仏様はお見通しって こういうこと…
故人セッションのご感想から
「大変お世話になりました。今、私の心はとてもスッキリして穏やかです。母とは不仲でしたが、母自身の育ちの背景、私への小さい時からの母の想いと願いを知り、心が落ち着きました。
当日母はえいこさんに色々なリクエストと願いを出し、父はただ黙ってニコニコと温かく私の傍らにいる…相変らずだな、と少しネガティブになっていましたが、あとで考えると、母の指摘、アドバイスは的確で、愛もありました。生前は父と母の役割が逆転していた感じで、父が弱くて母が強く威圧的なことが、違和感で嫌でした。私自身が「~べき」に囚われていたのだと思います。単なる役割分担でした。
多くの学びがありました。親子だから「似ているはず」「これを絶対に身に着けさせないと」「失敗させないように」等、全く的外れの迷惑な思いや押しつけを私もしていた…と気付きました。
子供は全くの別人格であり、親の役目は子供の個性を見ながら、社会で生きていく力をつける支援をすることでした。今は息子と不仲の状況で苦しいですが、この気付きから私が変わり、全体も少しずつ変わっていくことを願っています。
父の励ましと母のアドバイスを胸に、両親を尊敬しながらワクワク楽しく感謝して生きていきたいと思います。えいこさんには寒い雨の中、長時間、沢山の素敵な景色と共に、言葉をもらい、両親の気持ちも伝えて頂き、とても感謝しています。より一層のご健康とご活躍をお祈りしております。」
※お申込みの段階では、長年の葛藤(10年疎遠のまま死別)と積念で、心に受け容れるスペースはあまりないように見受けられました。
それを亡くなってからお母様は(目の当たりにして)知って、セッションの前日と、当日と、それが終わってこの女性が素直に想いを受け容れ始めた時を見計らって、さらに二日後にも私に想いのこもった言葉を託しました。
生きている時には(勝ち気で不器用で)伝えられなかった、ご自身なりの精一杯の愛の想いを大切に携えていらっしゃいました…。
何度も来て申し訳ないという想いと「これでもう心残りはないよ、ありがとう」と仰ってくださったそのたましいの安寧と喜びと幸せに共振して、私も涙が溢れました。
昭和あるあるかもしれませんが、高度成長期ゆえに、お金や権力やステータスが愛の力や強さを示す…という誤解や錯覚に育てられた世代共通の課題でもあるような気がします。
自分のエゴで与えたいものを与えるか、相手が望むものを心で知ろうとするか、愛とは何か…。
そして何より、死後にたましいの約束が果たされることもあるのだなぁ…と彼女が受容していくプロセスにひたすら感動する出会いでした。
身体が無くなってspiritになると(自分の怒りや悲しみだけでなく、他者のそれらもまるで自分の想いのようにわかるほど)『仏様は全てお見通し』というのはこういうことか…、だからこそ、心残りが強くて引き合わされたのだろうなぁ…と思いました。
拙著をプレゼントしてくださった方と、勇気を出したご本人様と、目に見えない皆様に心から感謝しています。