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日記:12月24日-真天地開闢集団-ジグザグ:横浜アリーナ公演(禊)などのこと


-真天地開闢集団-ジグザグ全国ツアー「全国開闢禊 -天ト地-」のファイナル横浜アリーナ公演(禊)へ。ジグザクのライブを観るのは2023年の武道館ぶりですね。その前ですとさかのぼって2018年10月のO-WEST。たしか関東初ワンマンだったはず。わたしは命様がインタビューやMCでおっしゃる「お客さんが200人くらいしかいなかった頃」の200人にギリ被ってる可能性があるのか?(…といっても熱心な古参ファンとかではなく「なんか楽しそうだから行ってみた」くらいのノリで行っただけであるよ)

そのあとコロナ禍や自分の入院などもあってあんまりライブそのものに行けなくって、気がついたらZeppツアーからの武道館、ロックフェスでも人気者みたいな存在に。近年稀に見る速度の快進撃でしたよね。すごいや。

ジグザグの魅力って当然ながら色々あると思うけれど、バラエティに富んだ楽曲群とエンタメ精神だなぁとつくづく感じるワンマン公演(禊)でした。

約7年前のO-WEST公演(禊)のときは、「目撃情報」って書いている通り、わりとパフォーマンスが尖っていて、「除霊」と称してステージから降りてお客さんを個別にいじったりしていた記憶がある(今もやっていたりするのかな?ちょっとわかんないです)。それはそれでひとつのエンタメではあるのだけど(その方向性を突き詰めてお客さんを巻き込むこと自体をエンタメにしている0.1gの誤算のようなバンドもいる)、当時のヴィジュアル系のライブハウスシーンでは、ステージの下に降りて個別のお客さんに接触するタイプのパフォーマンスをするバンドが少なからずいて、ちょっと個人的にはその乱暴さに疲れていた部分もあったんですよね。コロナの流行以降あまり見なくなった気はする。でもこれはわたしがあんまりライブハウスに行ってないだけかもしれない。今年はもう少し現場に行きたい。

話がそれました。メンバー編成が変わった後にどんな考えで現在のスタンスに至ったのかは様々なインタビュー記事などにあると思うのですが、開かれたエンターテイメントに方向転換したように見えるんですよね。この日も横浜アリーナ全方位にサービス精神を向けていたというか。たとえば「最高だZ」で命様がトロッコに乗りこむときの動きが以上に細かく小刻みに各方向にポーズを決めていらしたんですよね。必死かつ楽しそうに。それが印象に残ってて。「ここにいる全員の顔を覚えて帰るからな!」はLUNA SEAの東京ドーム公演でのRYUICHIさんによる名MCですが、命様も「ここにいる全員の顔」を見てたんじゃないかな。あるいは影丸さんのドラムソロもすごいテクニカルなだけじゃなくて(それだけで十分すごくて素晴らしいのですが)、音の鳴るニワトリのおもちゃを出してくるような遊び心だったり観客参加型といいますか。こういう全方位に開かれたウェルカム感は数年前に観たときは感じられなかった気がする(その頃から皆でふりつけで踊る曲や平泳ぎする曲はあったけれど、平泳ぎは楽しかった記憶がある)。

そういう開かれたスタンスが楽曲にもあらわれている気がしていて、幕の内弁当的に全方位にひらかれた楽曲というか。みんなで踊れるようなコミカルなものもあるし、いわゆる邦ロック調なものや、ラウド色の強いものから聴かせる系のバラードもあるし、「お友だちのバンド」でも似合いそうなビーイングっぽい曲もあるじゃないですか。それでいて格好から逆算できない音楽性というのも面白いわけですけど。

などなど色々考えたふうのこと言ってますけど、とにかく楽しかったですね。クリスマスに万単位の人間がネギネギ言ってたのは世界でたぶんここだけだよ。

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