【地球食研究所】活動レポート『クロモジわらび餅を作ろう!』
今回のイベントは台風の影響により、開催場所が『流山おおたかの森 野営場』から『KOILファクトリープロ』へ変更となりました。足元の悪い中、参加してくれたVIVINAUTたちありがとう!
当日は今後の地球食プロジェクトの進め方を共有するとともにクロモジのわらび餅を作りました。
その様子を以下にレポートします。
クロモジとは?
クロモジは、クスノキ科の落葉低木で近隣の野山にも生えている身近な香木として古くから人々に親しまれてきました。
3~4月頃に薄い黄色の花が開花し、黒文字と言われる所以でもある黒い斑点のある樹皮が特徴です。
クロモジにはリナロールというリラックス成分が含まれるため、枝を折ると甘く爽快感のある香りが漂い、リラックス効果・鎮痛消炎効果が期待されます。
和の精油、爪楊枝としてクロモジは高級品となりますが、石鹸、のど飴、ハーブティー、スイーツ、創作料理などにも幅広く利用される優秀な地球食です。
クロモジわらび餅づくりスタート
まず、乾燥させたクロモジをハサミで少し細かくカットしてからすり鉢で粉末化します。最初はうまく砕けず、先が見えない展開に疲れてしまうVIVINAUTもちらほら・・・。
それでも、諦めずにすり続けると少しずつ茶葉に近づいてきました。
この頃にはすっかり夢中のVIVINAUTたち。
親子で力を合わせてすり続けます。
20分ほどでようやく茶葉が完成すると、わらび餅粉とてんさい糖と混ぜ合わせます。
鍋の中に混ぜ合わせた粉とクロモジで煮出したクロモジ茶を入れて中火で火をかけます。
すぐに餅が固まるので、とにかく急いで混ぜます。量が多いので混ぜるのも一苦労でした。
大人のVIVINAUTも本気モード。笑
餅の状態になると、氷水でしっかり冷やして食べやすい大きさに手でちぎっていきます。これもスライムみたいで面白い!
同時並行でクロモジ爪楊枝づくり
もともと和菓子の高級爪楊枝として重宝されるクロモジ爪楊枝をナイフでカッティングしてかたちを整えていきました。ここでも夢中になるVIVINAUTたち。
わらび餅とのペアリングはクロモジ茶
スッキリ爽やかな飲み心地がたまらないクロモジ茶。一番煎じ&二番煎じとクロモジ近縁種のダンコウバイ茶を飲み比べました。
一番煎じのクロモジ茶が人気で、気品のある香りのダンコウバイ茶は好みが分かれる結果となりました。ダンコウバイのわらび餅も美味しいので機会があればやりたいですね!
クロモジわらび餅いよいよ実食!
振りかけるのはなんときな粉ではなく、てんさい糖を加えた米ぬか。きな粉は主張が強過ぎて餅まできな粉味となってしまうので健康にも良く素材を邪魔しない米ぬかを採用。
わらび餅の中に爽やかなクロモジの味がしっかりと感じられ、VIVINAUTたちからは"上品なわらび餅"、"初めての味"といった声も聞かれました。
終わりに
優秀な地球食はクロモジに限らず数多く存在しています。そのため、今後はあらゆる地球食を月1回のペースで扱い実践していく予定です。
しかし、ただ新たな地球食を経験して終えるだけではもったいない!ということで、今後は扱った地球食に価値を与えるためのアイデア出しや話し合い、レシピ開発もやっていこうと考えています。
実は、その活動が水面下で動き始めています!クロモジに興味をもったVIVINAUTが早速、クロモジ焼き味噌を使った焼きおにぎり、ワラサのクロモジ柚子焼きを作ってくれました!
甘く爽やかな香りのクロモジと味噌の相性が良さそうでとても美味しそうですね!
その他、クロモジ七味やクロモジ胡椒も美味しそうじゃない?といったアイデアもありました。素晴らしい発想です!
地球食プロジェクトでは、このような貴重なアイデアを受け止められるよう、気軽に情報交換できるチャットツール『VIVIHUDDLE』を用意しました。このツールについては次回のイベントで紹介しますね。
その他、クロモジの蒸留をしてアロマ水を作りたいという声もありました。これも面白そうな実験ですね。
地球食ハンターの高橋がすでに自宅で実験済み。クロモジのアロマ水がたっぷりできて、甘く爽やかなとても良い香りでした!
このようにやりたいことが盛りだくさんなので、これからもVIVINAUTたちと地球食の可能性を探っていきたいと思います!
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