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受験にかける思い
私の親族は仲が悪い。
特に2番目と3番目の仲が悪く、3番目が私の母。
2番目は私を指して言う。自分の娘とは一緒にならない、と。
私の親を指して言う。育て方を間違えてる、と。
私の母は私に言う。あそこの娘にだけは負けては駄目だ、と。
向こうの親を指して言う。あれに馬鹿にされてて良いのか、と。
我々はいろんな意味で対照的な存在だった。
幼い頃からずっと勉強漬けだった2番目。
小5までピアノに体操、絵画に書道と教養漬けだった私。
遊びに行った回数なんて両手で数えられると嗤っていた2番目。
季節が変われば花見だスキーだと騒いでいた私。
全ての決定権が親にあった2番目。
ある程度の裁量権を認められていた私。
向こうは私を見下していたし、私は彼女を憐んでいた。
でも中学受験まではそれだけだった。
馬鹿にして、上からの同情を向けて、ただそれだけ。
突っ掛かかってくることも、明確な区別をして来ることもなかった。
それはどこまでも向こうに自信があったからだと思う。
自分の娘のが賢い、自分の娘の将来のが明るい、そんな自信。
しかし蓋を開けたら予想外。
向こうは浦和で私は渋幕。ほとんど変わらないレベルの進学だった。
気に食わなかったのだろう。分からなくもない。
私のADHDアスペルガーを知らないなら普通の反応。
私は神に祝福されているのだから仕方がないと諦めて欲しい。
それ以来向こうの私への当たりは以前の日ではなかった。
偏差値は私のが上なのに、第一志望に落ちたという理由で一括り。
理由は知らないが私は比べられるのすら恥ずかしい馬鹿になってる。
そして今や大学にすら行けない存在らしい。
口癖は“大学が全てじゃない”“生きてるんだからそれで良い”
“大学なんて高望みしすぎ”“もっと別の生き方が向いてるかも”
あんたの娘どこ行った?
東◯工業大学とか言ってたっけ?
自分の娘は学歴社会のトップみたいな所行っといて人にはそれ?
優しさのつもりなら死んで欲しい。馬鹿にしてるならやはり死んで欲しい。
不愉快だ。不愉快極まりない。
なぜ私が見下される?なぜ私が負けなければならない?
そっちの娘が先に生まれただけ。
勝手に私を馬鹿だと思い込んだだけ。
先に大学を受けてそれが良いところだっただけ。
人を馬鹿だと思い込み、先に生まれたという環境に胡座をかくなよ。
あんたの小さい自尊心のために人を見下そうとするなよ。
私は優秀だ。何よりも人に同情されるのと見下されるのが嫌いだ。
だから私は負けるわけにはいかない。
私のプライドを傷つけるし、親にも申し訳がない。
私が上位旧帝を望むのはそれが理由。
学歴を求めて行くわけじゃない。
将来を求めて行くわけじゃない。
私が睨んでいるのは未来ではなく過去。
未来を掴むのではなく過去を切り離すための大学受験だ。
あまり考えてない殴り書き走り書きでお目汚ししました。