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ブラジリアン柔術ジムがライトスパーをさせる理由

過日よりTwitter上で賑わっているブラジリアン柔術ライトスパー論争。

ライトスパーの趣旨で1番大きなものは練習相手に怪我をさせない、自分自身も怪我をしないということが挙げられるだろう。

ライトスパー推奨の一派としてはアクシス系が多いように思われる。そこでは「力を使うことは悪!」「フルパワーで突っ込む人間は排除される」世界があるように思う。

ライトスパー推奨の権化アクシス系に対して、ガチスパーの権化は見当たらない。昔はあったのかもしれない、吉岡大さんが居たころのピュアブレッド大宮などが挙げられそうだ。

ブラジリアン柔術は体力作りを始める前に、初心者の段階から技を教えてもらえる稀有な格闘技。

それ故に、ある程度年齢を重ねていても続けることができるし、また始めやすい。

ライトスパーという概念の定義は難しいが、ここでは「力を使わずにゆっくり動きお互いが怪我をしないよう配慮しながらスパーをすること」と定義する。

そしてスパーで練習相手にいくら気を使っていても怪我をさせてしまう時がある。

たいていの場合、怪我をした側は「周りにわかるぐらいのアピール」をしながら痛がっていたりする。

中にはプロレスばりに大袈裟にアピールしたりする人も見たことがある。

怪我をした方が周りから同情され、怪我をさせた方が周りから白い目で見られる。これは日本国内においては多くのブラジリアン柔術ジムで「柔術あるある」の一つなのではないか。

柔術のスパーはガチスパーなど論外。ライトスパーが当たり前のような日本ブラジリアン柔術界の現状。

実は、この風潮は地道な計算の元に20数年かけて作り上げたものなのだ。

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