年末はメタバース・ライブ!!ノトーリアス・B.I.G., マライア・キャリー, そしてパーフェクト・バース体験記
2022年も本noteをご利用くださいましてありがとうございました。今年最後のnoteは年末にメタバースにて体験した音楽コンテンツのレビューをお楽しみください。
The Notorious B.I.G. Sky's The Limit
まずは一年を通じてメタバースの話題の中心であったMeta社のHorizon Worldsにて12月16日に開催された、同社のVRヘッドセットで楽しむコンサートから。言うなれば「ホログラム(CGによって再現された映像)」によりNOTORIOUS B.I.G.ことビギー・スモール「本人」が出演するコンサート。客演は朋友ディディー(こちらもデジタルにより生成)と共に、若手のヒップホッパーやバックバンドらのライブ録画による出演も。
コンサートの内容はまずブルックリンの街をビギーとディディーが疾走するシーンから始まります。(Reutersのリンクから一部がご覧いただけます。)
疾走シーンはまさにVR技術による没入感なしには出来なかった大迫力のエクスペリエンス。そしてブリックリンの屋外ライブステージのビギーを円形のライブ席から鑑賞するのは、現実の空間を超えて仲間とワイワイ声をかけあって参加するのにうってつけ。Metaが推進するメタバースのコンテンツとしては、今年最大級のイベントの一つだったと言って良いのではないでしょうか。
なおHorizon Worldsでは、スタンダップ・コメディなどの参加型のイベントを随時開催中で、そちらもライブ・エンターテイメントのメタバース化としてよく出来ています。
マライア・キャリーのウィンター・ワンダーランド(Roblox)
各プレーヤーが役割を担当する(ロール・プレイ)事のできるメタバース"Livetopia"の中にウィンター・ワンダーランドのコンサート会場があります(クリスマス期間限定)。まずこの中に入って入り口で待つこと4時間!(大量にネットワーク接続があったので、間隔をおいて開催されることになったという告知がありました)。直前になるとカウントダウンが始まり、眼の前に現れたあのシルエットは、そうクリスマスの女王。
とうとうマライアが眼の前に!参加した記念にウィグ(ブロンドの髪)をゲット。ステージのマライアはまず「オブセスト(Obsessed)」でスタート。最前列どころか、ステージまでドカドカ足を踏み入れることが出来るのは、メタバースの醍醐味。
ハートがいっぱいの次のステージに移動。ここで奏でられるのは、おなじみ「ファンタジー」。軽快なビートに乗って歌うマライアにすっかり眼が点、ではなくてハートに。
クリスマスと言えばトナカイ。なんと!ソリに乗ったマライアと一緒に空の旅も楽しめる。オーロラも降りてすっかり幻想的な雰囲気のスケートリンクに到着。
やはりこれを聴かずにはクリスマスを迎えられない、「恋人たちのクリスマス」を一緒に歌ってまた目がハートになる夜。女王様は再びソリにのって夜空の彼方に。
パーフェクトバース 3D Virtual Experience
最後に YourEDMの提供によるPERFECTOVERSEはDJポール・オークンフォルドによる壮大な音楽絵巻とでも言うべき映像コンテンツです(有料)。 世界で最も有名なDJの一人であり25年以上のキャリアを誇る彼の音楽レーベルが、3Dオーディオと繊細な美麗グラフィックスにより、まったく新しい音楽体験を生み出したといってよいでしょう。
日本でもおなじみとなったULTRAや、ヨーロッパのTomorrow LandなどのEDMフェスティバルをご存じの方には、あの雰囲気がデジタルで再現されていることに驚かれるのでは?
メタバースの中のDJセットは当然、現実世界の単なるDJのための舞台を超えて、宇宙船や気球船の形で自由に空間を飛び回り、世界中の人々に音楽を通じて一つになることを呼びかけているようです。
豊かなイマジネーションに満ちたセッティングにより、彼の音楽によって創造された世界の一部としての経験を特別なものにしてくれます。VRセットのような技術を使わずとも、大きめのスクリーンあるいはプロジェクションでも没入感を味わえる音楽コンテンツ。来年もメタバースに欠かせないものとして盛り上がることを期待します。