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ウラジオストックとは?
まず最初にウラジオストックについての基本情報を書いていきたいと思います。
ウラジオストックは東京から約1000キロ(東京〜札幌までくらいの距離)、北朝鮮と中国と国境を接するロシア極東の都市です。
19世紀中頃、北京条約により清国からロシア帝国へとウラジオストックのある沿海地方が割譲され正式にロシアの領土となりました。
その後ロシア帝国時代〜現代に至るまで重要な不凍港としてロシア太平洋艦隊(ソ連太平洋艦隊)の拠点都市として繁栄してきた歴史があります。(この辺は歴史の教科書で読んだことある方は多いかもしれません)
地理的な要因もありウラジオストックは建設時から現在に至るまでアジアとの関係が強くロシア帝国時代には数千人の日本人やその他多数の朝鮮人、中国人が住んでいました。(ソ連時代には閉鎖都市になり一時期外国人の出入りは厳しく制限されていました)
2012年にウラジオストックでAPEC首脳会談が開催されそれがウラジオストックにとって大きな転機となりました。APECに向けてウラジオストックでは急速にインフラ整備が進みました。
APEC会場建設(現在は極東連邦大学のメインキャンパス)、ウラジオストック国際空港新ターミナル建設、空港から街までの道路の整備、エアポート急行の建設、三つの大きな橋の建設(そのうちの一つゴールデンブリッジは今ではウラジオのシンボル)などが行われました。
2年前にはハバロフスクからウラジオストックに極東連邦管轄区の首都が移され更に連邦予算も投入されインフラ整備が進んでいます。
今では韓国人、中国人をはじめとしたアジア人観光客で賑わうロシア極東第一の観光都市、またロシアにおけるアジア諸国との貿易の中心地となっています。
元々自分が来た5年前には殆どが中国人の団体客だったのですが(中国からは国境が近いため中国東北部からのバスツアーがメイン)、2014年から韓国とロシアがビザを撤廃し、特に3年ほど前から韓国人から人気の観光地となり今では中心部のメインの観光客は韓国人となっています。(韓国人の友達曰くある韓国の有名人がテレビでウラジオを紹介してから一気に人気が上がりここまで観光客が増えたそうです)
日本でウラジオが話題になりはじめたのはあの行くのが難しいイメージのある近くて遠い国ロシアが2017年8月8日から 日本を含む18カ国の国民向けに無料の電子ビザを導入し、ビザの手続きがネットで簡単にできるようになりロシア極東を訪れやすくなったからです。(現在は特定の地域: 極東、サンクトペテルブルク、カリニングラード等のみ訪問可能で首都モスクワに行くには通常のビザの取得が必要になります。来年から電子ビザはロシア全土に拡大予定)
最近ではウラジオストック専門の観光ガイドブックもいくつか発売されてさらに注目度が高まってきています。
今年からはJALやANAなど日系航空会社も東京–ウラジオ便を就航させさらに来やすくなりました。(現在は例の感染症のため一時運航休止となっています)
2時間でこれる極東ロシアの街ウラジオストック、是非お越し下さい。
これからさまざまなロシアの現地情報を発信して参りますのでそちらの方もチェックお願いいたします。