(サルベージ)B-T初期の本二冊読んだ

(サルベージ)B-T初期の本二冊読んだ

この前新潟にお邪魔した時に読ませて頂きました。
素人同然から恵まれた出会いによる動因の増加、アイドル的な扱いを受けての葛藤、Vo.桜井(櫻井)氏の環境から来る自問自答と、そこからの昇華等。

いかにしてBUCK-TICKが唯一無二且つPOP主体から今の個性的な音楽性へと変化していったか。メンバーの心理描写や天才今井氏のギタリストに捉われない模索。

ヤガミトールことアニイのアニイっぷり(笑)
星野英彦ことヒデのナチュラルギターと美しい旋律への傾倒や樋口豊ことユータのアニイとの微笑ましいエピソードなど。

知られざる初心者からアイドル扱いを受けてどのように脱却し、模索し、悪戦苦闘して来たかが克明に語られていて面白い。

ましてやPOPと言う部分を重視しているビジュアル系バンドでも、どうしてここまでのものすごいバンドになったのか、途中まで(セルフカバーアルバム『殺シノ調べ
This is NOT Greatest Hits』)ではあるけれど理解できた気がする。市川氏の毒舌も満載w

でもPOP然としていればいいと言い放った市川氏をLIVEで納得させてしまった、そこにBUCK-TICKのPOPながらも納得させる何かが存在しているのだと思います。

この後のデジロックなど様々な音楽性をアルバムごとにコンセプトを叩きつけて、それでも良作を生み出しているのはさすが。

マスコミ・音楽業界の荒波に揉まれながらも自分たちの我を押し通して来た、その個性と強さの理由をまざまざと見せ付けられました。