在外公館派遣員の次は、着ぐるみショーの仕事だった…
こんにちは、ビバです。
私は在外公館派遣員として、ペルーにある日本大使館で2年間働いていました。
帰国後、約1年のニートを経て、やっと就けた仕事は、なんと着ぐるみショーの仕事。
は? なにその経歴!?
大企業に就職したり、海外で活躍しつづけたり、帰国後もキラキラと輝く同期と比べて、そりゃまあ凹みました。
そんな残念な私のエピソードを、今日は書いてみます。
在外公館派遣員からニートに
在外公館派遣員の2年間の任期を終えた後、私はまずニートになってしまいました。
燃え尽き症候群みたいなものもありましたが、ただ単純に就職活動がうまくいかなかったんです。
大学卒業後にそのまま在外公館派遣員になった私は、社会人としての経験は乏しく、中途採用の仕組みもよくわかっていませんでした。
そもそも中途採用って、経験者を即戦力として雇うもの。しかし、在外公館派遣員はやっぱりちょっと特殊な職業なので、即戦力になるどころか、「え〜と、何ができるの?」と何度も聞かれる始末。
日本での社会人経験もない、得体の知れない私を採用してくれる企業なんて、そりゃありませんでした。
そして、ニートになってしまいました。
なんで皆はキラキラしてんの?
私が全くうまくいかない一方で、派遣員の同期は違いました。
大企業に就職したり、外交の道を目指したり、自分でビジネスを立ち上げたり、「なんかすごいなー」なんて、うらやましく思ってました。
あ、ついでに私は恋愛もダメダメなので、結婚とか同棲とかそんな祝い事もありませんでした。(いらん情報かwww)
まさかの着ぐるみショーの仕事
いつまでもニートをやっていられない。
25歳・日本での社会人経験ゼロだった私は、当たって砕けろ精神で「未経験可」の求人に応募しまくりました。
たぶん100社以上応募して、9割くらいは落ちました。(泣いたわ)
あるとき、一度立ち止まって考えてみたんです。私は海外にいたとき、何を感じたのか。それが次の仕事に繋がるんじゃないかなと思って。
そう考えると、日本のアニメとか漫画とかポップカルチャーってすごいなーと海外で実感する機会が多くて、賞賛される度にまるで自分の誇りかのように感じていたんです。
「あ、これかも!」
そんな感じで、就活の軸を立て直して、なんとアニメイトグループに無事就職!!
でも、配属されたのは、着ぐるみショーの営業でした。うーん、なんかちがう……もっとアニメというか……なんだろ……
ちなみに、同じくらいの時期に入社した人は、声優ステージの運営やアニメイベントの企画、商品開発とかやってて、すごくうらやましかったです。(やっぱ残念なワイ)
虚しさを感じる毎日
入社後は、アン●ンマンショーやトー●スショー、妖怪●ォッチなど、子供向けの着ぐるみの営業を必死にがんばる日々が続きました。
しかし、戦力外で即地方転勤。
(これはまたnoteに書きます)
毎週末、ショッピングセンターや住宅展示場で、キャラクターショーをやる日々が始まりました。(地方では営業だけではない)
着ぐるみを大型車で運んで、ブルーシートやテントの設営をして、汗だくになりながら、早朝から深夜まで働く日々。なんだか自分が虚しく感じることもありました。
だって、こないだまで海外で外交の現場に立っていたのに、今は地方で子供向けの着ぐるみショーて。
知らなかった世界が見えた
しかし、だんだんと続けているうちに「そんなことないかも」と思うようになってきました。
着ぐるみアクターって、演じることにすごく高いプライドをもっていて、ショーの仕事が好きで好きで仕方ない人がたーくさんいたんです。
あと、無料で観覧できる着ぐるみショーってめっっっっちゃ人気!特に、アン●ンマンショーは何百人もお客さんが集まります!
こんなに人気だったとは知らず……本当に驚きました。
この世界に入るまで、知らなかったことばかりで、だんだんとこの仕事を誇りに思えるようになってきたんです。
実際、私はその後も何度も転職しましたが、この着ぐるみショーの仕事が1番続いたんです。本当に意外すぎてびっくり。
それはそれでいい経験
在外公館派遣員も着ぐるみショーの仕事も、どちらも知らない世界で、どちらも本当にいい経験でした。
同期みたいにキラキラした経歴ではないけれど、これはこれでよかったんです。
あ、ちなみに着ぐるみをバカにする人は嫌いになりました。「おじさんだろー」って触ったりチャックを開けたりしないでください。若い女性がほとんどです。犯罪ですよ。
あと、ディズニーランドのショーはやっぱりすげえです。見方がかなり変わりました。
っという感じで、全然キラキラしていなくて申し訳ないですが、こんなやつも在外公館派遣員の中にはいます!
それでは、アディオス!