AIに「WA-MOE」作品を見せて展開 - AIアート 「うつろい」 図鑑
さて、引き続きAIのMidjourney(MJ)によるAIアートについて書いてみたいと思います。
今回は、AIとコラボ、私が自分のアナログ作品の写真をMJに見せてできあがったAIアートの事例を「図鑑」としてご紹介します。(現在、私はMJの有料ユーザーとなり、成果物の著作権と所有権を有しています。)
AIアートについてはすでに記事をいくつか書いていますので、まだご覧いただけていない方にはぜひご参照いただきたいです。(↓コチラの三つ)
AIアートのクリエーションの喜びは、自らの関わり(痕跡)を見いだせるところにもあります。自ら意図して打ち込んだテキスト、そして、示された複数の(画像による)選択肢から指示する関わりが大事です。その作業によって、その後の画像の現れ方や方向性に変容がもたらされるのをしっかり認識できるからです。MJに思いついたテキストを「プロンプト」(テキストによる指示)として打ち込んで、どのような結果が示されるかを楽しみながら試行錯誤することもできますが、実は、MJにはこのようなテキストの意味による指示の他に、URLで画像を示して展開することも可能です。
今回私のアナログ作品展開している採用しては、「WA-MOE」シリーズです。どのような展開ができあがったのか、図鑑を見るように、お気楽にご覧ください。
WA-MOEは「輪」と「萌え」
MJに見せる私の作品は「WA-MOE」シリーズと名づけています。このアナログの平面作品では、麻紐一本が使われているのですが、そのの両端は結ばれ、一つの輪 (WA) になっています。その形状で女性像の輪郭が浮かび上がります。異様ですが、女性の頭からは双葉が萌え (MOE) 出ています。
輪になっているので、必然的に内と外の境界ができます。通常は、輪の内側を「図」、外側を「地」として塗り分けるのですが、この作品の女性像は、その図・地の双方が入り組んだ形態として立ち現れています。
停電を経験した東日本大震災直後の時期に原点回帰を求めたのか、私は電気を使わないアナログで、母性的なものへの敬意や希望を込めた作品を制作したのでした。
そして、これらは、2011年10月、東日本大震災を契機とした英国での「TOHOKU-SCOTLAND」展(エジンバラ芸術大学スカルプチャー・コート)に展示していただきました。
平面作品「WA-MOE」シリーズは、上記の二作品の他に、「WA - MOE (Summer)」・「WA - MOE (Winter)」・「WA-MOE (lively orange)」・「WA-MOE (refresh blue)」・「WA-MOE (joyful yellow)」・「WA-MOE (cheery pink)」・「WA-MOE (friendly green)」・「WA-MOE (charm purple)」・「WA-MOE (honest black)」などがあります。これらは私が企画した2013年10月11-20日開催の「イーハトーブ・バウハウスの実験」展(旧石井県令邸)にて展示していました。それぞれ、色彩との意味づけを意図した作品です。
AIとコラボして作品を展開 - 「うつろい」シリーズ
それでは、私の作品の写真(画像)を任意のサーバーにアップして、そのURLをMJに教えてイメージを展開していきます。以下に、その結果を確認を掲載します。
MJがイメージを展開してくれている場面の記録動画です。通常、1分程度で四つのバリエーションが示されます。
私の作品のURLを記述した後、さらにキーワードを加えることができます。例えば「和紙に多色木版」などを書き加えます。
MJでは同じイメージを再度作ることはできません。できあがったイメージには「一期一会」の気持ちが生じてきます。私は、これらをの作品群を「うつろい」シリーズと名づけました。
そして、こんな傑作ができあがりました!
いかがでしたでしょうか。AIとコラボして、最初は予想もできなかった(徐々に予想して狙うことも可能になってきますが)意外な結果をもたらすこともできるのです。
自分の作品からスタートして、AIとともに新たなイメージを探求することもAIアートの愉しみの一つなのです。