春が来た!メタバース・ライブ・イベントが満開!!ファットボーイ・スリム/DJ SHARPNEL/そしてAltspaceVRに別れの時が...
昨年末に引き続き、メタバースにて体験したライブ音楽イベントのレビュー第二弾です!
ENGAGE: Fatboy Slim コンサート "Eat Sleep VR Repeat"
ENGAGE(エンゲージ)はビジネスの利用を中心としたVRプラットフォームです。今回は一般向けコンテンツとして、最早伝説と言っていいDJファットボーイ・スリムのVRコンサートを無料配信。
電話ブースにはビッグフットがいたり、なぜか外でテレビを点けるのに必死なおじさんがいたり、ちょっと不思議な空間になっています。
やがて看板にカウントダウンが始まり、星が流れ始めてこのイベントに参加しているオーディエンスが集まってきます。
本コンサートの目玉の一つはパーティ・バス!
みんなでこのバスで荒野を疾走するのは楽しいエクスペリエンス。バス以外の様々な乗り物に飛び乗ることももちろんできます。
ピンボールを抜けた先にあるこのダイナー。とうとう3Dのアバターとなったノーマン・クック氏の姿を眺めることが出来ました。青いアロハを着た彼が向かう先には、先日80歳の誕生日を迎えたクリストファー・ウォーケン御大!
隣では見たことのある兄ちゃんがハンバーグを焼いています。
ダイナーを後にしたオーディエンスはなんと!スカイ・ダイビングの真っ最中であることに気づきます。空中を浮遊した気分になるのは、実にVRぽいですね!セルフィーを撮るも良し、再びDJの音楽に空中で酔いしれるも良し。ロケットも飛んでいきます。
空から降りったオーディエンスは山に囲まれて最後のDJを楽しむことになりました。ビッグフットたちも楽しそうに踊る中、DJセットが爆発!無数のハートやらスマイルが降り注ぐ絢爛な会場でこの旅も終わりです。
45分という時間ながらオープニングの含む6つの異なるエクスペリエンスが凝縮されたこのコンサート、まさに「VRによる異次元のクラブ体験」。VR音楽エンターテイメントの一つの到達点とも言える出来です。
"RUNNING ALLNIGHT ACID SP" DJ SHARPNELの巻
国産のVR上のソーシャル・プラットフォームと言えるcluster内でのイベントに参加してみました。アシッド・ベースのTB303にちなんだ3月3日の開催です。
ライブ会場もつくり込まれたこのエクスペリエンスは、ヘッドセットは利用しなかったものの、かつて自分が日本で体験したクラブを思い起こさせるのに十分な素晴らしいイベントでした。なおDJ SHARPNEL氏のイベント出演等はこちらを御覧ください。
さよならAltSpaceVR - TribeXRのDJたちによる最後のライブ
最後に3月10日をもって惜しまれつつ終了したVRプラットフォーム AltSpaceVR におけるライブ・イベントについてのレポートです。
プラットフォームの終了に合わせて様々なイベントが企画されましたが、今回体験したのは「Tribemorrowland」と「Club Atlantis」2つ。
どちらのイベントも、バーチャルDJアプリ TribeXR のレジデントDJたちが中心となって、メタバースからメタバースへ音楽を届けるガチでメタなライブ企画。
まずTribemorrowlandは、有名なダンス・ミュージック・フェスティバルのTomorrowlandにちなんで開催。9人のDJが順番にセットで1時間ずつパフォーマンスを繰り広げたライブ・イベント。(上記のスクリーンに映るDJは「Disco Jesus - ディスコの神様」ことDJ PanopticOn。)
Tribe XRでは彼のレッスンも楽しめますが、やはり彼が実際に現代的なヒップホップと往年のディスコをクロスオーバーしてミックスしているところは勉強になります。
定期的に開催されてきたイベントの最終回。5人のレジデントDJがフロアを明るく照らしました。トリはDJ イルミナティ!!
駆け足で3つのイベントをレポートしましたが、やはりライブ音楽のイベントは皆が家から集合できるスペースを提供する目的に合っているのでこれからもポピュラーなコンテンツであり続けることは間違いないようです。
AltspaceVRの終了は寂しいニュースでしたが、逆にこういったイベントに必要不可欠なプラットフォームとしてのメタバースはいつまでも残ることでしょう。
※なお"The Ghost Howls"に詳細なFatboy Slimコンサートのレポートを書かれている方がいらっしゃいます。(英語)