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未来の子供達の事を考える
初めまして。
1981年生まれの2児の母です。
最近、本当にこのままで子供達は良いのだろうか?と思うことが沢山あります。
皆さんが考える学校とは、どういう場所でしょう?
私が考える学校とは、子供達が大人社会に出る為に必要な基礎学力やコミュニケーションを学ぶ場所だと思っています。
いえ、思っていました。
子供達の、その年齢に合った小さな社会。
この小さな社会で学ぶのは学力だけではありません。
守らなければならないルール、集団行動、人と接する為の思いやりなど道徳心、基礎体力等、本当に様々なことがあります。
しかし非常に残念なことに、今現在、学校ではたくさんの問題が起きています。
学級崩壊・イジメ・不登校・イジメの隠蔽…。
それは今までもあったことだと思いますが、どんどん学校では対処ができない問題が増えているのが現状です。
親と先生
親から学校に入るクレームがあります。
もちろん必要なクレームもあるでしょう。
しかしながら、とんでもないクレームも沢山あるんです。
私が聞いた話を例に出していきたいと思います。
①なぜ自分の子供が書いた読書感想文が選ばれないのか。
これは…なぜと言われても…。
と先生達は困ってしまいますよね。
「お子さんよりも良いと思う読書感想文があったから」
これが答えですが、親は納得しません。
「その子の読書感想文を見せろ」
などなどヒートアップしていく。
困り果てながらも、謝るしかない先生達。
②給食費はみんな同じ額を払っているのだから先生が大盛りにするのはおかしい。
そうですね…、給食費は確かに同じ金額を払っています。
では、おかわりする生徒は?
休んだ子の分、余った給食は?
逆に少食の子は?
子供が、たくさん食べても少ししか食べなくても給食費は変わりません。
そして何よりも、生徒が「先生は体が大きいから足りないよ」って大盛りにしてくれる、その思いやりの気持ちは?
③うちの子を叱らないでください。
悪いことをしたら、当然叱られます。
ルールを破っても、叱られます。
ごくごく普通の事ですが、これに対して激怒する親御さんがいらっしゃいます。
怒られた理由①
【宿題を忘れた】
「宿題はちゃんとお家でやってこようね」と言った担任の先生。
それを聞いた親御さんが、
「うちの子は塾や習い事で忙しい。宿題をやらないぐらいで、うちの子を叱るなんて酷すぎます。謝ってください。」
怒られた理由②
【学校の備品を、面白半分で壊した】
当然、親御さんに連絡が入ります。
しかし
「備品なんて買えばいいでしょ?そんな事で怒るんですか?」
④嫌がることを無理矢理させないでください。
人が嫌がることはしてはいけません。
当然です。
しかし先生は困りました。
その生徒が嫌がったのは【掃除】です。
クラス全員が行う掃除の時間。
その生徒は掃除がしたくなかった。
クラスの子に「ちゃんと掃除してー」などなど言われ、腹が立ち1人で校庭に出て遊んでいたところを他の先生に見つかったそうです。
因みに、その生徒が掃除をサボるのは、いつもの事だったということもあり、
担任からご家庭に電話連絡がいきました。
「みんなで行うことなので、僕からも注意はしましたが親御さんの方からも伝えて頂けませんか?」
と。
しかし親御さんは
「なぜ嫌なことをしなければいけないんですか?うちの子は掃除が苦手なんだから仕方がないでしょう?苦手な事を無理矢理やらせるのはイジメではないですか?」
でした。
まだまだ驚くクレームは沢山ありますが、だいたい共通点があります。
・集団行動、協調性の大切さの理解がない。
・自分の子が良ければそれで良い。
・嫌なことから【簡単に】逃げてもいい。
この3つです。
*嫌なことから逃げることが必要な時や必要な子も居ます。
私の息子が小学校6年間の間に、3人の先生が心を病んで休職や退職をしました。
こんな理不尽なクレーム対応に追われていたら、先生も人間です。
心が病んでしまっても当然です。
しかしながら、親御さんではなく先生の【意味不明な指導】というのもあります。
最近だとニュースにもなった
・男子トイレを女子生徒に素手で掃除をさせたなどがそれにあたりますよね。
これ以外にも
・いじめを訴える日記に花丸をつけて返却
・口頭注意では言うことを聞かないから、罰として鳩の死骸を素手で校庭に埋めさせた(これは今年の話ではなく数年前の話です)
もうここまでくると、鶏が先か卵が先か…。
尊敬できる先生が少なくなったのか、ルールを無視する親が増えたのか…。
正直、行政が学校という場所を考え直す必要性があるのではないでしょうか?
もう個人個人の力でどうにかなる問題ではなくなっていると私は思います。
インターネットという世界
インターネットの仕組み、ルールの必要性、モラルや思いやりの必要性がわかっていない子供達がインターネットから様々な事柄を覚えてくる。
・軽々しく死ねという
・面白半分で行うイジメ
・個人情報がバレないと思って好き放題書き込む。
などなど沢山あると思いますが、皆さんはどう思いますか?
私は本当に良くないと思っています。
まずSNSとは、様々な年齢、生まれ育った環境、その土地ならではの常識や価値観を持った人たちの集まりです。
自分では当たり前だと思っていたことが、違う人には通用しない。
当然です。
自分の意見や常識が当たり前に通用しない、という前提でSNSを行わない限り、子供達は傷ついたり、生き方がわからなくなってしまいます。
【死ね】というワード。
動画で見た、聞いた、というお子さんが多いですが、意外に、ご家庭で親がゲーム中に「死ね」と言ってるのをよく聞く、というお子さんも多いです。
動画だから、テレビだから、ゲームだから使われるセリフであって、お友達には言ってはいけない事。
この判別がつかない子供達が軽々しくSNSや現実世界で言ってしまう。
イジメのような創作の動画を見て、面白そうだと思い現実で真似をする。
それがイジメにつながっていく。
恐ろしいですよね。
絶対にやってはいけないことなのに、その判別ができず、悪意のない言動をしてしまう。
以前、私はとんでもない動画を見ました。
小学生が自分の動画をバズらせたいという思いから、自分が住むマンションのセキュリティ番号を公開する、という動画です。
実際にカメラでセキュリティ番号を押すところから本当にオートロックが解除されるまでを撮影した動画でした。
常識ある人間なら、まずそんな動画をネットに出すことはないでしょう。
でも、バズらせる事を目的とし、そんな動画を出してしまったんです。
きっと子供達は親御さんから「誰にも教えたらいけない」と言われていたはずです。
誰にも教えてはいけない秘密のことだから、これを公表したらバズるかもしれない、と考えたんだと思います。
『やってはいけない事』というのは理解しつつ『やったらどうなるか』までは理解していなかった結果です。
子供に携帯を渡すのは親の責任です。
ある程度までは、やはり制限が必要だと思います。
自分の為になる情報も本当に沢山ある世界ですし、世の中からインターネットが消えることはなく、どんどん進化し続け、今の子供達が大人になる頃には、もっと複雑になっているでしょう。
インターネットと上手に付き合う、子供達はそれを学ぶ必要性があると思います。
なくならないイジメ
いじめをする人間とは、どういう感情で行なっているのでしょうか?
例えば、人間は誰しも妬みという感情を持っています。
【良性妬み】【悪性妬み】と2種類存在していることが、脳科学でも研究・証明されています。
悪性妬みは「その人をなんとかして引きずり下ろしてやる」というものです。悪い噂を流してみたり、必要な情報を渡さないとか、そういうことをして相手を引きずり下ろそうとするのが、悪性妬みです。
成功した場合には、すごくうれしい。
イヤな喜びだけど、うれしい(笑)。そのイヤな喜びを「シャーデンフロイデ」と言います。「シャーデン」は損害、相手の損害ですね。「フロイデ」は喜びです。ドイツ語です
日本語版 BeMaS を中学生に適用した調査を通じて,自尊感情といじめ加担の関係を,悪性妬みが媒介することが明らかとなり,サブタイプ理論を用いた研究の有効性が示された。 しかし,悪性妬みからいじめ加担への影響関係は,いじめ加害に与する友人の多さを指標とした学級の調整を受けていな かった。今後は,悪性妬みが行動化しやすい集団やその背景 にある文化的要因を洗い出す必要がある。
どちらも2017年の記事です。
約7年前には既にこのような研究や実験が行われていたんです。
それにも関わらず、何故いじめは無くならないのでしょうか。
私は【いじめ】をする人間は【パーソナリティ障害】だと考えています。
パーソナリティ障害は10種類ありますが、その中の【自己愛性パーソナリティ障害】と【反社会性パーソナリティ障害】です。
自己愛性パーソナリティ障害の患者は自分の能力を過大評価し、自分の業績を誇張し、他者の能力を過小評価する傾向があります。
反社会性パーソナリティ障害の患者は、ものを壊したり、他者に嫌がらせをしたり、盗みを働いたりすることで他者や法律の軽視を示すことがあります。患者は自分の欲しいもの(金、権力、セックス、個人的な満足感など)を手に入れるために、人を欺き、利用し、言いくるめ、操作することがあります。目的を遂げるために偽名を使うことがあります。
この障害の患者は、自分のやったことに対して自責の念や罪悪感を抱かないことがしばしばあります。患者は自分が傷つけた相手や(例えば、傷つけられて当然と考える)世の中のあり方(例えば、世の中は不公平なものと考える)を責めることで自分の行動を合理化することがあります。
反社会性パーソナリティ障害の患者は、他者に共感することがなく、他者の感情、権利、苦しみを馬鹿にしたり、それらに無頓着であったりすることがあります。
つまり、いじめ加害者は『謝ったから』では終わらせられない子がいるんです。
心から悪いと思って謝罪する子もいるでしょう。
本当に反省して二度としないようにする子もいると思います。
しかし、繰り返す子は確実に一定数いて、そういう子は普通に学校に通うのではなく
確実に治療しなくてはならないと思います。
特に反社会性パーソナリティ障害の場合は目に見える診断が可能なのです。
問題なのは、反社会性パーソナリティ障害は18歳以上の人でなければ診断できないという事です。
予備軍として心理カウンセラーや精神科医からの指導が必要な気がします。
サイコパスになる原因としては、遺伝的要因や養育環境要因(反社会性、養育拒絶など)が指摘されている。生物学的な所見としては髄液中の5-HIAAの低下と衝動性、または攻撃性の亢進との関連が報告されている。また、画像研究から辺縁系や傍辺縁系、前頭極部の灰白質減少が報告されている。異常脳波がみられることもある。
イジメ被害者の対応
皆さんはいじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)を読んだことはありますか?
多分、当事者にならない限り、あまり見る機会はないと思います。
いじめの問題に対する施策は、とても細かく書かれています。
軽く目を通して見てください。
文部科学省: いじめの問題に対する施策
さて、実際に被害者への対応はどうなっているでしょう?
実際に対応は行われてないのが現状です。
現状、警察に相談すると、よっぽどの暴力や金銭問題がない限り『民事不介入』で終わりです。
そして、国への報告。
それ以前の問題が起きているケースが多いです。
まず、教育委員会への報告がされていない。
学校が問題を揉み消す。
学校の揉み消しに関しては最近よくニュースで見聞きするので皆様もご存知かと思います。
このように大きくなるのが当たり前のようになれば、きちんと報告がなされるのでしょうか?
現在、不登校児は本当に驚くべき数になっていて、その中でイジメが原因でなった子に対して、学校側がきちんとした対応をしていないケースを多く聞きます。
学校が、きちんと調査をしたり、しっかりと被害者の声に耳を傾けることをしなかったら、被害者は一体いつ救われるのでしょうか?
眠れない夜が続いたり、夢の中でもいじめられたり、精神安定を飲まないと自分を保てなかったり、人と会うのが怖くなってしまったり…。
そんな子供たちは、どうしたら救われるんでしょうか?
しかし、それと同時に
今の学校に果たして対応ができるのか疑問でもあります。
・とんでもないクレームをつける親の対応
・理不尽、理解不能な指導をする先生
・いじめをする生徒に指導がなされない
もちろん、全員がそんな人ではないのはわかっています。
しかし悩んで救われない子供達が沢山いるのも事実です。
終わりに
未来の子供の為に、子供達が生きやすくなるように、少しでも精神安定剤を飲む子供達が減ることを願って、
・ルールの大切さと必要性の理由
・思いやりなど道徳心の大切さ
この教育に力を入れると共に、私たち大人は自分を見直す必要性があるのでないでしょうか?
私の拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
誤字脱字等、何卒ご容赦くださいませ。
どうか、全ての子供達が生きやすい世界になりますように。
祈りを込めて。