在外公館派遣員のあと、ニートになってしまった。
こんにちは、ビバです。
私は、在外公館派遣員として、2009年9月~2011年9月の2年間、ペルーの日本大使館で働いていました。
ところが、帰国後ニートになってしまったのです。
そのときのメンタルは地の底。
ということで、今回は、在外公館派遣員のリアルなその後を書いてみたいと思います。
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輝かしく帰国
2年間のペルー勤務を終えた私は、地元の名古屋に輝かしい気分で帰国しました。そりゃもう自信満々。
帰国するやいなや、友達や色んな人に会いまくって、大学卒業以来の久しぶりの再会を楽しんでいました。
当時は25歳だったので、同い年の皆は社会人3年目くらい。仕事にも慣れてくる頃で、昇進しました!結婚しました!なんて人もちらほら。
そんな年頃だったので、
「結婚とかどうなの?」
「今は何してるの?」
「これからどうするの?」
と質問ばっかり。
そんな話ばっかり。
「なんだよ。久しぶりに帰国したんだから、ちょっとくらいゆっくりさせてよ」と思ってたし、これからのことなんて、1ミリも考えていなかった私は、正直うざいなぁとまで思っていました。
失業保険への甘え
3ヶ月間は失業保険の手当が貰えるので、アルバイトはしないで、ちょっとゆっくり休みたいと思っていた私は、本当にしばらく休んでいました。
好きな時に、寝て起きて食って友達と会う毎日。
好きなことだけをして、気楽に生きていました。
でも、25歳って周りはみんな仕事も恋も全力投球。毎日なんだか忙しそう。
その一方で、何もしていない私は、少しずつみんなと歩幅が合っていないことに気付いて、次第に誰といるのも息苦しくなってきちゃいました。
せっかく会っても相変わらずのあの質問。
「あー、まじでうざいわ」と思ってました。
そして気付いたら、失業保険を言い訳に働かない、人にも会いたくない、立派な引きこもりニートになっていました。
在外公館派遣員ってなに?笑
失業保険の給付期間が切れた後、収入源がなくなったので、さすがに働かなければ……と思い、人生初の転職活動を始めました。
ネットで情報収集して、まあ簡単!
でも壁はそこではなかったんです。
「在外公館派遣員って何?笑」
「うちの会社だと何ができます?」
「営業経験とかないよね?」
「うーん、スペイン語ね。英語は話せる?」
中途採用って、新卒とは違ってポテンシャルではなく、即戦力として採用するもの。私には何も即戦力がなかったのです。
そして、在外公館派遣員の知名度低っ!
海外で在外公館派遣員を2年やるよりも、日本で営業2年やってたほうが、転職先って多いんじゃないの……とすら感じました。
もちろん不採用のオンパレード。
不採用の結果を見すぎて、ノートPCの前で過呼吸にもなったりもしました。
悲しみに暮れた私は、そしてまた引きこもりニートに戻ってしまったのです。
復活!というかやるしかない!
さすがに1年間ニートはやばいな……
誰とも話してないし、社会にでなければ……
そんな感じで、また転職活動を再開。
もうやるしかないなという感じです。
でも、同じことをしても結果は同じなので、まずは今までの人生を見直して、自分の強みはなんなのか、どんな経験をしてきて、何がやりたいのか、働く軸をハッキリさせるべく、ノートでひたすら自己分析をしました。
私の答えは、アニメとか日本のエンタメコンテンツに関わりたい!でした。
海外に行って、日本人であることを意識する機会が非常に多く、そんな私のアイデンティティの一部を成していたのは、日本車でも日本製の家電製品でもなく、日本のアニメやエンタメコンテンツと気付かされたからでした。
それを見つけたら、すんなりと就活は上手くいって、無事就職できました。
それでも在外公館派遣員はいいぞ
こんな話をすると、
「え、派遣員って将来ないの?」と、マイナスイメージを抱いてしまいそうですが、そんなことありません!
私はちょっと残念な人生を歩みやすいので、こうなりましたが笑、同期はそんなことなかったです。
・日本にある外国の大使館に就職した人
・JICAなどの関連団体に就職した人
・また在外公館派遣員になった人
・外交官と結婚して、外交官夫人として世界を周り続ける人
・海外文化に刺激されて、海外製の衣類販売を始めた人
・在外公館でのアテンド経験を活かして、大手企業の社長秘書になった人
・海外勤務経験を活かして、貿易会社を立ち上げた人
・政治家や外交官を目指した人
みんなすごいなーと感心したくらい。
でもね、帰国後はなかなか辛かったですが、それでも私は在外公館派遣員になったことを、1秒も後悔していません。
こんな経験二度とできないだろうし、若いうちから世界を見れたのは、今でもとてもいい刺激として活きています。
こんな人間もいますが、目指している方は、是非がんばってください。
それでは、アディオス!