一人あたりのGDP 2
生産
生産という働きをするのは、人だけではないというのがポイントです。
働く能力のあるものとしては
人、道具、機械、スペース、人以外の生物、物質、環境など
たくさんあります。
人は人でも労働者だけが働くとは限りませんし。
更には、労働者だからといって国内に住む労働者とは限りません。
したがって
生産=その国の人によるもの+それ以外によるもの …(A)
です。
ちなみに輸出には生産の単語が含まれてませんが、国外向けの生産として
海外に売れたものですのでこれも生産です。
乖離>0の場合
人口が最適人口から+に乖離している場合、
一人あたりのGDPが、それの分母が大きくなることで、小さくなろうとします。
それと同時に、乖離分の人数の一部が国内生産者ですので分子にある生産の増に寄与しそうですが、
しかし、(A)でわかるように生産は、労働者だけで実現するものではなく、それ以外の
働く能力を持つ資源と一緒になってはじめて成り立つものです。
労働人口増加してもそれに添うように資源が増えるわけではないので、
したがってそのまま生産が増えるわけではありません。
不足分は海外からの輸入によって
働く資源が補われます。それでも補われきれずに、労働者の寄与率が高い
サービス業などの産業に傾くことでも働く資源の不足が緩和カバーされます。
これらのカバーによってはじめて生産増が実現されます。
乖離=0の場合
このように最適人口との乖離がない状態とは、
実は
その国に住む労働者以外の
働く資源の過不足がない状態
を意味しそうです。
乖離<0の場合
この場合は現実としては、存在しづらいと思っています。
パンは、道端に置いておいたら、その形状を長らく維持することはないです。カビが生えたり、動物に食べられたりして、その栄養を生物が
見逃すことはないからです。
それと同じで、乖離がマイナスの場合は、旨味が残っていて
それを生物である人間が見逃すことはなくあっという間に
人口爆発で乖離は埋まり溢れることでしょう。
国がそれを阻止する法律を作っても、働く資源の
活用率が低いので効率が悪い分、
猫の手すらも借りる他国とのせめぎあいで勢いで負けて、いずれ
潰されてしまいます。