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J.S.バッハから学ぶ「キャリアの築き方」
初投稿でワクワクドキドキしながら書いてから
ふとまだ自己紹介をしていなかったことに気づいた。
1.自己紹介
現在、公認心理師・キャリアコンサルタント・音楽療法士・ピアノ講師など
をしている。
好きなことは、散歩すること、ピアノを弾くこと、ライアーを弾くことなどで、どうやら基本的に「ぼーっとしながら過ごすこと」が好きらしい。
ピアノでは特にJ.S.バッハが好きで、弾いていると落ち着く感じがするのだ。
そういえば先日、J.S.バッハの肖像画の右手に持っている楽譜が目に入り、
ふと曲を聴いてみたくなった。
『6声の三重カノンBWV1076』
一見3声かと思いきや、3声の楽譜を反対から読んで
1小節ずつずらして演奏し、全部で6声の曲になるという曲の構成に、
やっぱりJ.S.バッハはすごいなぁ~と改めて感動してしまう。
2.バッハの生き方とキャリアの築き方
バッハの曲はもちろんのこと、個人的にはバッハのキャリアの積み方にも
とても共感する。
一歩一歩着実にキャリアを重ね、キャリアアップしていくプロセスは
まさに、バッハの曲にもあらわれているなぁ、と感じる。
バッハの生きた時代(18世紀後半)は、対位法が衰退し、和声が主流に
なってきているといった流れの中で、あえて伝統的な対位法を研究し、
伝統+オリジナリティを加えて、従来の対位法の常識を破ったバッハの姿勢に感動する。
多くの人が「当たり前」と思っていることを、あえて打ち破り、新たな流れをつくるには、熱い想いや大きな覚悟が必要だと思う。
「こんな大胆なことをしたら、世間はどう思うだろうか」などと考えて
いたら、まずできないのではないだろうか。
対位法(横軸:時間軸)と和声(縦軸:積み重ね)のバランスが絶妙で
作曲の斬新な技法を編み出すまでのプロセスはきっと、並々ならぬ努力の
積み重ねのうえに実現したのだと思う。
そしてその姿勢は、J.S.バッハのキャリアの築き方ともつながっていると感じる。18歳でワイマールの宮廷楽団に就職し、そこからコツコツ経験を積み重ね、ワイマールの宮廷オルガニスト→宮廷楽長→聖トーマス教会のトーマスカントル→ザクセン宮廷作曲家・・と一歩一歩着実にキャリアを築いていくといった姿勢に深く共感するともに、私にとってのロールモデル的な存在であると改めて実感している。
「ひとつのことを深く掘り下げて、今までにないものを創造する」という
仕事のあり方は、まさに今、社会から求められている「自分らしさを大切にしながらキャリアを形成する」ことにつながるのではないだろうか。
3.バッハの曲や生き方から学んだこと
「自分らしく一歩一歩歩んでいくことの大切さ」
自分が「やってみたい」と思ったことや、直感を大切にしながら、それぞれおもむくままにやってみる。
それぞれやってみたいことはバラバラで独立しているけれど、それらを
コツコツ継続していくうちに何層にも重なって厚みができてくる。いつも
同時進行しているわけではなく、それぞれに取り組みのペースがあり、
ときには歩みの速度がずれたりすることもあるが、それがまた面白くいい味(オリジナリティ)になっていたりする。
一見バラバラにみえる歩みも、結局は自分らしい「一つの形」になって完成する。
・・・書いているうちに、これってまさに
対位法(それぞれの独立した声部が流れる)+それぞれが重なる部分(和声)=ひとつの作品
の流れにつながっているんじゃない?と思うと、ワクワクしてくる♪
ああ、音楽ってすばらしい~、バッハってすばらしい~
「生きる」ってすばらしい~
っていう気づきもまた「今日の幸せ」。
今日一日に、感謝。