シナリオコンクールの傾向と対策はあるのかそして必要なのか
そもそも論ですが、
シナリオコンクールは、
お題や予算制限がない限り、
ある程度は自由に書くべきなんですよ。
だけど、
映像化が決まっていて、
その予算がうっすらわかるものには、
「やっぱそういう感じでできる作品を欲してるよね~」
と、なるわけです。
ヤンシナとNHKは、
「予算」があるので、
やはりそこには「対策」が必要です。
TCPも同様に、
「上限5000万の製作費をバックアップ」なので、
(※現在は休止、来年度以降は変わるみたい)
やはりそこをちょっとは考慮したい。
では、お題はどう捉えるか。
テレ朝では昨今、
「ラブストーリー」「ファミリー」「サスペンス」
というお題がありました。
これはジャンルなので、
確かに決められてはいるものの、
「ラブストーリーといえばおっさんずラブ!」
「ファミリーといえば家政婦のミタゾノ!」
「サスペンスといえばもう色々!」
みたいな、
テレ朝ならではの切り口ドラマが存在している限り、
そこはコンクーラーに委ねられることだと思う。
※サスペンスだけジャンルが広いので雑になりました。
「函館イルミナ」は、
函館がテーマというか撮影場所として欲しているので、
そこをきちんと踏襲し、
「函館\(^o^)/(ばんざい)」くらいの話にしないとダメだと思う。
地域活性の協力がてんこ盛りになってますからね。
まあ、函館ゾンビとかならアリかもだけど。
完全ノンジャンルは、
なんといっても城戸賞。
一時期は「時代劇が通りやすい」とも言われましたが、
それは単純に時代劇応募が少ないため、
比較される対象が少ないってこと。
それと、時代劇にしたとたん、
恋愛ドラマもひと味違う形に見えてくるという魔法も、ある。
ただし2時間モノをしっかり描けるスキルを持っている前提。
城戸賞だけはヘタクソや素人が受賞を夢見る場所じゃないので。
それと、映画脚本を募集してるんだけど、
映画とテレビドラマの差って、
あんまりないように思う。
ほんの少し前までは、
「映画館の大きなスクリーンで」
とかあったけれど、
今は家でゆったりそこそこ大きなテレビで、
安価に映画を楽しめる時代だからね。
そうなるとテレビドラマも映画も、
あんまり変わらないと思う。
と、思っているのは私だけで、
審査員の皆々様は、
どう思ってるか知らないよ。
どうにか映画館を潰さないように、
なんか映画になってヒットしそうな話を欲してるかも。
でも城戸賞の最終審査員は、
テレビドラマを牽引してきた脚本家集団なので、
そこの思惑はまた違うと思うわ。
悪いけど。
ま、そんなわけで、
傾向と対策は、
あるようなないような
です。
コンクールごとに違うし、
まず書いてる本人が、
「このアイデアって斬新?」
というのを知らないことも多いし、
(たいていはありきたりです)
「この設定っていけてる?」
という判断がつきにくいし、
(たいていはストーリー先行です)
そもそも(またそもそも出た)
作品が全部違うんだから、
それで傾向とか対策とか言う前に、
自分の作品を描け!!!!
と、
私は強く言いたい。
そして、
自分の作品には客観的になれないことを知れ。
とも言いたい。
スキルアップしたいなら、
痛いとこ突かれる痛みを避けちゃダメだ。
ということでビビの辛口なシナリオ分析、
いつでもお待ちしています。