Xデザイン学校 ビギナーコース#03
課題は必ずしも最初から認識されているものとは限らない。
たくさんのビジネス書籍では、こういうふうに課題の解決プロセスを記載している:
課題を明らかにする→ ゴールを決める→ 仮説を立てる→ 仮説を検証する→ 解決策を講じる
私も昔、最初ずっとこれが唯一正しいプロセスだと思い込んでた。
ただし、実際に経験したプロジェクトが増えてきたにつれて、課題が最初から明確化されている/存在しているクライアントはただの一部、むしろ少数、ということがわかった。
今回のレッスン中にインタビューさせていただいたクライアントもまさにそうだった。
ビジネスの現場は、理論と異なり、常にもっと混沌で、曖昧なのだ。課題が明確化されていない/存在していないものの、クライアントから「何か提案をして欲しい」「新しいものを作ってほしい」と頼まれた場合、その裏にクライアントの何かしらの思いがある。
その思いを実現してほしい、というのが本当の希望だと考えている(とはいえ、クライアント自身もその希望に気づいていない時が多い)。
今回のクライアントの場合、それが「パーパスを明らかにすること」ではないか、と。「我々は何屋さん」さえ明らかにできれば、「新規サービスを企画する」というゴールまでも半分進めた気がする。
そして、サービデザインの対象はユーザーだけではなく、ステークホルダー全員という。
そうすると、いきなり「こんなアイデアあるから、こんなサービスを作ろう」というより、「我々のパーパスはこれだ。さあ、これからどうしよう」のように、ステークホルダー全員の認識合わせができた上、サービスを考えた方が「ステークホルダー全員のサービス」になるのだ。
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