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ニートのこと甘くみてたけど、想像以上に辛すぎワロタ。

こんにちは、ビバです。

「ニートって楽だろうなー」と思ったことありませんか?
私はそうやって軽率に考えて、実際に約1年間ニートになったことがあります。

結論から言うと、本当に甘すぎる考えでした。必要な時間ではあったけれど、かなり辛かったです。

ニートになって初めて見えた世界が想像以上に辛かったので、恥ずかしさとかプライドは全部捨てて、今回はそのお話をしてみます。

ニートって、結局虚しかった。

ニートは楽しいと思っていましたが、結局虚しかったです。いくらお金に困らない生活であっても。です。

私の場合、自分の存在意義が消えていき、自己肯定感が少しずつ崩壊していきました。
人とのコミュニケーションも楽しめなくなっていき、ついには家に引きこもるようになり、意味もなく涙する日が続きました。

ニートって「孤独や虚しさとの闘い」でした。

だから、軽率にニートになろうとしていたらちょっと考えた方がいいかもしれません。

自分の存在価値って何?

 ニートになって一番辛かったこと。
それは、自分の存在価値が見えなくなることでした。

段階を追って説明します。
ニートになると、最初はすごく楽しいです。
ストレスフリーで、いつでもなんでも好きなことができるので。

でも、ただただ自分が楽しいだけ。
あー、楽しかった!はい、以上!
「他に今日は何かしましたか?」って。

そんな日々が続くと、楽しいよりも少しずつ虚しさが勝ってくるんです。
楽しさだけの感情が働いていると、他の感情が動かなくなって、世界も自分もつまらなく見えてきました。

次第に、自分は社会からも誰からも必要とされていないのかと感じてくるようになりました。

これが思ったよりもキツイかったです。
コロナ自粛期間中の孤独感なんて、屁に思えるほど。

だって、コロナはみんなも戦っているから。
でも当時、周囲を見渡せば、家族も友達も毎日忙しそう。
ニートで悩んでいたのは、私だけ。
勝手に孤独感を抱いていました。

そして、このとき初めて気付くことができたんです。

「人は誰かに必要とされることで、自分の存在価値を感じるんだな」と。

ニートになった私から見えた世界

私がニートになったとき、どんな視点で世界を見ていたのか説明します。

私は、ペルーでの任期を終え、2年ぶりに帰国しました。就職先は決まっていなかったので、帰国とともにそのままニートに。

でも、2年も海外で頑張ったし!
ニートってなんか楽しそうだし!
ま、いっか!

当時は超軽率に考えてました。

髪の毛をショッキングピンクに染めたり(浮かれすぎやろ)、久しぶりに友達に会って遊んだり、日本の美味しいものを食べまくったりしていました。
2年も日本にいないと、色んなものが変わっていて、イオンやコンビニでふらふらしているだけでも楽しかったです。

仕事はしなくていいし、好きな時に寝て起きていいし、好き勝手し放題の毎日は、最高でした。

しかし、だんだんとやることがなくなってくるんです。うーん、今日は何しよ。みたいな。

同時に、自分のためだけに時間とお金を消費し続ける日々が、なんだかすごく虚しく感じるようになっていました。

気分転換をしてみても、結局その虚しさをもっと痛感するだけで、性格もブラックホールのように闇深くなり、ますます負のスパイラルに陥っていきました。

例えば、当時の私はこんな風に世界をみてました。

●美容院「今日はお休みですか?」
→毎日休みじゃ、ボケ

●料理体験教室・ヨガ体験教室「普段はどんなお仕事されているんですか?」
→全人類が仕事していると思うな。
 無職に謝れ。

●友達とご飯「え、いま何してんの?」
→これ本当に多かった。悪気がなくても、見下されているみたいでテンション下がる。

●友達とご飯「あー、仕事辞めたい!」
→仕事ない奴の前でそれ言うの辞めて。
 どうせ辞める勇気もないくせに。

●イベント「来場者アンケートお願いします」
→職業欄【学生・会社員・主婦・無職・その他】の選択肢を見ると、謎のプライドが発動して、【その他】に丸をつけてしまう。
自分の愚かさドンマイ。

そんなことが続くと、自分と外の世界のギャップが辛く感じてきて、人に会うことも外出するのもだんだんと嫌になり、何をするにも気力が起きなくなってきました。

1週間親としか話していないと気付いたときは、やばいと思ったしwww、まだ声を発していなかったと夕方に気付いたときは、もっとやばいと思いましたwwwww。

働いていないくせに、「働いていない」と思われたくないから、仕事が終わりそうな時間に、わざと友達にLINEすることもありました。

やることなすことがいちいち残念すぎて、自分自身が恥ずかしかったです。

しまいには、「明日、自分が死んでも、地球上で誰も困らないのでは……」と本気で思うようにすらなりました。

仕事をしていれば、どこかで誰かの役にたっている。
子供やパートナーがいれば、支え合う必要があるから、絶対に役に立っている。
ボランティアをしていれば、もう最高に誰かの役にたっている。

しかし、私はなーんにも。ついでに彼氏もいなかったので、そんな風に思うようになってしまったのです。

このとき「人は誰かに必要とされることで、自分の存在価値を感じるんだな」と、心の底から痛感させられました。

もうニートなんてなりたくねぇ

そんなこんなで転職活動に必死になり、無事就職できました。

こんな経験をしたから、どんなにパワハラにあっても、人間関係で悩んでも、転職活動がうまくいかなくても、もしまたニートになりたいかと聞かれたら、秒で「NO」と答えます。

「自分のためだけに生きていると、こんなにも虚しいのか……」と絶望したからです。

私の友達にも、不本意でニートになってしまった子がいました。

彼女は、地元の名門大学に通い、そのまま大手企業に新卒で就職。その後、ステップアップともいえる、きらびやかな転職に成功。
彼女の送別会は盛大に行われ、SNSにも堂々とアップしていました。

しかし、転職先が理想と違っていたらしく1週間でギブアップ。まさかの退職。
彼女はプライドが高いので、そんなこと誰にも言えず苦しんでいて、当時ニートだった私にだけこっそり相談がありました。

そこで、いま私がここで書いていることを彼女に話してみたら、共感のあまりボロボロと涙を流していたのです。それくらい、ニートって孤独で虚しいんだと確証しました。

ニートを見る目が少しだけ変わりましたか……⁉

こうした経験があったから、私は「誰かに必要と思ってもらえる人間でいたいな=社会に属していたいな」と思えるようになりました。
(また、疲れてニートやりましたがwww。ただし2回目は期間限定。)

さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!そして、おめでとうございます!

これを読んだあなたは、ニートの疑似体験ができたので、「ニート耐性スキル」を獲得できたと思います。

もしニートになっても、その辛さはちょっとだけ軽くなるはずです。

辛かったから休むことも大切なので、
無理はしないでください。

アディオス!

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