また遊ぼうね
いつかいつか大好きな彼らに会えなくなる日が来たら、自分はどういう気持ちでどんな風に残りの時間を過ごすのだろう。この数年、何かあるたびにそんなことを考えていた。でも、今思うとどこか他人事だった気もする。
マリウス葉くんがSexy Zoneから卒業すると発表があった日。
Twitterに並ぶみんなの言葉で、一瞬で何があったか理解してしまった。
ちらほらと、なんとなくそうだと思ってたとか、ああ…やっぱり。という言葉も見かけたけど、私の中でそんな感覚はこれっぽっちも無かった。
もしかしたら、もうすぐ5人の姿を見れるのかもって思っていたし、
こういう風になるなんて思っていなかったから、嘘だと思いたかった。
だから、ヤダヤダヤダヤダヤダ!!と子供みたいに…声には出さなかったけど静かにボロボロ泣いた。一番に出た涙の主成分は正直にその思いだった。
少し時間が経って落ち着いてから、FC動画を観た。
そこにはお揃いのキラキラ衣装を着て、今回の決断に至るまでの経緯や今後について話す5人の姿があった。久しぶりに見たマリウスは、4人より1.5倍くらいデカく見えて、思わず泣きながら笑ってしまったけど、大きくなったように見える22歳のマリウスは以前より精悍な顔つきをしていて、とてもとてもかっこよかった。でも時折4人のお兄ちゃんに見せる甘えたような表情が、私たちがずっと見てきた甘えん坊の末っ子マリちゃんの顔で…その変わらなさにやっぱり涙が止まらなかった。
あんなに小さかったマリちゃんが「世界中の困った人たちや国際社会の役に立てる人間に成長していきたい」と言って、Sexy Zoneを卒業していく。他のメンバーも何度も何度も話し合いを重ねて、5人で出した答えだと伝えてくれた。寂しそうな表情も少し見えたけど…5人全員がちゃんと納得している顔をしていて、それにすごく救われた気がした。それなら…私もその決断をしっかり受け止めようという気持ちに、そのおかげで少しずつ踏み出せた気がする。
それから彼らは、発表した12月27日からマリウスが卒業する12月31日の最後の最後まで5人でいられる時間を、私たちにもう一度5人揃った姿を見せてくれる沢山の機会を、5人揃ったSexy Zoneに「おかえり」と「ありがとう」を言う時間を、そして…ちゃんと「またね」と言える心の準備をする時間を与えてくれた。たった5日間かもしれないけど…この私の人生で一生記憶に残るであろう宝物のように大切な時間は、彼らや彼らの周りのスタッフさん含め…色んな努力と信頼の上に勝ち取ってくれた、5日間だったと思う。
だから…ただ泣いてばかりいないで、この5日間だけは全身全霊で彼らの気持ちを受け取ろうと思った。この5日間は、過ぎてしまえばもう戻ってこないけど、この5日間が未来の私をずっと支えてくれることを、私は過去の色んな経験から知っているから。だからいっぱい笑っていっぱい泣いて、自分の中に素直に浮かんでくる気持ちを、そのまま大事にしてあげよう、ぎゅっとしてあげようって。そんな風に今日まで過ごしていた。
インスタで流れてくる何も変わらない今の5人の関係性や笑顔は、私がこの2年間ずっと見たかった夢みたいな光景だった。何も変わらない5人だからこそ、この時間が永遠に続くような気がしてしまう瞬間が何度もあった。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。たくさん笑ってやっぱり5人でいる彼らが大好きだな〜と感じれば感じるほど、ふと、コレももうすぐ見れなくなるのか…と思い出して頬に涙がツーっと伝う。その繰り返しでもあった。
そして今日、最後の日を迎えてみて思うのは…やっぱりすごくすごく寂しい。
少しずつ「またね」って言える準備が出来ていたつもりなんだけど、いざ今日を迎えると……やっぱり寂しいよ。
いつかこんな日が来たら、私は彼らの幸せを願って…ただただ、前向きな言葉だけ並べて、笑顔でありがとね!って送り出すつもりだった。それが出来ると思っていた。
でも実際は、これを書いている今だって泣いてばかりで…やだやだやだやだやだって大声で駄々をこねてしまいたいくらいなのだ。全然こんな風になる自分は想像もしてなかった。
大人気なく、最後まで寂しい寂しいと言って泣いていてごめんね。
ただね、不思議と、それでいいんだよって…その気持ちで正解なんだよって自分で思える自分もいて。その考えも、私は彼らに教えてもらった。
まだ聡ちゃんがお休みしていた時、風磨くんが横アリ公演のラストで「寂しさを感じさせないようにライブ作ってきたけど、寂しくなくなっちゃったら1番寂しいよね」と伝えてくれた言葉。
私は聡ちゃんが復帰するまでの期間も、マリちゃんがお休みしている期間も何度もその言葉をお守りの様にして過ごしてきた。
こうして自分の中で寂しい気持ちをプラスに捉えることが出来たから、ずっと5人に会える日が来るって最後の最後まで何も疑わずに私は思えていたんだと思うし、今となっては…そう思うことで絶対大丈夫と自分に言い聞かせていたのかもしれないけど。それで良かったと思ってる。
結局、5人のSexy Zoneを見れるのは、とりあえず今日で最後になってしまうけど…私は最後まで5人を信じて待てたことを自分でも嬉しく思っているし、そうやって信じさせてくれた彼らの優しさにとても感謝している。
そして、5人がちゃんと一緒に寂しがってくれていることが嬉しかった。寂しいよね、寂しくないわけないよねって、一緒に思えることで、同じ時間を一緒に過ごしてこれたんだと感じるし、寂しい気持ちになっていいんだよ当たり前じゃんって許してもらえるような気がして。
これからもきっと、しばらくは寂しくて泣いてしまう日もあると思う。
やっぱり5人がいいなとか…マリウスに会いたいなって思ってしまう日もあるかもしれない。
でも、その気持ちは後ろ向きなものではなく、ここまで自分が5人のSexy Zoneを大好きになれた歩みの証なんだと誇りに思って、時間はかかっても…ちゃんと前を向いて、彼らのこれからを見つめ続けたい。
最後の最後まで5人が大好きだよって思わせてくれたこと、寂しいよってワガママ言わせてくれたこと。ケンティ、風磨くん、勝利くん、聡ちゃん、マリちゃんに、心から感謝を伝えたい。本当にありがとう。
そして、マリちゃん。
今日でSexy Zoneとしての活動は最後で君は卒業してしまうけれど、私にとってマリちゃんが、人生で一番大好きなアイドル…Sexy Zoneのメンバーの一人だってことはこれからもずっと変わらないよ。
11年もの長い期間、私たちに夢を与え続けてくれて、たくさんの可愛くて楽しい思い出を残してくれてありがとう。
「人を幸せにしたい」と言って日本に来て、ジャニーズでアイドルになってくれてありがとう。十分すぎるくらいの大きな幸せをマリちゃんに、5人のSexy Zoneにもらったし、自分を一番に大切にすることで、幸せの種を増やすことに繋がることもあなたに何度も教わりました。
正直、これから先のあなたの未来には何も心配していません。笑
大きな夢を必ず掴む努力が出来る人だってずっと見て来たから。
でも、たまにたまーに、しんどいなってときは
誰の指示もなく自然とオレンジ色に染まった、あの東京ドーム一面の綺麗なオレンジを思い出してほしい。そして、これまでの11年間の楽しい時間をふと思い出して笑ってくれたらいいなって思ってる。
みんなでず〜っとず〜〜っとマリの幸せを想っているよ。
少し早いかもしれないけど言わせてください。
マリウス葉くん、卒業おめでとう。
そして、行ってらっしゃい。
また遊ぼうね。
2022.12.31
びび