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ネットスラングと日常生活

僕は基本的に、ネットスラングを日常生活の中で使うのが嫌いだ。
そして、多くのネット民もそう思っていると思う。
僕は、ネットスラングというのは、ネットの中にある程度生きた人しか使えないような気がしている。
Twitterの中に、そういう“空気”がある気がする。

だが、僕の母はそれがわかっていない。
当たり前と言えば当たり前ではある。この前、間違えてスマホの文字の大きさを変えてしまって「ウイルスじゃないの?!乗っ取りだ!!!」と騒いでいた人間が、ネットの中にただよう“空気”に気づけるはずがないのだ。
ネットへの疎さ、若者言葉への憧れ、そして世間体を気にしない厚かましさで、母はいつもネットスラングを大きな声で言う。それも、少し前の、陽キャ系の。
「それな!!!!」
「オワタ〜!!」
近くにいる息子の僕は少しネットを知っているため、とても恥ずかしい。やめてほしい。
僕はネットでは「教えてクレメンス」「クソワロタンゴ」とか、顔の筋肉を一つも動かさず、恥ずかしげもなく言えてしまうが、現実では別である。ウェイ系の友達と絡んでいる時は、その友達がたとえ淫夢語録を使ったとしても反応しない。ニヤリともしない。それが正義だと信じている。
母親は、何も知らないのだ。
それはわかるが、一緒に買い物してて恥ずかしい。思春期引きずり男の僕は母親と買い物に行くのも恥ずかしいのに、その母がネットスラングを大音量で囀りながらショッピングモールを練り歩くのである。
もう、恥ずかしいにもほどがある。

また買い物に行く時は、ネットのルールを教えたい。

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加藤
メンタルが弱い男。 どこかに生きています。