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シナコンシナリオの勉強法について
シナリオコンクールに応募するためにやっておいたほうがいいことってシナリオ書く以外に何かありますか?ってよく聞かれます。ちまたでは色々あるようですよ。言っておくけど、インプットとアウトプットだけじゃないから、そこんとこシクヨロ。
映画を見る。
映画は映像エンターテイメントの基本なので、
どんなに数を見ても損はしない。
だけど映画を年間200本見てるという人は、
100本に減らして自作を書いた方がシナリオは上達する。
テレビドラマを見る。
シナコンシナリオの3強といえば、
「ヤンシナ」「テレ朝」「NHK」。
これらはどれもテレビドラマのシナコンなので、
今、どんなテレビドラマが製作されてるのか、
というのをある程度知らないと、
「今それオンエアしてるじゃん」というのを
平気で書いて応募してしまうことになる。
全部を網羅するほどヲタになる必要はない。
ヒットする作品は存在するので、
そういうのは自分の好みに合わなくても、
設定くらいは知ると勉強になる。
あ、そういうのがうけるんだなー、と。
シナコン受賞シナリオ作品を読む。
受賞作品を「読む」ことで批判の目があるため審査員と同じ目線に立てる。
どういう表現が「面白い」と感じる(感じさせる)のかがわかる。
ただ、初心者は人様のシナリオを読んでも、
たいして理解できないことが多いです。
不思議なことに、
シナリオは読むより書く方が簡単なのです。
なので「よくわからないな」と思ったら、
別に無理矢理読まなくて良いし、
内容がおおよそ掴めれば大丈夫。
「自分だけがこの作品の良さがわからない」
ではなく、
「まだ初心者だから理解できないだけ」
なのでご安心を。
プロでもシナリオ読めない作家はたくさんいますよ。
できあがった映像作品見て、
「おーこれは良いシナリオだ」と言ってるだけです。
出版されているプロの脚本を読む。
単純に優れた作品を読むことで、
どういう表現をしているのかがわかる。
ただ、プロ脚本やオンエア脚本は、
どこまでが脚本家のアイデアなのかわからないし、
初稿を読めることはほぼないので、
「ありとあらゆるスタッフとヘタしたら出演者の意向も含めて出来上がっているモノ」
と考えて読んだ方が良い。
「ここは優れている」と思う表現が、
必ずしも脚本家の手によるとは限らない。
あくまで「脚本」として読む。
教室やスクールに通う。
これは合う、合わない、経済事情、持ち時間に関係するので、
人による。
私からは何とも言えない。
ただ、褒め殺しをされるスクールは信用するな。
継続させるためにモチベーションを上げてるだけ。
一つの商売方法です。
褒められるだけではスキルアップできないと思った方が良い。
褒めるだけの友人は、
批判するのが怖いから褒めるだけで、
評価しているとは言い難い。
「これ、好きだわ」はただの感性。
そういうこと言う人は「それしか言いようがない」という、
批判なのだと捉える。
私からのお勧めのスクールはありません。
今は全てが私の商売敵だと思っています。
写経。
プロの脚本を丸写しするもの。
1本をまるまる写して書いてみるとわかるけど、
やりきった感が半端ない。
でもそれって自分の作品を書いたわけじゃないから、
言ってしまえば、それはただの自己満足。
ただの趣味や気晴らしとしてやるのなら良いけど、
別にスキルアップはしないです。
だって読めばもっと早く済みますから。
受賞作品を描ける人は写経する暇あったら、
自作を書いてますよ。
日常生活ってそんなに暇じゃないから、
少しでも自分の時間を自作にあてるべき。
どうしてもやってみたいのなら、何度も映像作品を見てよく知っている作品をやること。1本にたいして10時間以上を費やし、ワンシーンごとに「こうなっているのか」といちいち立ち止まって考える。つまり分析しながら写する。じゃないと理解なんて出来ないと思います。ホント、他人の作品に時間費やすなら、マジで自分の作品を書いた方が絶対にスキルアップするよ。
以下はベスト勉強なのでカウントダウン!!
第3位!!
マンガを読む。
実はマンガというのは非常に映像に近いです。
なんてったってカット割りがありますからね。
ストーリーに定評があるようなマンガは、
カット割りも映像的ですので、
マンガの名作をひたすら読むと、
かなり「カット割り」がわかるようになるので、
下手な小説やよくわからんシナリオ読むよりマンガ読め!と、
私は強く言いたい。
ついでにいうとマンガを子どもの頃から沢山読んでる人は、
最初からある程度シーン構成やト書きが書けているように
思います。
ストーリーは小説読んでる人のほうが広がるけど、
シナリオ自体はマンガに近いので、
マンガ読者は胸を張って「私は脚本を書ける!」と思って宜しい。
第2位!!
ただひたすら自作を書き続ける。
もちろんこれが一番大事。
シナリオは「読む」より「書く」ほうが簡単。
だから書く方が良い。
アイデアがありきたりでもただひたすら突っ走って最後まで描き切れるほうが、スキルアップにつながる。
本人が書いていてつまらないシーンは、
他人から見るともっとつまらないので絶対に書いてはダメ。
でも書いてもよくわからない、
この作品が良いのかどうかわからない、
もっと手前で「これ描き方合ってるの?」
というのさえわからない。
そういう場合は、
続きはビビのブログの過去記事へ!一番大事な第1位の勉強法もアップしてるよ♪