麻生外務大臣と在外公館派遣員1年目のワイ
こんにちは、ビバです。
私は在外公館派遣員として、2年間ペルーの日本大使館で働いていました。
その中で1番印象的だった仕事は何かと聞かれたら、間違いなくこれ。
麻生外務大臣のご来訪!
今日はそのエピソードを話したいと思います。今でも忘れられない思い出です。
在外公館派遣員って何?
知っている方はここは飛ばして下さい。
知らない方もいるかと思って説明します。
在外公館派遣員とは、超ざっくり説明すると、世界中にある日本大使館・総領事館に派遣されて、2年間限定の任期で仕事をする人のことです。
これが、まあ世間に全然知られていない。
試験さえクリアすれば、誰だって期限付きで外交官になれちゃう、素晴らしい制度なのに。
詳細はこちらからどうぞ!
→http://www.ihcsa.or.jp/zaigaikoukan/hakenin-01/
在外公館派遣員の仕事って?
ここも知ってる方は飛ばしてください。
在外公館派遣員のメインの仕事は、日本の大臣や国会議員、県議会議員、各省庁の職員、文化人など公用出張者が、その国に来たときの現地でのアテンドです。
具体的には、空港での出迎え、ホテルや車の手配、現地での移動管理、出国時の付き添い、その他出張者が必要とするサポートは何でもやります。
海外旅行に行くと、空港で出迎えてくれる現地スタッフさんとかツアーコンダクターさんとかいるじゃないですか。
あれの政府版って感じです。
もちろん、毎日出張者がいるわけではないので、1番動ける雑用として(言い方すみません)、事務作業や大使館員のサポート、食料の買い出し、ちょっとした翻訳まで、色〜んなことをやります。
麻生外務大臣がキターーー!!!
私がペルーに来て、半年も経っていない頃、「麻生外務大臣ペルーご来訪」の連絡が来ました。※当時の役職
さすがに館内も緊張感が走りました。
そんなこんなで到着当日!
(超省略ごめんなさい)
麻生さん御一行が到着されたら、1番最初に出迎えるのは派遣員であるワイ。
スムーズに入国審査や荷物チェックなどができるよう、早めに空港に入って、空港スタッフとあんなに段取りと導線の打ち合わせをしたのに、到着数分前に「よし!」って振り返ったら、全員いねー!!www
シフト交代制か知らんが、全部水の泡!www
ってか、あなたたち誰!?www
いいですか、これがラテンアメリカなんですよ。
空港スタッフに怒り狂いながらも説明し直して、バタバタしてる間に、御一行が到着されて、あれよあれよとやりまして、なんとか無事空港出発できました!
その経験もあってか、今でも「総理大臣が海外を訪問しました」とかそういう類のニュースを見ると、現地の大使館はすっげー大変なんだろうな……と思ってしまう癖があります。
唯一の記念写真
麻生さんがペルーで何をしていたのか、ここは守秘義務もありそうなので省略します。
政府関係者との会合や会食、現地視察などあったのだと思いますが、派遣員だった私はそれらの業務には全く関わっていないので、正直よくわかっていないのが事実です。
派遣員って、あくまでも出張者が仕事に集中できるように現地でサポートするものなので。
でもね、せっかくの機会だからと、私も入れてもらって皆で記念写真を撮ったんです!それがこれ!
顔が、見えてねえwww
これね、階段の段差があるところで撮ったので、後列は1段上なんですよ。
これが唯一の記念写真ww
麻生大臣が帰るーーー!!!
最終日の出発の日がきました。
ここは派遣員のメインの仕事!
VIPルームにご案内して、フライト出発まで待機していました。すると警備の方が「麻生さんは頑張っている若者が好きなんです。あとで一緒に写真をとりましょう!」と提案してくれました。
おお!記念写真のリベンジ到来!www
うん、今回はちゃんと顔が映ってる!www
もう写真だけでも十分嬉しかったんですが、このとき麻生さんが「君みたいな若者が世界を変えるんだよ」と言ってくれたんです。
きっと麻生さんは全く1ミクロンも覚えていないと思いますが、私は今でもずーっと忘れられません。
2年間海外にいると辛いなぁ…と思うこともありましたが、そういうときに、この言葉をよく思い出しては励みにしていました。
なんかさ影響力のある人の言葉って、やっぱり重みがあるよね。
すみません、世界は変えてません
こんなに素敵な言葉をいただいたのに、すみません……世界は変えられていないし、むしろちょっと残念な人生を歩んでいます。
それでもこうやってnoteで発信することで、誰かの何かの刺激になれてたらいいなと改めてしみじみと思いながら、今日はnoteを書きました。
ほんとさ、付き合う人と環境って大事だと思います。自分を落とす人なんて、さよならしちゃってください。
それでは、アディオス!