ロードバイクで360°カメラを使う
私は趣味でロードバイクに乗っています。
かれこれ20年以上になります。
昔はロードレースやヒルクライムの大会にも出場しました
が、基本的に坂道が嫌いなので腰を痛めてからはのんびり走る事を楽しんでいます。
エリアとしては、愛知県に住んでいるので、県内や近隣をロードバイクで散策しています。
自転車以外に写真を撮ることも好きなので、カメラを持参して一緒に走るメンバーや風景を撮っていましたが、自転車YouTuberの映像を見ていて自分も撮影してみたくなり、以前から興味があったinsta360 X3という360°カメラを購入して自転車に乗りながら撮影することを始めました。
機能や性能ではなく、これから始める方に少しでも有益な情報が提供できたらと思い、ロードバイクへの装着方法や使用感をまとめてみました。
・ロードバイクへのマウント方法
ロードバイクに360°カメラを装着するには、メーカーオプションのマウントを使用する方法と、サードパーティーの汎用品を使用する方法があります。
①メーカーオプションを使用する方法
メーカーのinsta360からは、ハンドルバーに装着す
る製品と、シートポストに装着する製品、ステムのキャ
ップに装着する3種類が販売されています。
今回は、下記の2種類を実際に購入しました。
・第三者視点自転車用ハンドルバーマウント
(販売終了みたいです)
後継製品→自転車撮影セット
ハンドルバーマウント、チェストストラップ付属
最初に、第三者視点自転車用ハンドルバーマウントで
す。
こちらは、丸型のハンドルバーにマウントを装着し、付
属しているカーボン製のバーを使用する方法になりま
す。
このマウント、実はハンドルバーを選びます。
ハンドル径が丸型でないと使用できません。
後継製品の自転車撮影セットのハンドルバーマウントも
同様です。
私は購入してから「つけれんがや!」と気付くやらかし
をしましたので、検討している皆さんはご注意くださ
い。
エアロハンドル等の丸型ではないハンドルバーを使用し
ている方は、次にご紹介するシートポストに装着する方
法か、サードパーティー製のマウントを使用することが
できます。
次にシートポストに装着するマウントになります。
こちらは付属の見えない自撮り棒(70cm)を使用しま
す。
自転車を漕ぎながら背中越しに風景が撮影できますので
この方法で撮影するのが一番おすすめです。
後ろから迫ってくる自動車も撮影しますので、ドライブ
レコーダーとしても機能しますよ。(撮影時は)
後ろから見ている人に聞くと、かなり棒が揺れるらしで
すが、本人は全く気にならないですし手ぶれ補正が強力
なので映像も問題ないレベルです。
この製品も注意点があります。
一つ目は、ロードバイクに跨る時にトップチューブ側
から足を入れないと自撮り棒に当たってしまいます。
二つ目は、このマウントもシートポストが丸型でない
と使用できません。
最近はエアロ化が進んでいて、一部の高級車は細くなっ
ていたりしますね。
余談ですが、リアレーダーは併用できないです。
②サードパーティー製品を使用する方法
・Ulanzi Go-Quick Ⅱ マグネティッククイックリリースマウ
ントクランプ(製品サイト)
昨年12月から販売されている製品で、ジョーズフレック
ス クランプマウントの姉妹品です。
クイックリリースマウントをUlanziが推奨するGo-Quick Ⅱに
対応したこととグリップ力が向上したことで信頼性や拡張
性が飛躍的に向上しました。
注意点として1つ目は、ハンドルにテープ(私はテニス
ラケット のグリップに巻くやつ)を付けないとカタカタ
音鳴りがしました。私の環境だけかもしれませんが傷防止
のためにもなります。
二つ目は、グリップ力が強力になっても落下の可能性は
ゼロではありませんので、落下防止を予防する必要があり
ます。
私は友人に教えてもらって2本のOリングをクリップに通し
て反対側でケーブル用の結束バンドで結んでいます。
三つ目は、ハンドルバーバッグを使用している場合、ク
リップが当たることですね。
クリップを手前側にすればバッグには当たりませんが、今
度は足に当たりそうな感じになります。
このカメラの場合、1時間以上の撮影には予備バッテリー
を運ばないといけませんので、私はカメラの収納ケースと
一緒にハンドルバーバッグを使用しています。
↑この写真では、Ulanziのオプションアタッチメントも使
用しています。
・一緒に揃えたい便利グッズ
是非一緒に揃えて頂きたいグッズのご紹介です。
・クイックリリースマウント
このクイックリリースマウント、本体の装着と脱着の
煩わしさから開放してくれる便利グッズです。
私はこのマウントを常時カメラ本体に装着しています。
自転車の乗り降り時の脱着と装着はかなり面倒です。
少々お高いのが難点ですが、それだけの価値はあります
よ。
(サードパーティーからもロック機構の無い商品があり
ますので、値段が気になる方はそちらでも良いですね)
・GPSアクションリモコン
この商品は、カメラの録画開始/終了だけでなく、撮
影時にGPSデータを記録してくれます。
特に、シートポストマウントを使用する場合は必須と言
っても良いでしょう。
ハンドルバーや時計のように手首に装着できます。
もしこの製品を使用せずにGPSログデータを動画に埋
め込みたい場合は、カメラ本体にはGPSログ機能があり
ませんので、専用アプリ(insta360 Studio)で動画編集
する際にGarminのGPSログデータを取り込めるように設
定する必要があります。
カメラ本体側を待機中にすることで電源ON/OFFも可能
になります。
この製品の注意点は、バッテリーの減りが速いこと。
2時間の撮影がギリでした。
モバイルバッテリーを持参すれば充電しながらの使用が
できます。
・Ulanzi Go-Quick II クイックリリース 1/4ネジアダプター
三脚マウント(製品サイト)
上記の装着写真で紹介した製品です。
・予備バッテリー
2時間以上の撮影には必須です。
私は予備で2個持参しています。
製品によってバッテリーの種類が異なるのでご注意くだ
さい。共通タイプではありません。
・モバイルバッテリー
リモコンの充電、スマホの充電にも使えますね。
私は急速充電器も持ち運んで使用済みのバッテリーを充
電しながら撮影したこともあります。
容量は10000mAhは最低限欲しいところです。
私はCIO SMARTCOBY Pro 30Wを使用中。
残り容量がデジタル表示されるので安心ですね。
・ハンドルバーバッグやトップチューブバッグ
予備バッテリーやモバイルバッテリー、収納ケース
を入れています。
充電しながら運用できるように短めのUSBケーブルがあ
るといいです。
・X3用クイックリーダー
PCにデータを取り込んで編集作業するのに必須です。
編集自体はスマホアプリでも可能ですが、データ転送す
るのにものすごく時間がかかるのと、データ容量の心配
があるためPCアプリinsta360 Studioを使用することを
おすすめします。
データサイズはすぐに100GBくらいになりますからね。
・カメラ収納ケース
使用していない時にケースがあると安心です。
・実際に撮影した映像(YouTube)
私が実際に撮影したデータをご覧ください。
どちらもYouTubeで公開している動画になります。
場所は、愛知県の知多半島、時計回りに回っています。
河和から野間の区間の海が見える場所だけ抜き取っていま
す。
・ハンドルバーに装着して撮影
ちなみに、手持ちで桜を撮影した映像もあります。
もしよろしければご覧ください。
・岡崎市の葵桜
先日行った「しまなみ海道」では、両方のマウントを粗
着して往復で場所を変えて撮影してきました。
編集はまだこれからなので、完成したらご案内します。
・360°カメラにして良かった点
自転車YouTuberの方の映像を見ていると、いわゆる
GoProタイプのアクションカメラと私の使用している360°
カメラに分かれます。
360°カメラにして良かった点は、映像の撮り漏れが無い
ことです。これが最大のメリット。
画面の下が見切れてたとか、もう少し左に向けていれば写
ったのに、というやつです。
360°カメラは本体がどういう向きでも良いので、撮影し
ていれば大丈夫です。
画角を気にしなくて撮影できるのは非常に楽ちんです。
シートポストに装着すれば、後ろを走っている友達もしっ
かり撮影できますね。
編集時には画角の固定されたアクションカメラよりは少
し時間がかかりますが、趣味でやる分にはそれも映像編集
の楽しみの一つです。
おそらく、YouTuberの方が360°カメラを使用していないの
は編集に時間がかかるからなんでしょうね。
・気になった点
旧機種になってしまいましたが、insta360 X3は値段が安
くなって継続販売されています。
もし今から購入するならX4がおすすめですが、予算次第で
はX3も選択肢に入れてください。セール中が狙い目です。
使用していて気になった点を少し。
それは、ずばり出目金レンズを保護するためのレンズガー
ドです。(→X4で装着方法は改善されています)
本体のレンズ部分が出目金のように剥き出しですので、接
触したり落としたりでレンズに傷がつくこともあります。
そのため純正でもレンズガードが販売されているのです
が、これがイマイチなんです。。。
まず、外気温が下がってくる秋冬にレンズガード内が結
露で曇ってしまうことです。
これはロードバイクで走っていると判らないのですが、自
撮り棒に装着し手持ちで紅葉を撮影した際に判明しまし
た。
原因は、本体が熱くなり外気と温度差が生じるためです。
レンズカバーが簡単に脱着/装着ができれば問題無かった
のですが、両面テープで固定するため正直無理です。
サードパーティーから簡単に脱着できるレンズカバーは販
売されているのですが、私は映像の品質を優先しレンズカ
バーの使用を諦めました。
もしレンズに傷がついた場合は有料修理になります。
約100$程度の見積になっていました。(約16,000円)
ちなみに、X4では装着方法が見直されているため、脱着
装着が簡単になっているようです。
次に、バッテリーの持ちですね。
1時間くらいしか持ちませんので、予備バッテリーは必須だ
と思います。
特にHDRモードで接続すると本体が熱くなるのと同時に、
撮影時間はもっと短くなるようです。(私は未使用)
これはX4になって持続時間が長くなっているようですの
で、気になる方はX4がいいかも。
最後に、風切音。
どうしても話しながら撮影したい場合は、外部マイクを装
着するか、もしくは編集時にアフレコです。
私は撮影時の音声は不要なので、特に困らないですが。
・その他補足
insta360 X3やX4はどのレンズを使用するかというモード
があります。
前面、背面、両方(360°)の3つです。
実は、前面と背面の片方のレンズを使用するシングルレ
ンズモードで撮影すると、他のアクションカメラと同様の
使用方法が可能です。
シングルレンズモードはカメラが向いている方向しか撮
影できませんので、編集の手間は省くことができます。
自転車YouTuber(自転車屋さん)の中にもこの方法で撮影
されている方がいますね。
ただしこのモードだと、ロードバイクに乗りながらとな
ると、ハンドルバーマウントか胸に取り付けるチェストマ
ウントでの撮影に限定されますね。
新製品X4とX3のどちらを買った方がいいのか、という相
談をされることがあります。
8Kや5.7K 60fという性能が気になる方やは、レンズガード
を常時使用したい方はX4一択になります。
X4のオプション「プレミアムレンズガード」は画質面も優
秀らしいです。
X3でも十分な画質の映像が撮影できますし、軽量コンパク
トだという利点もありますので、予算重視ならX3の方がお
安く購入できると思います。
実際に、現在X3は割引セール対象になっていますね。
まだ使用し始めて間もないので、使っているうちにこれ
から他にも出てくるかもしれません。
必要に応じて追記していきます。
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