病み垢から抜け出せない女
病み垢を始めたのは中1の冬だった。
自分で投稿した記憶のないものまで投稿されていた。
それは数分前の投稿で、それはぼくの心中で間違いなかった。
あのときからもうすでに、いいや、もっと前から死にたくて堪らなかった。
まだよかった。まだきらきらしていた。
責任どころか、何も考えずに生きていられた。
6歳というまだ本当に幼い頃 ぼくは母親に自分の死にたいという気持ちを明かしたことがある。思えば。あの時から。
ただひたすらに、転んだだけで死にたいとか。
ただひたすらに、好きなように生きれないとか。
いまとは違う。なにも考えていない。浅はかという言葉が似合うのかはわからないけれど、うらやましい。くやしい。
ただひたすらに、転んだだけで死にたいとか。
ただひたすらに、好きなように生きれないとか。
あの頃はまだ、転んでも立ち上がれた。手をさしのべる大人の表情は”心配”であった。
それなりに大きくなった今でさえ、転んでしまう。手をさしのべる大人はほとんど居ない。起きるのが当たり前。生きるのが当たり前。そんな大人が私に向ける表情は”厄介”以外の何物でも無かった。
こんな私をだれが救ってくれる?
誰に愛されることも許されないの
同じ境遇の人間が、居ないことに絶望した日もあった。
似たような境遇の人間なら居た。でもそれは所詮画面の中の文字に過ぎないのです。嘘かも、大嘘かも、事実かもわからない。信じてはいけない。
”人間不信”なんて言葉では片付けたくなかった。
ほんとうに、全てが嘘に聞こえた。
ぼくを騙して嘲笑っているようにしか聞こえない言葉を、如何して信じられるだろう。