思い出を今のお気に入りへ
初めてこのプロジェクトに出会った時、冷蔵庫にあるもんで料理を作る、というお料理上級者にしかできないようなことが、私にもできるのかな??
一抹の不安を抱えながらも、とりあえずやってみよう!の精神と未知なる世界への好奇心でこのプロジェクトに首を突っ込んでみました。
「それぞれのブリコラージュ」プロジェクト。手放し難いものを持ち寄って、わいわい話しながらつくりかえて感じたことをご紹介します。
若かりし頃の思い出
まずは、お題の手放し難いもの探し。
部屋の中を探索すると、ふと一つの山に目が留まりました。
「あれは……若かりし頃に買った雑誌の付録のバッグやポーチたち……」
自分に何が似合うのか、自分はどんなモノが好きなのか……
自分の「お気に入り」がよく分からず、もがいていたあの頃。
街のおしゃれさんスナップ写真やお気に入りの読者モデルさんが掲載されている雑誌を眺めては、とりあえず真似したりして、色々試していたあの頃の思い出たち。
一つ一つはその当時の旬なブランドが監修しているデザインなので、悪くはない。悪くはないけど……
歳を重ねた今の私が使いたいかというと……使いたくは、、、、ない。
だから、部屋の片隅で山になっている……
「よし、これだ!この付録たちを今の私のお気に入りに変えてみよう!」
そんなところから、「お気に入りの作り変え」は始まりました。
つくる「作業」は苦手だけど
手放し難いものを探しているうちに、私はつくるという「作業」に対する苦手意識が強いけど、自分の「お気に入りをつくる」のは好きだったことを思い出しました。
以下、私がつくったお気に入りのモノたちです。
・自分の好きな曲を順番にもこだわって、通学時間を楽しめるようなプレイリスト
・休憩時間にみんなで分けれるようなものだけでなく、自分だけの楽しみも織り込みつつ予算内に収める遠足のおやつのラインナップ
・和食も洋食も楽しめるホテルの朝食バイキングのレイアウト
この些細な思い出たちを改めて整理し、私は「一定の枠組みがあれば、自分が好きなものを選んだり、自分が心地よくなる時間を準備するのは得意なのかも?!」と気がつきました。
こうして、このプロジェクトのお題を自分の「苦手なものから得意なもの」に変換できた瞬間から、私にも作り変えができるかも!と思えるようになりました。
今の私が欲しいもの
(私が苦手なのは作業だから、作る工程はなるべくシンプルなほうがいいな。でも、選んだりレイアウトを考えるのは好きだから、その工程を多めにしてみよう。)
などなど、自分でできる、かつ楽しめる工程を想定しつつ、今自分が使いたいもの、必要なものって何だろうと考え……「クッション」を作ることにしました。
在宅勤務が多くなり、家にいる時間が増えるとともに、座る時間も増えている中で、「座る」ことに若干飽き始めている自分がいたのです。
ならば!
(部屋で座る時間も、ちょっと気分が上がるようなものを作ってみよう。)
以前、パッチワーク風のクッションを作った時に余ったウレタン素材や生地の切れ端があることも思い出し、「家にある余りもの」が材料として使えるので、ここで使うしかない!とつくる気持ちのアクセルをぐっと踏み込めました。
(今回は付録のバックやポーチたちの様々な素材を色んな大きさに切って、直線で縫うだけにすれば、なんか、私でもできるかもしれない…!)
前回作った、生地のみのクッションカバーとは違い、今回は一般的な生地よりもやや厚い合皮素材を使うため、縫い合わせが段々と厚くなり、家庭用ミシンで縫うのは難しそうな箇所も出てきました。
そこで、家の近所の公共施設で貸し出している工業用ミシンを使ってみたり……
実際、作り始めると想定外の色んなハードルが出てきました……。
しかし、自分が分からないところは分かる人にサポートしてもらいながら、やったことない作業を体験することができ、自分の未知の領域に踏み入っていく快感はなかなか楽しめる時間になっていきました。
完成はしたけれど
なんとか、カバーは形になったけど……
うーん、なんかイメージと違う……。
ウレタンを中に入れてみたものの、合皮のカバーは硬いので、うまく馴染まず、座り心地もちょっと物足りない。
よし!
クッションの中身を綿をに変えて、今度は座り心地と形をもっと良くしてみよっと。
自分のお気に入りに辿り着くまで、もうひと手間。
作り変える作業は、まだまだ続きそうです。
VIVISTOP for Bricoleurは、参加者募集中です。見学はお気軽にどうぞ!
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