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5分で芝浦メカトロニクスの企業財務分析評価
挨拶
このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回は芝浦メカトロニクスを解説していきます!高配当株でもあるこの企業の実情を約3,000文字(読む時間5分)で分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!またメンバーシップを始めました!過去の有料記事から最新記事が全て読み放題なので気になる人は是非!初月無料です!
企業概要
芝浦メカトロニクスは1939年に東京芝浦電気株式会社における事業の一部を継承し設立したのが始まりです。その後、様々な企業と合併を繰り返し、1998年に現在の芝浦メカトロニクスの社名になりました。決算月は3月です。
事業内容
芝浦メカトロニクスの事業は下記の4つの事業に分けられています。
ファインメカトロニクス
メカトロニクスシステム
流通機器システム
不動産賃貸
ファインメカトロニクスとメカトロニクスシステムはどちらも半導体製造装置の製造・販売がメインです。ですが、半導体を製造するにも様々な装置があり、基本的に前工程がファインメカトロニクス、後工程がメカトロニクスシステムのようです。
流通機器システムは自動販売機や券売機を製造・販売しています。
不動産賃貸は不動産賃貸・管理業務です。
人員について
芝浦メカトロニクスの従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数1,211人とそこそこ大きい会社です。半数以上の従業員がファインメカトロニクスに従事しています。一番売上を稼いでいるのもファインメカトロニクスなのでしょうか?分析していこうと思います。
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働きやすさについて
現在注目されている働きやすさですが、芝浦メカトロニクスはグループ会社も多いので単体のデータを見てみましょう。女性の管理職は3.72%と割合がかなり低いです。男性の育休取得率は66.7%と育休の取得には力を入れていそうです。平均勤続年数が20.4年と長く、平均年齢も40歳以上なので長く働き続ける人が多いようです。平均年間給与は多い方でしょう。
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芝浦メカトロニクスの売上構成
芝浦メカトロニクスは売上高約670億円の大企業です。その内約70%の売上をファインメカトロニクスで稼いでいます。2022年度と比較すると売上は約10%増加しています。2021年度に売上が減少していますが、すぐに持ち直し、毎年増収を達成し、2023年度は直近では最高の売上になりました。
要因としては半導体の前工程の需要が多かったことが挙げられます。ファインメカトロニクスの売上増加分、全体の売上が上がったのですが、特に5G、AI、IoT向けの半導体の需要が底堅かったようです。
一方で同じファインメカトロニクスのセグメントでもFPD(フラットパネルディスプレイ)前工程は低調のようでした。スマホやテレビ等に使用される液晶パネルのをFPDと言いますが、FPD関連の需要は伸びていないようです。
売上は日本向けが約36%程度で、海外売上比率は高いです。一番売上が多いのは国内ですが、中国市場での売上は国内と同程度あります。その次に台湾、アメリカと続きます。
主要顧客はTaiwan Semiconductor Manufacturingで台湾の半導体製造会社が一番大きい顧客です。それでも売上全体の約11%程度なので1社に頼っているのではなく、バランスは良いと言えるでしょう。
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営業利益と当期純利益
収益の増減も重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
芝浦メカトロニクスの営業利益率は約17.2%です。メーカーとしては高利益体質と評価できます。売上が増加している分、利益額も増加しています。やはり半導体関連の業種は高利益率であるケースが多いですね。ですが
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