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双子のパパの韓国育児記録(No.5)〜ヘルパーさんのヘルプのおかげ

韓国人のワイフが故郷にて帝王切開で双子(娘と息子)を出産し、5日間の入院生活、14日間の産後ケアセンターでの生活を経て、いよいよ家(ワイフの実家)での育児生活が始まりました。家での育児の最初の1か月は行政の支援を受けてヘルパーさんを2名雇いました。今回はヘルパーさん達との生活を振り返ります。

前回紹介した通り私達の利用した産後ケアセンターは育児の基礎を学ぶ施設でもあるのですが、子供達がNICUにいたため私達は教育関係のサービスを受けないまま退所してしまいました。ぶっつけ本番の育児の始まりです。初日はカオスでした。娘のオムツ替えに手間取ると今度は息子が泣き出し、気づくと息子のオムツから大便が溢れていて、洗ってあげたいのですが沐浴の方法もよくわからない…のような混乱ぶりでした。どうにか対応して私も寝ようとするのですが、子供達の発する音が気になって眠れず、そのまま次の授乳時間を迎える、その繰り返しで結局一睡もできませんでした。楽しい筈の育児生活が、なんだか先の見えない暗いトンネルに迷い込んでしまった感じがしました。

その翌朝から2名のヘルパーさん達の登場です。2名のヘルパーさんはいずれも40代または50代くらいの女性で、溌剌としていて経験豊富そうなオーラを発していました。ヘルパーさん達を見て「助かった」と安堵しました。疲れて生気のない私達夫婦を二人が笑顔で励ましてくれて涙しそうになりました。

ヘルパーさん達は平日の9時から18時まで家にいて子供達とワイフに関するあらゆることを助けてくれました。主に以下のものです。
・授乳
・オムツ替え
・子供達との遊び
・子供達のマッサージ
・子供達の昼寝の寝かしつけ
・食事の準備と片付け(本来サービス対象外である私の分も作ってくれました)
・子供達の部屋の掃除
・子供達やワイフの衣類等の洗濯
・子供達の沐浴
・搾乳の支援
・ワイフのマッサージ
・育児関連の指導(コツや便利グッズの紹介、相談対応など)
・子供達の外出(病院)に行く時の補助
最初の1週間は、毎日育児のほとんどをヘルパーさん達に任せ、私達夫婦は昼寝をさせてもらいました。翌週からは沐浴の仕方など徐々に育児の指導を受けるようにしました。

私には先の見えない暗いトンネルに感じられた育児を、笑顔で楽しそうにしているヘルパーさん達の姿が毎日印象的でした。お給料を貰える仕事だから?それもあるかもしれません。しかし私はお給料をくれる自身の勤務先の仕事を笑顔で楽しそうにはやっていません。ある時ヘルパーさん達に質問してみました。大変な仕事なのになぜ笑顔でいられるのかと。異口同音に「子供が好きだから」という答えがありました。回答を聞いて私も子供達が好きなのか自問自答しました。もしかすると当時の私は育児のタスクをこなすことや「大変さ」ばかりに注目していて、かわいい仕草や愛情を見せてくれる子供達自体に目を向ける余裕がなかったのかもしれません。

ヘルパーさん達との生活の最終日、明日から私達だけで育児ができるのか不安も確かにあったのですが、他方でワイフと二人でやっていけそうと根拠のない自信と勇気も湧いていました。トンネル内灯りがついたといえそうです。私がそう思えるくらいまで導いてくれた2名のヘルパーさん達に感謝しています。

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