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5分でアネスト岩田の企業財務分析評価


挨拶

このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はアネスト岩田を解説していきます!高配当株でもあるこの企業の実情を約3,000文字(読む時間5分)で分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!またメンバーシップを始めました!過去の有料記事から最新記事が全て読み放題なので気になる人は是非!初月無料です!

企業概要

アネスト岩田は1926年に岩田製作所として創業したのが始まりです。1957年には岩田塗装機工業を設立し、現在のメインビジネスである塗装機器の製造・販売を始めました。1973年には一部上場し、その後も海外展開を積極的に行っています。決算月は3月です。

事業内容

アネスト岩田の事業は下記の5つの事業に分けられています。

  1. 日本

  2. 欧州

  3. 米州

  4. 中国

  5. その他

地域別に分けられていますが、事業内容としては圧縮機、真空機器並びに塗装機器・設備の製造販売を行っている会社です。空気を圧縮、除去する機械と塗料を製品に吹き付ける機械の製造が強みのようです。

人員について

アネスト岩田の従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数1,865人と大企業です。そこまで規模は大きくないので日本での事業が殆どかと思いましたが約3割の従業員しか日本での事業に従事していません。その次に中国が多いので中国市場への展開も進んでいるのか分析したいと思います。

アネスト岩田従業員数

働きやすさについて

現在注目されている働きやすさですが、アネスト岩田はグループ会社も多いので単体のデータを見てみましょう。女性の管理職は1.5%と割合がかなり低いです。男性の育休取得率は84.6%と高いです。男性の育休取得には力を入れているようです。平均勤続年数が約16年と長く、平均年齢も40歳以上なので長く働き続ける人が多いようです。平均年間給与はメーカーとして悪くはありません。

アネスト岩田多様性指標①
アネスト岩田多様性指標②

アネスト岩田の売上構成

アネスト岩田は売上高約530億円の企業です。その内約3割以上の売上を日本での事業で稼いでいます。2022年度と比較すると売上は約10%増加しています。コロナの2020年度には売上が落ちましたが、すぐに持ち直し、毎年増収を達成し、2023年度は直近では最高の売上になりました。
要因としては圧縮機の売上増加の影響が大きいです。圧縮機の売上は前年と比較して約40億円も増加しています。日本や欧州ではオイルフリーの圧縮機の販売が好調だったようです。米州ではアメリカやブラジルで車両搭載向け、医療向けの圧縮機の売上が好調でした。中国向けの販売は停滞したようですがインドにおいて汎用圧縮機の売上が伸長し、全体的に売上が好調でした。それに引っ張られるように全地域において売上は2022年度と比較して増加しています。
圧縮機の次に稼いでいる塗装機器については中国向け以外は売上が伸びています。中国の市況が良くないのは塗装機器の業界にも影響が出ているようです。塗装機器は主に自動車産業向けに販売されているようです。
売上は日本向けが約33%程度で、グローバル企業です。その次に売上が多いのは意外にも欧州です。中国向けは売上が伸び悩んでいるので2023年度は3位になっています。

アネスト岩田売上

営業利益と当期純利益

収益の増減も重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
アネスト岩田の営業利益率は約11.5%です。メーカーとしては高利益率と言えます。売上が増加している分、しっかりと利益額も増加しています。その要因は

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