第四章:地方大学進学で見つけた新たな未来
浪人を経て大学入学で感じたこと
大学の環境と適応
地方大学に進学して得たもの
地方大学のデメリット
都会の有名大学にこだわらない選択肢の魅力
まとめ
1.浪人を経て大学入学で感じたこと
私は自宅浪人の末、現役時代にも合格していた地元沖縄の国立大学に進学することを決めました。当初、東京の大学への憧れを抱きながらも、浪人生活で自分と向き合う時間が増える中で、東京で大学生活を送る夢が徐々に薄れていきました。
高校時代には「東京の大学に行けば、憧れの企業に近道できる」と考えていました。自宅浪人の長い一人時間で徹底的に調べてみた結果、将来的にとある企業へ就職したいという目標が明白になりました。東京を含む全国の難関大学からでも、私が目標とする企業に落ちる人が多い一方、地元の国立大学からは毎年かならず数名が採用されていることが分かりました。最終的に、「地元の大学からでも目標を達成できる」と確信し、沖縄の大学に進学を決めました。
2.大学の環境と適応
沖縄の大学入学後、私は浪人を経て入学したことを隠さず、自然体で学生生活を始めました。同級生との関係でも特に遠慮することはなく、むしろ気さくなコミュニケーションを楽しみました。また、この経験を通じて、年齢に関係なくリスペクトを持って接することの大切さを学びました。
一方で、同じ同級生にも私よりも年上の方もおり、大学生活はこれまで経験した学園生活よりも、楽しみながらも少し控えめに主張する必要性も学びました。この頃から、相手に応じて自分の態度を調整するスキルが身についたように思います。
3.地方大学に進学して得たもの
地方大学を選んで最もよかったことは、地元での生活が金銭面で非常に安定していたことです。以下のような理由で、私にとって地元進学は非常に大きなメリットをもたらしました。
金銭的負担が少ない:実家から通えるため、生活費や家賃がかかりませんでした。
地元の友達が多い:県外に進学した友人も定期的に帰省し、地元でのつながりが維持できました。
勉強に集中できる:生活費を稼ぐ必要がなかったため、学業に専念できました。
就職に有利:目標の企業に毎年採用者がいる大学だったため、就職活動で安心感がありました。
これらの要素のおかげで、精神的にも肉体的にも安定した生活を送りながら、勉学や新しい経験、就職活動に力を入れることができました。
4.地方大学のデメリット
もちろん、地方大学にはデメリットもありました。視野が狭くなる可能性を感じたり、実家暮らしの影響で自立が遅れることも事実です。
ただ、実家から離れて自立した同級生や先輩の中には、自由な生活が原因で生活リズムを崩した人も見受けられました。一方、私は安定した環境でしっかりと自分の生活を管理できたため、この点については大きな後悔はありません。
また、大学時代に短期的ではあります、東京に進学した友人の家に泊まってプチ東京生活をしたり、バイトでお金を貯めて一人で外国(台湾)旅行に行ったりとそれなりの経験も積むことができました。もし東京の大学に通っていたら、金銭的な余裕がなく、このような経験を
得る事は難しかったかもしれません
5.都会の有名大学にこだわらない選択肢の魅力
地方大学に進学することで得られた最大の成果は、「ハングリー精神」です。中高時代は有名私立校に通い、恵まれた環境にいたため、大学受験での競争心が欠けていました。しかし、東京の大学に進学できなかったことで、「就職でしっかり挽回しよう」という強い意志が芽生えました。
さらに、地方大学に進学したことで、親からの全力サポートを受けることができました。家族の支援を最大限に活かし、私は地元でトップの大企業に就職することができました。結果的に、東京の大学に進学するという目標は達成できませんでしたが、それ以上に最終的な大きな目標であった憧れの企業への就職を叶えることができました。
6.まとめ
地方大学への進学は、私にとって大きな転機でした。視野が狭くなることや自立の遅れといったデメリットもありましたが、それ以上に安定した環境で勉学や自己成長に集中できたことが大きなメリットでした。
都会の有名大学に進学しなくても、地元の大学で夢を叶える道があると気づけたことは、私の人生にとって非常に重要な発見でした。この経験があったからこそ、今の自分があるのだと強く感じています。
地方大学で得た経験が、私の人生に多くの気づきをもたらしました。そして次章「5章:自宅浪人や受験生の親へのアドバイス」では、自宅浪人や受験生をサポートする親の方々に向けたアドバイスをお伝えします。浪人生活での成功と失敗を踏まえた具体的な提案を知りたい方、また受験生を応援する親御さんには必見の内容です。ぜひ次章もご覧ください!