともに、三田さんと井土さんは自社オフィスにも年数回しか出社しない状態といいます。
拠点を複数カ所持ったり、出会った企業のオフィスで働かせてもらったりしたことで、さまざまなところで居場所や出会いの場を持つことが「ご縁」を生むきっかけになっているそうです。「外に出て、社内では聞けないような情報がインプットできることも重要」と、三田さんは語ります。
無茶振りから始まる「ご縁」…!?
松長さんと林さんは、「ご縁」を生むきっかけの一つとして、次に東邦レオ社長である吉川稔さんの“ビジョンのある無茶ぶり”を挙げました。無茶ぶりは社内、社外関係なくふられていきます。
ここでいう“ビジョンのある無茶ぶり”とは、経済合理性だけを求めると出てこないような面白い企画を生み出し、人を惹きつけること。面白そうな企画には人が集まり、かつ簡単には実現できない困難なビジョンのため、関わる人々が当事者意識を持つことで、「ご縁」が生まれるといいます。
また、何度も困難な出来事を乗り越えるうちに強固な関係性が生まれ、「コミュニケーションが増えることも『ご縁』に繋がっていく」と語りました。
最後に
今回のイベントテーマとなった「ご縁」。開業から4か月目を迎えようとしているVlag yokohamaでも、幅広い会員様同士が繋がり、多くのご縁が生まれていくことを願うとともに、これからもみなさまの『ご縁』のきっかけの場を提供できるようなイベントや場の企画ができるよう努めてまいります! 直近のイベントについては、下記のPeatixからご確認ください。
【ゲストプロフィール】
林 信行
松長 知宏
三田 豊
井土 亜梨沙
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?