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蛇宮神社はなぜ「蛇」なのか?

今回は個人的にずっと謎だった、なぜ蛇なのか?
なぜ蛇を祀(まつ)るのかという事を書いていきます。

ヘビ怖くね?って話をします。

蛇と水

池・川などの水辺は、蛇が祀られていることが多いです。
蛇は弁財天(水神)の使いと言われてます。

余談ですが、弁財天はインド由来の水の女神。
日本の水神である高龗神(たかおかみのかみ)と
一緒に祀られている神社もあります。

「この神様も水属性なんけ!一緒にしよ!2倍2倍!」
なんてことはきっとなかったと思います。

民間信仰のなかで柔軟に取り入れられ
このような組み合わせになったようです。
(高龗神も龍神信仰と結び付けられることがあるため、龍神を媒介とすることもあるようです。)

つまり蛇と水はとても相性がいいという事です。
(属性でシナジーもありそうです)

蛇宮神社と鏑川

蛇宮神社の成り立ちについては以下の記事が明るいです。

伝承によれば、鏑川の淵に永年住みついた白蛇が龍となったといいます。
全長3mほどの巨大な龍は、近隣で暴れていたため恐怖を巻き起こしていました。
ある夜、白蛇は「われを神社として祭れば永く諸人を護ろう」と慈眼法師の夢まくらに立ちます。
1494年9月29日、法師は人々と相談し蛇宮明神を建てたとのことです。

察するに、鏑川では水害が多かった。
それを収めるために蛇宮神社を建てた。
こんな感じでしょうか。

今から500年ほど前と言えば
地デジ放送が終わったくらいだと思います。

蛇宮神社と富岡製糸場

蛇宮神社の蛇にまつわる話は水害だけでなく
富岡製糸場とも深く関わります。

絹を作る原料はカイコです。
カイコはネズミの被害に遭うことが多く、
養蚕に関わる人を困らせました。

当時の人たちはカイコを
「オカイコサマ」と呼ぶほどに大切に扱っていました。

それらは養蚕信仰と呼ばれ
現代にも風習が残ります。

まゆ玉 どんど焼きで焼き、食べると病気になりにくいと言われている。

私も小さいころやりました。
小学校の校庭でどんど焼き。

炎がとても大きく顔がとても熱い。
だから後ろを向いて炙りました。
ポリエステルのジャンパーも一緒に炙りました。

といった具合に生活に根付いてます。

ネズミはオカイコサマを、たべてしまう。
ネズミをたべる蛇は正に益獣
だったのです。

まとめ

富岡高校に通っているときの
蛇宮神社の印象はとにかく不気味でした。

部活が終わると辺りは暗くなります。
蛇宮神社の方を見ると、
高い木々が風に揺らめき並び、並びに名前も蛇。
人も疎らで何か近寄りがたい雰囲気がありました。

でも調べて見ると、
私たちの生活にとても密接に関わってました。
すみません。不気味とか言って。

川の災害や昔からの産業を
守ってくれていた神様なんだなと。

そして、ちょうどこの記事を書こうと思い、
すぐさま写真を撮りに行きました。


ええ、すぐさまに。

冬の夕方の蛇宮神社

ごめんなさい。
やっぱちょっと怖いです。
2歩入って帰りました。

次は明るい時に来ます。

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