9月3日(木) 物語と自分、を綴る

 今日は14時まで激しく寝てしまった。
 8時まで相変わらず寝られず起きていて、ご飯を貪るように食べ、ぐったりと寝落ちして、11時に起き、体が気怠く感じまた眠ると14時になっていた。朝まで起きていれば当たり前といえば当たり前なのだが、昼に寝ることになる。すると、自己嫌悪の渦に溺れやすくなる。俺は何をしているのかと。その憂鬱を仕事の作業量で打ち消す為、ガストに来たのだが、なんだか精神的に寂しくなり最近Netflixで配信されるようになった「コブラ会」を見てしまう。まだ、シーズン1の一話しか見ていないのだが、これがまた面白く、おそらく、人生をワンスアゲインするドラマだと思うので、これからのストーリーが楽しみだ。
 映画とかドラマは物語なので、どうしても過去の記憶を呼び覚ます。昨日見た、「青くて痛くて脆い」という邦画も大学のイケイケサークルが描かれていたが、僕はイケイケサークルに入っていなく、社会人になってマルチ商法に巻き込まれて似たような環境の中にいたことがあった。個人的にはのめり込んだりとかせず、そこにいる自分を客観視することで、程よい距離感を保ちながら、誰も勧誘などをすることもなく、そのマルチ商売とは関わらなくなった。そのイケイケサークルの描写が、マルチ商法の団体の中の空気感に似ていて、胸が苦しくなった。マルチ商法の団体の中には人として良い人もいるけれど、やっていることは明らかに間違っていて、その間違っていることすらもこの団体の中にいたらぼんやりと薄れてしまう。みんな何かをつかもうとしているけど、つかもうとしている物の本当のものを知ることができないあの感じを思い出した。物語に自分自身を重ね合わせて、そして、自分がこうあって欲しいという願いを込めて、最後まで見届ける。「青くて痛くて脆い」はそんなことを思いながら見たのだが、自分のこうあって欲しいと願っていた終わりにはならなかった。「コブラ会」は果たしてどんな終わりを迎えるのだろう。そんなことを楽しみに思いながら、今日も物語を求めて生きていく。

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