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204.夫婦カウンセリングのすゝめ

「結婚しました!」と友人からのうれしい報告があった。そこから会話は、夫婦で仲良くやっていくにはどうしたらいいかという話題になっていった。

「夫婦カウンセリングはかなりおすすめだよ」と言った私に友人は、「そんなワードが出てくるなんて海外の映画かヤギノメさんくらいだ」と笑っていた。

でも、新婚のうちから夫婦カウンセリングを受けることは、本当におすすめである。むしろ、新婚のうちから受けることがスタンダードになってほしいくらいだ。


私が夫婦でカウンセリングを受けたのは、娘の育休明けすぐにバジさんの心の調子が崩れたときだった。

私も、バジさんに引きずられるようにしんどくなった。よく子どもを連れて行った子育て支援センターの保健士さんの前で号泣し、すぐに心の相談へとつなげてもらえたのだ。

私が相談をする中で、カウンセラーの先生から夫さんも連れてきてと言われ、2人でカウンセリングを受けることになった。

その時の私たちは、お互いがお互いのことを思って離婚を考えていた。今思えばなんてばかばかしい関係だったのかと思うけれど、その時はそれが私たちの精一杯だった。

夫婦カウンセリングを受ける中で、バジさんの本音を知ったり、自分が伝えられなかったことを伝えることができた。ここでなら、自分の気持ちが正確に伝わるはずだと思った。バジさんも同じ感覚だったみたいだ。

きっと、第三者の前で冷静さを失う人ではないと信じ合っていたからだと思う。

結果、バジさんも私も、胸の内に言いたいことを留めることなく、かつ相手を傷つけるようなこともなくカウンセリングを終えることができた。

この成功体験は、我々夫婦にとってかなり大きかった。

それからは、カウンセリングの場でなくても、夫婦で話し合う時にはこの時の感覚を追うようになった。そうして、私たちの話し合いは確実に変わっっていったのだ。


それ以降も何度か夫婦でカウンセリングを受けているが、毎回違った発見があるし、バジさんと"ちゃんと対話した感"をもって帰ってこられる。

カウンセリングを受けたからといって、劇的に何かが変わったりするわけではないのだけれど、それでも確実に、我々夫婦の形を彫り進められた実感がもてる。これが、絆が強くなるということなのだろうか。

”ちゃんと対話できた”経験を持つ夫婦は、かなり関係が強固だと思う。この体験が一つあるだけで、生活の中で対話を実践する割合は確実に多くなると思う。

新婚のうちからそんなふうにマインドを置けたら、これは夫婦の良好な関係に大変大きな影響があると思うのだ。

ぜひ、関係が良好なうちに、未来の良好な関係を保つための行動をしてほしい。

あの場ではうまくまとめられなかった想いが、この記事に乗って友人のもとへ届くよう祈る。




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