つくもがみDISCO
ブリコラージュする人のためのVIVISTOP=VIVISTOP for Bricoleurの活動をはじめたのは3年前のこと。使う予定はないけれど、なんとなくとっておかれているものを見つめ直すことが、サステナブルな暮らしにつながるのではないかと考えたことがはじまりでした。
でも。
なにかきっかけがないと、「使う」と「いらない」のあいだにある宙ぶらりんなものを見直すことは難しい。宙ぶらりんのものは、そのままで困らないから宙ぶらりんになっているわけです。
楽しく、前向きな気持ちで、「使う」と「いらない」の間にあるものをとらえなおす活動ができないものか。そんなことを漠然と考えていたときに出会ったのが音楽家のシーナアキコさんと、ダンスパフォーマーのいづみれいなさんです。お二人とも、今ここにあるものから、音楽やダンスの豊かな世界につなげていくことに長けたアーティスト。二人と話していて生まれたコンセプトが「つくもがみDISCO」です。
作られてから長い年月を経て妖怪に化けた器物のことを「付喪神(つくもがみ)」というそうです。家の中で宙ぶらりんになっているものは、いわばつくもがみ予備軍。化けたらいったいどんな妖怪になってしまうんでしょう!
それを想像したりなりきったりしながら、つくもがみが集まるディスコタイムを楽しんじゃおう!というプロジェクトです。
見つけて化けたらつくもがみ!
ご縁をいただいて、代官山ティーンズクリエイティブさんで2024年2月3日にはじめての「つくもがみDISCO」ワークショップを開催させていただきました。丁寧なフォトレポートを公開してくださっているので、ぜひご覧ください。
つくもがみDISCOのinstagramアカウントでも、レポートしています。
持ち寄ったものを見せあったり、
つくもがみに化かすべく、工作したり、
OHPでうつしながら、つくもがみの姿を確かめたり、
そんなことをしていたら、あっという間に2時間経ってしまいました!
あーーー、楽しかったね!
SATURDAY VIVI FEVER
ユニット「つくもがみDISCO」としての活動は「見つけて化けたらつくもがみ!」がはじめの一歩ですが、2023年12月にVIVISTOPで行ったワークショップ「SATURDAY VIVI FEVER」は、同じく「つくもがみ」がキーワードです。生成AIの力を借りて、つくもがみを想像して短い動画作成にチャレンジしました。
全体的にサイケな感じの動画になっているのは、光るパリピテーブルにのせてつくもがみ予備軍の写真を撮ったためです。ディスコというとミラーボール🪩が思い浮かびがちですが、大事なのは光る床なのでは?!という気づきをふまえて、VIVITAクルーのきゃないさんがChatGPTにプログラミングをさせてこのワークショップのためにパリピテーブルを作成しました。力作!
これから
モノとの関わり方について。
使っているものは、そのまま大切に使ったらいい。
どんなものでも、どこかで誰かが作ったから存在していて、ものを大切にすることは、その誰かを思いやるということ。
いらないと決めれば、その先を考えることができる。
リユースすることもできるし、自分でリメイクするのもいい。資源として回収してもらうこともできるかもしれないし、潔くゴミとして手放してもいい。サステナブルな社会に向けて心を砕いて行動している人はたくさんいて、手放し方を考えることは、手放した後に関わる人に思いをはせるということ。
「使う」と「いらない」の間で宙ぶらりんになっているものは、そのモノのあとさきにいる人たちに想像力をはたらかせることをストップしているといえないだろうか。いつもずっと考えるのはしんどいけれど、たまにはあとさきに思いをはせる時間があってもいい。
今ここにあるものから、ここにはないものへ想像力を広げること。
いあわせた人たちと一緒に豊かな時間を過ごすこと。
いあわせた人たちのなかに、人でないものもまざっているということ!
つくもがみDISCOを、ささやかだけど未来をちょっと良い方向に進めるために大切な時間にしていけたらいいなと思います。
みなさんも
つくもがみDISCO
しませんか?
つくもがみDISCO 99_disco
シーナアキコ shiinako
いづみれいな leileinan