見出し画像

貴婦人のコルヴェイユ|DAY 2

本記事はオンラインフェア《貴婦人のコルヴェイユ》DAY 2の配信記録です。本記事をチェックすれば、DAY 2の配信を見落としなく確認できます。明日最終日11月23日夜までに、全出品作がここヴィヴィアンズ百貨店霧とリボン オンラインショップに並びます。

DAY 2の配信ラインナップ

文|霧とリボン

 光の粒美しい秋空が広がった今日、オンライン上のストリート「モーヴ街」にも菫色の光が降り注いだ一日となりました。
 DAY 2を迎えたヴィヴィアンズ百貨店フェア《貴婦人のコルヴェイユ》。各フロアを逍遥して下さいました皆様に深く感謝申し上げます。
 フランスアンティーク、アクセサリー、服飾小物、書物——今日までにお披露目した作品が皆様の花籠を華やかに満たしていましたらとても嬉しいです。

 今以上に百貨店に魅了されていた少女の頃。
 そこには、欧羅巴児童文学の頁から空想した「西洋」が散りばめられていました。そして、その内のほんの幾つかが、自宅のちいさな「応接間」に設えられていました。

 「応接間」はほかの部屋部屋とは趣きが異なり、子供が勝手に入ってはいけないムードを湛えた洋風の一室。そこには西洋風の茶器やグラスが並んだサイドボードがあり、書棚には百科事典が鎮座しています。ソファの背には白いレースが掛けられ、ゴブラン風のランプシェードに明かりがともり、ガラスケースには西洋人形が佇んでいました。

まさに「イメージ上の西洋」を体現した
昭和中期頃のセーエー陶器社の茶器
ミストレス・ノールが育った応接間に飾られていた来客用

 自宅にあってよそゆきの応接間は、西洋に憧れる少女には充分すぎる程、空想を羽ばたかせることができる場所でした。お気に入りのドレスに着替えて忍び込むこともしばしば。 
 当時習っていたエレクトーンが応接間に移動されてからは、夢見る場所でひとりエレクトーンを奏でて悦に入ることに夢中になりました(弾いていたのはニーノ・ロータの「ロミオとジュリエット」や「ゴッドファーザー」のテーマ曲など大人びた映画音楽が中心で、当時は由来など全くわからず、後の映画鑑賞で出会い直すことになります)。 

 慎ましい応接間は豪華な百貨店への秘密の通路。遠い昔となった少女時代を追想する今になっても、あの頃のときめきは朝露のように新鮮です。
 ここヴィヴィアンズ百貨店の各専門店を巡りながら、美しい作品やアイテムの数々の中に、あの日のときめきが息づいていることにこの上なき喜びを感じています。


 それでは、本日DAY 2の配信記録をお届け致します。
 毎日夜に更新される一日のまとめ記事(本記事)をご覧になれば、見落としなく配信内容をチェックできますので、ぜひご活用下さい。

 シックなレースで整えられたエレガントなディスプレイが迎えてくれました。DAY 2の今日、最初に訪れたのは1st Floor、フランスアンティーク・ブロカント店「アンヴァンテール」様です。

 確かな審美眼で選ばれた優美なアイテムから、ドレスの裳裾を揺らす貴婦人の姿が浮かび上がります。時の欠片を集めて物語を紡ぐアンヴァンテール様のアンティーク世界をどうぞゆっくりご堪能下さい。

 レースの縁取りに導かれて4th Floorへ。もうひとつの新作がお披露目されているアームコルセット専門店「massasing capsule」様へ向かいます。

 美しく編み上げられたアームコルセットが気高く並んでいます。店主が語る編み上げへの想いはブランドの哲学そのもの。聡明で誠実な手仕事が宿る逸品を身につける喜びを、居合わせたご婦人方と分かち合いました。

 8th Floorへ降り立つと、キラキラと銀粉が煌めいていました。昨日に続き新作発表となる「秘密」という名の宝飾店「Under the rose」様へ。

 ビーズ溢れる翅を持つ昆虫たちが、そこここに佇んでいます。維月 楓さまが貴婦人の所作を吟ずれば、そこはたちまちブドゥワール。店主のひと針ひと針が昆虫たちに息吹を与え、貴婦人と戯れながら、店内に美を煌めかせていました。

 ゲスト・アーティストを迎えた2nd Floorの小間物店「霧とリボン」では、今日も物語作家・ミルフィーユ様のお話が続きます。

 「言葉で表現するバレエ」を仕立てる理由にはじまり、翻案についての詳細な経緯が綴られた一篇は必見です。霧とリボンとのコラボ・コフレは明日公開。皆様、どうぞご期待ください。

 今日もヴィヴィアンズ百貨店フェアをお楽しみ下さりありがとうございました。明日はいよいよ最終日。菫色華やぐ本フェアへ、どうぞお越し下さいませ。



【11月24日(日)21時~26日(火)21時】

BASE【20%OFFクーポン】利用可能
(*諸条件あり)
オンラインショップに順次新作掲載中

いいなと思ったら応援しよう!