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PPP|外国語の教え方

1つのレッスンに「導入Lead-in ー展開 Bodyーまとめ Plenary」の流れがあったとして、「展開 Body」の段階で使えるフレームワークです。かなりポピュラーな手法だと思います。


Present

今日の授業のトピックに関連する語彙文法を紹介(Present)します。
いつ、どこで、だれが、どんな風にそれを使うのか、生徒に情報を与えます。

紹介(present)の方法

例えば、「『~をください』を使って、レストランで注文する」というトピックだと仮定します。
まず、注文のときに使う短い会話のテキストや音声を生徒に紹介します。

店員:ご注文はお決まりですか?
客:カレーライスをください。

ターゲットとなる文法の意味・形・発音を確認します。
ここでは「教える」のではなく、生徒に考えさせて「引き出す」ことが大切です。

例えば

  • このお客さんはすしが食べたいですか?ーいいえ、カレーライスです

  • 食べたいものをどうやって注文していますか?ー~をください


講義の平均学習定着率はたった5%。生徒に考えさせて引き出すことが大事。

練習(Practice)

この段階では、表現を正しく理解し練習します。
ここでフォーカスするのは「正確さ」です。意味・形・発音が正しく作れるようになる練習をします。

たとえば、空欄補充問題や選択問題、一問一答の短い会話練習などです。

練習方法の例

店員:ご注文はお決まりですか?
客(あなた):(  )をください。<やきそば>

産出(produce)

ここでは「流ちょうさ」にフォーカスして練習をします。
オープンクエスチョン(はい/いいえで答えられない質問)や、ロールプレイ、ライティングなどを通して、生徒自身が自由に表現するアクティビティをします。

練習方法の例

ロールプレイについて考えてみましょう。

  • レストランのメニュー表を用意

  • 店員役と客役にわかれる

  • 「N1はN2です」「Nが好きです」が既習

店員:ご注文はお決まりですか(これはターゲット表現ではないのでカンニングOK)
客:カレーライスをください
店員:はい、カレーライスですね
客:わたしは辛いカレーが好きです
  これは辛いですか?
店員:はい、辛いです
   これはおいしいですよ

持ってるカード全部出させてみよう!

一度学んだり練習しただけでは新しい表現をマスターすることができないのは身をもって実感されている人も多いかと思います。

PPPは1つのレッスンにつき1つの学習項目の習得になりがちです。
ですから、産出の段階に入ったとき、既習項目を使うように指示します。
復習にも定着にも効果があるだけでなく、生徒の予想外の創造性によりレッスンがより楽しくなっていきます。日本語で知っている表現をフル活用したアウトプットをさせていきましょう。


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