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北御門二郎に魅せられてー今を生き抜く、信念貫く生き様

 先月、ある書店がきっかけで、北御門次郎さんという人に巡り合うことができた。多くの人は「北御門次郎さんって誰?」ってなると思う。以下に紹介ページのリンクを貼っておくので、そちらを参考にされたい。

 北御門さんは、ロシアの文豪トルストイを敬愛した翻訳家で、トルストイに魅せられて、「絶対的非暴力」の精神を掲げた。そのため、太平洋戦争中に兵役が始まると兵役を拒否したのだ。この信念を貫く生き様は、人としての魅力を強く感じる。もし、その信念が人として誤ったものであれば、魅力は一切感じないだろう。なぜなら、それは恐らく人間が本来持っている善意志によるものが大きいと思われるからだ。これらの点はイマヌエル=カントの理論等を参考されるのがよろしいと思う。

 現在、国際情勢は極めて不安定であり、第三次世界大戦がいつ起きてもおかしくない状況である。歴史の流れを大局的にみてみると、時代の(大)転換期には「人の血が流れている」という特徴を持っている、と私は考えている。例えば、近世(江戸時代)から近代(明治時代)への移行期、要は明治維新期は日本にとって、まさに(大)転換期だったわけだが、その時にも人の血は確実に流れた。そう思うと、今まさに時代の大転換期を迎えているのかもしれない。

 そんな先行き不透明な時代で、(大)転換期を我々が生き残るために必要なことは何か。それは善意志にもとづく信念を強く持ち続けて生きることだと北御門さんから学んだ。その信念を一人ひとりが持つことができれば、今の悪い状況を少しずつではあるが、好転させることができると確信している。なぜなら、その善意志にもとづく信念は、人間の本性を揺さぶったり、訴えかけたりして、いい意味で連鎖・結合し、良い方向に作用する(舵を切れる)と考えられるからだ。

 早く平和な世界が訪れることを私は心の底から願い、今回は筆を置くことにする。


■北御門次郎さんの生き様を知るためにお薦めの一冊


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