ペルー在外公館派遣員時代、3回事故ってしまいました。
こんにちは、ビバです。
私は、在外公館派遣員として、2009年~2011年の2年間、ペルーの日本大使館で働いていました。
そして、ペルーで交通事故に3回あいました。まあ、交通マナーなんてあってない国なので、全部数えていたらキリがないんですけどね。
「海外で働いてました!」
「こんな仕事してました!」
みたいなキラキラ成功エピソードでもなんでもなくて、仕事も慣れないくせに事故にも遭うという、まあなんとも残念な私ですが、そういう部分もnoteに書いてみることにしました。
あ、グロい話はないのでご安心を!
中南米一交通マナーの悪い国
今はどうなのかわかりませんが、当時ペルーは「中南米一交通マナーの悪い国」と言われていました。
もうどこから説明していいものか笑。
・車線とか車間距離という概念はなし
(3車線に車5台とかカオス)
・ウィンカーは出さない
(代わりに窓から手がでてくる笑)
・クラクションは連打連発
(ゲームじゃないんだから)
・半分くらい無免許運転
(偽免許証は闇市場ですぐ買えるよ)
・道路が補整されてなくて、謎のトラップが多々ある
(リアルマリオカートの気分)
・ハンドルを握ると、なぜかドライバーが凶暴になる
(普段はおとなしい国民性のくせに)
こんな交通マナー底辺の国でした。
隣の車から出てきた手に、サイドミラーを畳まれたときは、もはや爆笑でしたし、後ろからコツン!なんて、「またかて!」と呆れるくらい日常茶飯事でした。
南米でドライバーデビュー
ペルーには、電車や地下鉄、バスといった公共交通機関が整備されていないので、市民の足はマイクロバスとタクシーがメイン。
でもね、それらは基本ボロボロだし、無免許だったり、運転手とグルになって窃盗・誘拐してたり、とまあ危険なので、車を買う必要性しかなく、初任給前にすぐ車を買いました!
(というか大使館の人は皆そうしていた)
日本では免許証を持っているだけのペーパードライバーだったので、まさかの南米でドライバーデビュー!
でもね、ドライバー経験の浅さに加えて、交通マナー底辺の国だったので、2年間の赴任中、大小あわせたら30回くらい事故ってました。だせえな。
やばかった事故ベスト3
ここで特にやばかったなーと思った事故について、ランキング形式で発表します!
第三位 突然の穴
私の前を走っていた大型トラックが突然車線変更!(だからウィンカー出せや笑)
車線変更した瞬間、道路にあった大きな穴が突然視界に現れて、そのままそこに突っ込みました。カラーコーンとかいくつか吹っ飛んでたな。
でも、とても勢いがよかったのか、そのまま飛び出して脱出できたのは奇跡。
第二位 バスとトラックのサンドイッチ
譲り合いという精神が全くない国なので、左右それぞれから来たバスとトラックに挾まれました。
左右にバシバシぶつかりながらも走り続けた結果、左右の扉は見事に凹みました。
あと、ハンドルを握りながらぶつかる衝撃に耐えていたからなのか、首と肩の筋肉がもうバッキバキ。人の体ってすごいなー、なんて実感しました。
念のためレントゲンを取りましたが、数日後に「ほら、現像できたよ」とだけ言われて写真を渡されましたが、なんだよそれ、記念写真じゃないんだからさ笑。
第一位 レストランの壁破壊
これは、私が悪いです。
ペルーってカーナビがない上に、一方通行が多いので、方向音痴の私は迷いに迷って、道路を逆走してしまったんです。
そこに減速知らずの車が激突。
衝突された勢いのまま、私の車はスピンしながらレストランの壁に突っ込んで、壁を破壊しました。ベコベコになった車はレッカーで運ばれる始末。
あのスピンしていた瞬間、世界がスローモーションに見えて「あ、死んじゃうのかな」なんてふわふわ思っていたのは、今でも覚えています。
結構お高い民間保険に入っていたことと、相手が無免許だったことが(あかんやろ笑)、不幸中の幸いで、そこまで大きな出費にはならなかったです。
母親、大絶叫
こんな交通マナーの悪い国で運転し続けてすっかり慣れてしまっていたからなのか、日本からペルーに遊びに来た母親が、私の車に乗ったとき、恐怖のあまり大絶叫してました。
なんかもう私は感覚で危険を察知できるようになっていて、日本の母親視点では、私の運転はとんでもなく荒かったみたいです。
でも楽しかった
こんなことを書いていると、海外行くのが怖くなっちゃいますよね。でも大丈夫です。
当の私本人も大使館の人達も「こんなことあってさー」って毎日笑い流して生きていたので。あと、運転に自信のない人は、ドライバー雇ってたし。(南米じゃよくあること)
とりあえず、民間のいい保険には入ろう! これはマジで!
ちなみに同期の派遣員で、こんくらい事故ってた人は聞いたことないですが、秘密にしてるのか、私が聞いていないだけなのか。
ということで、毎度毎度何をしても残念な私の派遣員エピソードでした。
またね!アディオス!