hinata主催ウェビナーレポート!(第一回)
こんにちは!vivit株式会社のPR担当として駆け出し中の間﨑(まざき)です!このnoteでは、アウトドア業界に関わりがある、もしくは興味がある企業、団体の方に向けて、様々なアウトドア情報を発信しています。第2回は、初のhinata主催で行ったセミナーの内容と、事後アンケート結果のご報告です。セミナーでは、キャンプ場、メーカー、メディアというアウトドア業界のプロ3者が、キャンプ文化の現在地とキャンプ業界のこれからに関して語り尽くしました!ぜひ最後までお楽しみください!
hinataセミナーに関して
hinataでは1〜2ヶ月に一度、事業者向けに業界情報を発信するセミナーを開催しています。アウトドア業界に対する情報発信によって、業界全体を活性化していくことが目的です。業界全体の市場動向の話からキャンプ×地方創生、キャンプ場の集客の話まで幅広いテーマを取り扱っています。
今回のセミナー概要
第1回目は、「業界のプロ3者が見る!市場動向とトレンド予測」というテーマのもと、業界の今とこれからについてトークセッションを行いました。具体的には、「キャンプブームは本当に起きているのか?」「ブームの裏側にある課題とは何か?」「キャンプをさらに成長産業にするにはどうするべきか?」といった3つのトピックに関して、キャンプ場、メーカー、メディアの3者がそれぞれの立場から議論しました。
トークセッションのゲストスピーカーとして、アウトドアの「楽しい」に寄り添うファミリーブランド「ロゴス」様、自然にときめくリゾートを掲げ全国35ヶ所にホテルやキャンプ場を展開する「休暇村協会」様をお迎えしました。それでは、hinata含め3者のトークセッションを見ていきましょう!
業界のプロ3者が見る!市場動向とトレンド予測
「キャンプブームは本当に起きているの?」
最初の話題は、昨今のキャンプ"ブーム"についてです。3者が市場の動きをどのようにみているか、それぞれの見解を交わしました。
hinata:キャンプブームは確かに起きていると見て良いかと思います。また、それは以前の第一次キャンプブームとは変わってきています。いわゆる”第一次ブーム”は、自動車の家庭への普及、週休2日制の一般化の影響により、起こったブームでした。一方で、第二次キャンプブームである現在は、以前とは異なり、よりアウトドアが身近になったり、楽しみ方が多様化してきた中で起こったブームと言えます 。具体的には、SNSで簡単に情報を入手できたり、ギアが進化したことで快適に過ごせたり、天気予報の進化で危険を察知しやすくなったりとキャンプへの参入障壁が低くなった、ということです。hinataとしても、各事業の売り上げやアウトドア業界外からの仕事の依頼が増えたことなどから、ブームを実感しています。
休暇村:ブームと言えると思います。コロナ禍の中、本業であるホテル事業の方は売上が前年比で減少しましたが、キャンプ事業はコロナ禍以前とほとんど変わらない売上を持続しました。外に出たいけどホテルに泊まれない、何か方法はないかと考えた時に、目の前にあったキャンプを利用し始めたのではないかなと思います。休暇村内でも、ホテルだけでなくキャンプも楽しむ形にスライドした方も多いです。スライドした方達は、不安を抱えた初心者キャンパーが多数でしたが、これまで利用していたホテルの安心感からスムーズにスライドしていただいたのではないでしょうか。最近では、一見するとキャンプとは関係がなさそうな企業様からのサンプリングの依頼を受けたり、メーカーさんの実店舗・休暇村・旅行会社の3社でファミリー向けのイベントを行いご好評の声をいただくこともありました。
LOGOS:会社として競合してくるブランドが増えていることから、ブームを感じています。また、お客様がギアなどを買える場所が増えていることや、計画をしっかり立てないと予約するのが難しくなっていたりすることからも、ブームを感じられますね。1人のユーザーとしても感じております。弊社の卸先として、今まではアウトドアの専門店様が多かったのですが、ここ数年は、大手自動車メーカーやプロ野球、ゴルフメーカーなどいった様々な事業者様からの依頼が増えました。それ以外にちょっと面白いところで言いますと、コインランドリーさんと共同で店舗を出したことが挙げられます。ここでは、洗い場を設けており、BBQコンロを洗えたり、テントを干したりといった、商品を買うだけでなく、メンテナンスまでできるといった新しい試みをおこなっています、こういった新たなビジネスの機会も増えていますね。
上記のように、3者全員がキャンプはブームの方向にある、という意見を述べています。コロナ禍でキャンプを始めたライト層も増えてきたこと、"おうちキャンプ"といった新たなキャンプの形が出てきたり、さまざまな場面でアウトドアギアを目にすることが増えるなど、日常の中でアウトドアに触れる機会が増えてきていることからも、キャンプ人気が広く定着してきているのがわかります。私自身も、外でしか得られない体験や感動を求めて、友人とラフティングやBBQをする回数が増えました!同じようなユーザーさんも多いのではないでしょうか。
「ブームの裏側にある課題とは?」
2つ目の話題は、ブームの裏側にある課題についてです。ブームが起きている一方で、当然、その裏には課題も存在します。メディア・メーカー・施設それぞれの立場での課題は何なのか話し合いました。
hinata:hinataとしては、入口のハードルが下がってきた今、入ってきた初心者や元々いた経験者の人たちがキャンプをポジティブに続けられるか?キャンプ場など事業者側がポジティブに運営し続けられるのか?という「持続可能性」をどれだけ高められるかということを課題としています。
話題になることがある、ゴミや、焚き火による芝生の炎上、騒音といったマナー問題、キャンプ場の稼働率の低さ、一部のギアの転売なども多くが持続可能性に関する課題であると感じています。
LOGOS:昔よりは良くなりましたが、キャンプのハードルがまだまだ高いことが課題だと思っています。自社含め色々なメーカーさんの説明書一つとっても、まだまだ初心者には難しいのではと感じるものも多いです。またキャンプのノウハウを教えてくれる場所が少ないですよね。初心者が入りづらい領域になってしまうと、商品を手に取ってもらえる層がどうしても狭くなってしまい、市場がどんどん小さくなってしまいます。だからこそロゴスは、女性や子どもに優しい製品づくりを心がけております。ロゴスのキャンプは誰でも楽しめるものであろうと、我々は常々思っております。
休暇村:ホテルとキャンプ場どちらも親子3世代をターゲットとしているため、利用の流れが上手に次の世代へと繋がっていくことが1つの課題だと思っています。親離れと共に子どもと親両方が、キャンプを卒業してしまうケースが多いため、次の世代にキャンプの動機が繋がっていくようにすることが求められていると感じます。これは、ロゴスさん同様キャンプのハードルを下げ、旅行に行くようにキャンプしていただくことが、私達の解決方法だと思います。
キャンプのハードルがまだまだ高い、初心者キャンパーが継続しづらいと言う2点が課題である、というのが3者一致の意見です。私もキャンプに対して、「面倒臭い」「天気に左右される」「ギアを揃えるのにお金がかかる」というイメージを持っていました。しかし、休暇村では「手ぶらでキャンプ」をコンセプトに、必須道具完備の設営済みテントに宿泊することができたり、ロゴスのテーマパーク「LOGOS LAND」では、天候に関係なくテント泊ができるホテルがあるなど、初心者のハードルを下げる取り組みを実際に行っています。少しずつですが、こういった取り組みを業界内外で広げていくことが、課題解決のためには重要です。
「キャンプをさらに成長産業にするには?」
最後の話題は、キャンプ業界の今後についてです。コロナ禍でも成長を遂げたキャンプ事業ですが、今後さらに成長産業にしていくためには何が必要なのか、3者それぞれの視点で話し合いました。
hinata:継続性という課題に対してそれぞれがどうアプローチしていくか、というところだけだと思っています。まだまだやれることがあり、キャンプ業界は明るいかなと思っています。hinataとしてできることは、プラットフォームとして複数の事業を展開しているので、各事業からの発信や、仕組みづくり、サービス提供によって、それぞれが継続できる新しい形を提案し、受け入れてもらえるよう動くことです。自分達がキャンプを成長産業にしていく気概で動いていきます。
休暇村:私たちは、キャンプを始めたい人のまさにエントランスに立っているという風に認識しているので、心配事や準備にまつわる不安を解消することや、キャンプを始めるハードルを下げることが休暇村にできることだとと思っています。これからのキャンプ業界の理想像で言えば、国語・算数・理科・社会・キャンプのように、皆さんの人生の通過点にキャンプがあればいいなと思いますし、ブームだけじゃ終わらないと私自身は思っています。
LOGOS:国語・算数・理科・社会・キャンプの考えは非常にいいですね!そのまま僕が作ったかのように広めていきたいなと思います(笑)。教育や生活などに紐づく形で成長と共に定着すればいいなと思います。幼児の野外教育も広まっているようなので、異なる領域にも業界として関わっていきたいですね。実際私たちも新しい事業も200社以上の新規事業様とも商談しており、色んな所にアウトドアを広めるべく行動しています。キャンプが文化になるように、協力していければいいなという風に考えております。
3者ともキャンプ業界の未来は明るいと認識しており、それぞれができる行動をとることが大事だという結論に至りました。業界内外問わずキャンプの文化が浸透し、日常に当たり前にキャンプが存在する、そんな風潮ができたらいいなと私自身も考えています。
視聴者からのQ&A
セミナー前に募集したアンケートでは、多数のご質問をいただきました。本セミナーでは、答えきれなかった質問に関しても、視聴者の皆様に共有し好評の声をいただきました。
下記に資料請求フォームを記載しましたので、もし、ご覧になりたい方はご記入をお願いいたします。
セミナー結果
今回のセミナーは、オートキャンプ協会、自治体、キャンプ場、メーカーなどといったさまざまな業界の方に参加していただきました。またその中には、現在アウトドア事業を行っていない企業様にもご参加いただいており、多くの業界がアウトドア業界に対して興味を抱いていることを実感しました。参加人数も144名と目標を上回り、我々一同大変嬉しく思っております。
セミナー後のアンケート結果について
セミナー後にも、たくさんのお問い合わせを頂きました。特に、「2023年のトレンド予測」「キャンプ×◯◯(SDGs、自治体、配信事業など)」に関してのご質問が多数あり、我々の想像以上にアウトドア業界の参入に興味を持っているのだな、と本セミナーを通して知ることができました。それと同時に、今回のような業界情報を伝え続けることができれば、より業界に対しての興味を惹くことができるのではないか、という希望の光も見えました。
セミナー総評、次回のセミナーに関して
有難いことに、記念すべき第1回セミナーは大好評に終わりました!しかし、いただいた意見の中には、「もっとこうしてほしかった、これが聞きたかった」という声も多数ありました。これは改善の余地がたくさん残されている、ということを意味すると我々は思っております。
第2回は、"成功事例から紐解くこれからの地方観光開発セミナー"です。「これから観光開発はどうしていくべきなのか?そこにアウトドアはどのように有効なのか?」という疑問について事例を交えてのトークセッションを予定しております。開催日時は10月5日(水)午後2時〜。お申込は9月21日(水)より行っておりますので、参加希望の方は下記LPご確認いただき、申し込みフォームよりご記入お願いいたします。
皆様の意見を元にさらにより良いセミナーへと改善していく所存ですので、次回に乞うご期待を!
noteを読んでいただきありがとうございました。次回も読みたいと思っていただけたらぜひフォローしてください!また、今回の記事についてご質問がある方は、コメントしていただければ可能な限りお答えさせていただきます。皆様のご意見、いいね、フォロー、たくさんお待ちしております。それでは次回の記事でお会いしましょう!
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