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最強の2人

映画のタイトルのパクリです。これは2019年9月に公開された映画で、パラグライダーの事故で首から下が麻痺した大富豪のフィリップ。介護人募集の面接にやってきたのは、スラム街暮らしの黒人青年ドリスだった。水と油の2人だったが、ドリスはフィリップの心を解きほぐし、固い絆で結ばれていく。とまあ、軽い言い方をするといいコンビの話です。で、私のクリニックにいるスーパー秘書二人組の物語をご紹介。もともとは、「え、これ、使えるかな?」という疑問符を抱えながらスタートした二人。最初の頃の彼女たちといったら、まるで週末のバーゲンセールで掘り出した、ちょっと風変わりなアクセサリーみたいなもの。使えるかどうか、正直微妙なラインだった。

しかし、私の「体育会系」精神と何度もの「お説教タイム」を経て(このへんでパワハラの匂いがしないでもないが、私は熱血指導者だ)、涙と汗の中、彼女たちは見違えるほどに成長。今ではまさにクリニックの両腕、いや、両脳と言っても過言ではない。普通の医療事務をはるかに超えたスキルで、彼女たち独自の仕事をバリバリとこなしてくれている。

クリニックを動かす二大ルール、「タスクのルール」と「チェックシートのルール」がある。このルールたちは、彼女たちがいなければ、ただの紙切れにすぎなかったかもしれない。それを彼女たちは生き生きと動かし、仕組化されたクリニック経営の土台として機能させている。

そして、彼女たちに共通する最大の特徴は「正直で素直」という点。過去には「やったふり姉御」や「虚偽報告の女王」なんてスタッフもいたが、今はそんな人たちはクリニックの舞台からは退場してもらった。現在のクリニックは、まるでお笑いステージのようにフレンドリーで、誰もが役割を楽しんでいる。

ただし、現実のドラマにはいつも波乱が付きもの。一人の秘書が最近結婚し、そのご主人が転勤族であるという事実に私は夜も眠れないほど。もう一人に至っては、「結婚したくない」という彼氏がいるそうで、少しホッとしている。まるでドラマのクライマックスに向かっているかのようで、次の展開が気になるところだ。

最後に、ここで一つ。彼女たちへの感謝の気持ちは、なかなか直接言えないからここに書かせてもらう。ありがとう、そしてこれからもよろしくね。さて、それでは「次回のエピソード」をお楽しみに!

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