5分でタマホームの企業財務分析評価
挨拶
このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士の学習を通じて会計の知識を取得しました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はタマホームを解説していきます!CMで知っている人も多いと思いますが、その実情を約3,000文字(読む時間5分)で分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!またメンバーシップを始めました!過去の有料記事から最新記事が読み放題なので気になる人は是非!初月無料です!
企業概要
タマホームは1998年に土木、建築、設計および不動産業を目的として福岡県筑後市にて設立されました。当時まだバブル崩壊後で不景気が続いていましたが、高品質な家を低価格でをスローガンにタマホームは設立されました。決算月は5月と珍しいですね。
事業内容
タマホームの事業は下記の5個の事業に分けられています。
住宅事業
不動産事業
金融事業
エネルギー事業
その他事業
住宅事業はその名の通り注文住宅を建てる事業です。
不動産事業は住宅用の土地を販売する事業です。建物とのセット売りやオフィスビルのレンタルも行っています。
金融事業は火災保険等の保険代理店業務を中心に行っています。
エネルギー事業はメガソーラー発電施設の運営、経営。
その他事業では広告代理店業、家具販売・インテリア工事の請負、地盤保証、農業、海外における投資・情報収集・開発、車両リース事業と多岐に渡るビジネスをしています。
人員について
タマホームの従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数約3,400人の大企業です。その内の9割近い人員が住宅事業に従事しています。タマホームは注文住宅の建築を請負う業者の色が強そうですね。不動産事業にもう少し人がいてもいいような気もしますが。
働きやすさについて
現在注目されている働きやすさですが、タマホームの女性の管理職は0.7%とほとんど女性の管理職がいない状況です。男性の育休取得率は26.0%とこれまた低い数値が出ています。女性の管理職、男性の育休取得率を今後伸ばしていけるのか、伸ばすつもりがあるのか注目です。
タマホームの売上構成
タマホームは売上高約2,400億円の大企業です。その内約75%の売上を住宅事業で稼いでいます。売上で見てみると住宅事業に多くの従業員が割かれているのも納得ですね。2022年度と比較すると売上は約3%減少しています。直近5年間では2023年度を除くと毎年増収を達成していましたが、今年度は売上が減少してしまいました。
原因としては住宅事業の販売棟数の減少が大きかったです。つまり2022年度より住宅が売れなかったということです。また、受注についても一部では順調に推移していますが、住宅事業全体で見ると約13%減少しています。住宅市場は価格だけが上がっていき、国民の給料が上がらないので需要は低迷しているようです。
住宅事業の元気がない分、不動産事業がカバーしていますが、しきれていません。それでも不動産事業は前期比で20%も売上が増加しています。特にタマホームが力を入れているのが10区画以下の小規模分譲地の販売です。
売上は日本向けが90%を超えています。海外にも拠点があるタマホームですが、売上は現状はあまり無さそうです。
営業利益と当期純利益
収益の増減も重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
タマホームの営業利益率は約5%です。メーカーとしては及第点ですが少し物足りない印象です。営業利益率も前年と比較しわずかですが、悪化しています。その原因としては
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