VIVITA ARTISAN "SHOES プロジェクト" in 神戸 活動レポート #1 靴について学ぼう〜スニーカーづくりに挑戦編〜
VIVITA ARTISAN "SHOES プロジェクト" in 神戸とは
VIVITA ARTISAN とは?
子どもたちが、第一線で活躍するアルチザン(職人)やクリエイターと共創するプロジェクト「VIVITA ARTISAN」の第一弾として「SHOES プロジェクト」を神戸市で開催しました。子どもたちがプロフェッショナルの仕事に触れながらアイディアを具現化し、商品開発に挑戦します。
VIVITA × MAGARIMONO Powered by 神戸市 & ASICS
本プログラムは神戸市の「CO+CREATION KOBE Projectこどもの創造型」助成対象事業として、VIVITAが主催し実施するものです。
神戸市に本社を置く総合スポーツ用品メーカー「アシックス」協力のもと、誰も触ったことのないフットウェアを提供するブランド「MAGARIMONO」と一緒に靴づくりを学び、みんなで「神戸の街に似合う一足」を約2ヶ月かけてつくります。
ついにプロジェクト始動!
2020年10月10日(土)・11日(日) 、神戸市のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にてプロジェクトがスタートしました。
今回参加してくれる子どもたちは、神戸市在住の小学4年生〜中学2年生です。みんな、最初は緊張した面持ちでしたが、それぞれに自己紹介した後はあっという間に打ち解けました。以前VIVITAがKIITOで開催した「VIVISTOP mini」や「まちづくり会議」に参加してくれた子もいて、久しぶりの再会がうれしかったです。
VIVITAクルーの「あなっち」のあいさつで、VIVITA ARTISAN SHOES PROJECT in 神戸が始動しました。これから約2ヶ月間、みんなで一緒に活動していきます。がんばろう!
神戸市で靴をつくるということ
SHOES プロジェクトの活動を神戸市で始めるにあたり、アシックス スポーツミュージアムの段下さんより「神戸市で靴をつくるということ」について、お話しいただきました。
アシックスはどうして神戸で創業したのか、なぜスポーツシューズを作ったのか、戦後の神戸の街の歴史とともに紐解きます。また、スポーツシューズは普通の靴とどこが違うのか、スポーツシューズに必要な8大機能、アシックスが大切にしているスポーツシューズづくりの一番大事なことについて解説がありました。
アシックス創業者の鬼塚喜八郎さんは鳥取出身ですが、戦争中に亡くなった戦友との約束を守り、神戸に来たのだそうです。そして第二次世界大戦後、行き場をなくして気力を失い、非行に走る子どもたちを目の当たりにし、「スポーツを通じて青少年を健全に育成したい」という思いから、スポーツシューズで起業しました。
なお、社名の由来は「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ」をあらわすラテン語、” Anima Sana In Corpore Sano ” の頭文字だそうです。
また、スニーカーのアッパーに入っている「アシックスストライプ」と呼ばれるラインは、神戸の海の波をイメージしているんだとか。神戸はゴム産業が盛んで、1980年代まで長田区や須磨区にたくさんの協力工場があったそうです。まさに、神戸の街とともに発展してきたメーカーなのです。
アシックス創業者 鬼塚喜八郎さんの信念に触れるうちに、アシックス社製のスニーカーを買わなければいけない気持ちになりました。ちなみに筆者が狙っているのはオニツカタイガーです。
デザインのしごとって?
次に、アシックス デザインチーム 杉森さんより、デザインの仕事をする上で大事にしていることをお話しいただきました。
その色の靴を履いた人はどんな気持ちになるか?どんな気持ちで履いてほしいか?を考えながらデザインしよう、という大切なことを教えてくれました。どんな仕事をするときも、忘れずにいたいものです。
「アシックスは子どものためにできた会社なので、子どもたちの体と心がともに成長していくことをサポートしていきます」という言葉が印象的でした。
オリジナルスニーカーづくりに挑戦
さて、いよいよ自分だけのオリジナルスニーカーづくりに挑戦です。
アシックスさんから、実際に靴に使用している素敵な素材をたくさん提供していただきました。その素材のなかから、それぞれ好きなものを選んで組み合わせます。普段見慣れない、いろんな種類の材質や色があって、素材選びもワクワクします。
慣れない作業に苦戦しながらも、MAGARIMONOのスタッフにサポートしてもらいながら、何とか全員かたちになりました。
切ったり穴を開けたり縫ったり、大人でも大変な作業なのに、みんな集中して最後までやり遂げました。作業自体は地味ですが、自分が知っている靴のかたちになっていく過程が面白かったのでしょうか。「おやつ食べたい!」と言い出した子はいましたが、音をあげる子はいませんでした。
みんなのスニーカーが完成
完成したスニーカーは、VIVITAデザイナーの青木さんがきれいに撮影してくれました。色も素材もさまざま!子どもたちが自分自身で選んで組み合わせた配色のセンスが素晴らしいです。
2日目はいよいよ、自分でつくったスニーカーを履いて神戸市の街を歩きます。履き心地や強度はどうだったのでしょうか・・・!?
次回のレポートに続きます!