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佐久間宣行さんは働き方改革時代の生きる希望

佐久間宣行さんが好きだ。
毎週ラジオを聞いている。
著作は全部買って読んでいる。
今年横アリであったイベント”新時代”にも参加した。
イベントで買った佐久間さんの手書きカンペ風ステッカーは、お札のように携帯ケースに入れている。
会社でも友人の間でも「佐久間さんが推しなんです~」と触れ回っている。

好きな俳優もアイドルもいない、あまり特定のモノ・ヒトにハマれない私にとって、佐久間さんは「推し」の概念をわからせてくれた貴重な存在である。

では、佐久間さんのどこがなぜそんなに好きなのか。

一言で言うと、「楽しく仕事に打ち込むことを肯定してくれるから」ということに他ならない。

1995年生まれ。2019卒で新社会人になった私は、
平成と令和に足をかけ、ゆとり世代とZ世代のはざまで生きている。

働き始めたころはちょうど「ワークライフバランス」「働き方改革」が叫ばれ始めたころで、なんとなく「会社の奴隷」「社畜」みたいな言葉があふれて、「一生けん命働くのは悪いこと」という価値観が共通認識のようになっていた。「第2新卒」「3年たったら転職」みたいな言葉も非常によく聞いた。

当時働いていた会社のなかでも、モーレツに仕事をしてきた昭和気質の経営層と、「ワークライフバランス大事にしたいです」派の同僚で反発し合っていた。

かくいう私は、その合間。仕事はとても大変だし、やめたいと思ったことも何度もあったが、それでも「なんか仕事って楽しいかも」という”やりがい”を感じていた。

それでも、「やりがい搾取」なんて言葉も聞く中で、「仕事にやりがいを持つ」「楽しい気がする」「もっと頑張りたい気がする」そんな気持ちをあえて押し殺さなければいけないように感じていた。

確かに体を壊すような働き方はしたくない。自分のプライベートも守りたい。でも、働くことってぶっちゃけ楽しくない?

当時周りにいた仲間や友人に同じ価値観の人が少なかったこともあるのかもしれないが、そんな気持ちを持つことに、うっすらとした罪悪感すら感じていたのである。

そんなときに出会ったのが、佐久間さんのラジオだった。

佐久間さんのラジオの素敵なところは、「エンタメ情報が追える」とか「テレビ制作の裏話が聞ける」みたいなこともあるかもしれないけど、一番は「ご本人がめちゃくちゃ楽しそうにしている話しているところを聞ける」ことだと思う。

佐久間さんは誰が見てもわかるくらい超多忙で、去年の休みは3日しかなくて、でもそれをラジオで思いっきりネタにして笑い飛ばしている。時間がなさ過ぎて新幹線で仕事するしかないとか、それでもビールの誘惑に負けて寝ちゃったとか、「猛烈働きマンあるある」みたいなネタを、思いっきり楽しそうに話す。

でもそれでいて、家族のことを大事にしているんだろうなということもわかるし、友人と麻雀旅行行ったり、なんか色々おいしいものを食べたり、とにかく人生楽しそう。誰かの「奴隷」になっているわけではなく、自分のために仕事をしているんだな、ということがとてもよく伝わる。

たとえそれがある程度計算で見せているものだったとしても、思いっきり仕事をして、しかも成功している人が、楽しそうでいてくれるという姿を見ると、とても励まされる。その声を聞いていると、「働き方改革」時代に「働くことが好きな私」を肯定してもらえるような気持ちになる。

また、今でこそ独立されたけど、それまではずっと「テレビ東京」という会社組織の中でやってきた人であるということも、
会社という組織に貢献しながら、消耗しすぎずにどう自分のやりたいことをやっていくか? という非常に等身大の悩みに応えてくれる。(『ずるい仕事術』のテーマがまさにそういう本)

「社畜」か、「FIRE」か、という2択しか見えないような世の中で、佐久間さんはまさに希望の光なのだ。

そういう人のラジオが6年も続いていて、本も売れているということ自体も希望だよね。(きっとリスナーは私のような人多いんじゃないかな?

佐久間さんのラジオ聴きながら、今日も仕事頑張ります!


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