少子化、人口減少問題の本当のところ
人口とGDPの真の関係
GDP = 一人あたりGDP × 人口
GDPはこの式のように2要素に分解できます。
これを見る限りにおいては人口増加はGDPに寄与する形です。
したがって、ふつうなら少子化対策という話になるのです。あるいは、移民政策など。
さて人口はこのように表現できます。
人口 = 経済的快適人口 + 快適人口との乖離
その国のストレスなく抱えることのできる最適人口が
想定できます。実際の人口との差が乖離です。
最適人口からの乖離は経済に悪影響となります。
またこれをもとに一人あたりGDPをこう表現できます。
一人あたりGDP =
快適人口との乖離に影響される部分 + されない部分
これは要するに快適人口との乖離が、一人あたりGDPに与える影響があって
その部分と、影響しない部分の2つの合計で
一人あたりのGDPが成り立っていることを意味する。
これらを踏まえるとGDPは
代入するとこうなります。
GDP=
(経済的快適人口 + 快適人口との乖離 )×
(快適人口との乖離に影響される部分 + 影響されない部分)
最初の式とは随分と主役が入れ替わりました。
乖離は、最適からのカイリなので”基本的に”GDPを押し下げてる部分です。
この「乖離」が人口規模増に寄与している場合においても、その一方で一人あたりのGDPでは悪さをしているので相殺されてしまうし、
相殺で、プラスが勝ったとしてもGDPだけは高い国となってしまいます。
なので
闇雲に人口を増加させれば良いという話ではないことがこの式からわかります。
とにかくGDP成長には人口ではなく、最適人口(快適人口)こそ増やすべきであるとすることです。
人口を抱える力の増強を伴わない人口増は、有益には働きづらいのです。
この論での「なぜ、先進国の人口は減るのか」の説明
先進国においては、最先端の技術やシステムの導入率等が高いので
潜在的な人口を抱える力に、実際の人口を抱える力が
ほぼ追いついていて一致しています。
そして実人口にいたってはそれらを追い抜いていると見るべきでしょう。
人口が最適人口より過剰な分、不況という機能が働いて
自動で最適値に近づこうと、人口減が起きるのです。
それこそが少子化なのです。↓この記事も参考に
風邪のウイルスと戦うために発熱させてるのに
解熱させてしまうのは妨害であるのと同様
人口減は下手に妨害すべきではない可能性があるのです。
人口を増やしたければ、人口を直接的に増やそうとせず
最適人口を増やす一択なのです。それさえできれば自然と人口は増えます。
「少子化に歯止めをかけるにはどうすればいいのか」
を
「最適人口を増やすにはどうすればいいのか」
に置き換えたいところです。