フリーランスは時代が作り上げた流行りとなってしまうのか
フリーランスという働き方が注目されている。
特定の企業に属さず、自らの専門スキルを武器に、独立した立場で働くスタイル。
システムやWEB、アプリ制作などのIT分野をはじめ、デザイン、映像、音楽、翻訳、文書作成など、さまざまな業務が対象となっている。
なぜこれほどまでにフリーランスが増加したのか。なぜフリーランスが人気なのか。
今回の記事では、フリーランスが増加した背景を、現代人が抱えている悩みや価値観から掘り下げていく。
「息苦しさ」「生きづらさ」
答えはこれだ。
「息苦しさ」「生きづらさ」を感じているから。
これは解放されたい、自由になりたいとも言える。
では、なぜ豊かで比較的自由な社会であるはずの日本で、そのように感じてしまうのか2つの視点から考えてみた。
物質的豊かさを求め過ぎている
たくさん稼いで、欲しいもの買って、好きに旅行行って、働かなくてもお金に困らない状態にする。
しかしこれには限界があり、充実感や幸福感までは手に入らない上に、失うことへの恐怖と他者との比較による不安が常に付きまとう。
これは戦後、物質的・経済的豊かさを追求してきた結果だが、これからの時代は違う。
自由を手にしたければ精神的豊かさを手に入れるべきだ。
精神的豊かさは不自由のない衣食住、良好な人間関係、心が満たされる自然、やりがいのある仕事、没頭する趣味など。
フリーランスは自分で仕事も取引先を選べる。
そうすれば良好な人間関係の中で、やりがいのある仕事に没頭できるかもしれないという希望を抱いているのだろう。
個人的には良好な人間関係がかなり重要と考える。
メディアの煽り
フリーランスは自由で楽しいという幻想を、マスメディアが作り出したことも大きな要因だろう。
日本は世界から見ても、マスメディアからの情報を信頼する国民が多い。
マスメディアやSNS、インフルエンサーの影響でフリーランスの関心が確実に高まったと言える。
この根底には「自由で、楽しそう」という憧れがあるからだろう。
しかしこれらの情報はほとんどが広告だ。
その先はスクールやコンサルなどフリーランスになりたい人をターゲットとした情報商材を生業とする商売人。
何十万の講座費用を払い、情報を得て終了。
その後ランサーズやクラウドワークス、SNS運用で案件獲得に動くも、たいした金額にならない。
煽りたてるマスメディアがいなければ、ここまで異常な自由信者は増えなかったのではと思う。
マスメディアも過剰な期待を持たせず、良好な人間関係を築くことを考え、精神的豊かさを学んでいけば、現代人が求める自由は手に入るのではないかと考える。
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