ビタミンゼミ第27回 2021年スタートアップがおさえておくべきインスタマーケのポイント | 大槻 祐依教授
ビタミンゼミにて大槻さんに講義していただくのは今回が2回目!約1年を経て、インスタグラムマーケティングがどのように変化したのか、今回は2021年おさえておくべきポイントを中心に教えていただきました!
前回の講義並びに大槻 祐依教授について知りたい方はこちらの記事をご参照下さい。
規約変更によって「プレゼントキャンペーン」が禁止になった!?
インスタグラムコミュニティガイドラインの変更が2020年11月にありました。その中ではいいねやフォロー、コメントの見返りとして現金や現金同等物の提供を禁止しているだけであってキャンペーンそのものを禁じているわけではありません。そのため、金券(ギフト券)などを景品とすることを避けて、キャンペーン抽選対象者の判別手段として、いいねやフォローを条件とする分には問題なくキャンペーンを実施することができております。
Reels(リール)のリーチやフォロワー増加効果が高い!
2020年8月にリリースされた機能Reels(リール)ですが、以降短期間で複数回のアップデートをされておりFacebook社としても重要な戦略の一つに置いているのではないかと思われます。実際、弊社の実績としてはリールを活用することでコスメブランドであれば、1日平均約100フォロワー増加だったところからReelsを約51万再生ほどされることで1日約240フォロワー増えるようなことも発生しました。他にも美容雑誌ブランドであれば1日平均250フォロワー増加のところから、約12万再生されることで1日約2000フォロワー増加される日もでてくるなど効果を感じております。
大槻さんがSucleを通じて感じているリール投稿のポイントを3つ紹介してくださいました!参考動画もご紹介してくださっているのでぜひご覧ください。
▽リール投稿作成ポイント
①実際の使用感や手順が分かるもの
②一度で読み切れるかギリギリのテンポ感
③余韻を残さず終わるラストシーン
▽Sucle参考動画
アカウントが乱立時代へ突入!!コンテンツ力が求められている
インスタグラムが企業にとっての宣伝ツールとして重要性を再認知されてきたことで、アカウント数が急増しています。その結果、競合が増えており運用難易度が急増しています。差別化要素が無いコンテンツを発信しているとやっぱり、伸び悩んでしまうケースが増えており、相談をいただくことが増えております。Sucleでは、ユーザーインタビューを重ねることでコンテンツ力を強化するべく画像だけでなく、画像に文章を追加して「読み物コンテンツ」を作った結果、伸び悩みを解消しました。「読み物コンテンツ化」することで作成コストもかかるようになったんですが、それだけコストをかけないと伸びない時代になってきたんだなと感じています。
以前ご紹介したホームページ型とメディア型アカウントでの戦略も変化してきており、ホームページ型はメディア型のようなコンテンツを追加しても伸び悩むケースが増えてきておりSNS以外のマーケティング施策、インフルエンサーマーケティングなどと連動した上で受け皿としてのホームページ型の運用が必要になってきております。メディア型は更に情報価値を高めることを求められており、ひとつひとつの投稿にかけるコストも上がってきており運用の難易度が上がっております。
※ホームページ型とメディア型については以前の大槻教授の記事をご覧ください。
2021年のインスタグラムマーケティング動向予測!!
1つ目は、まだまだこれから改善の余地があると思われる「コマース機能」。2つ目は、現時点ですでに本格的なクリエイティブを作ることが可能になっていますが、これからもクリエイターを支援するような機能が増えるのではないかという意味で「エンターテインメント性」と表現しました。3つ目は、昨今の”サクラ”を使ったインフルエンサーの横行や、ハッシュタグ分析関連ツールによる"発見タブの軽視"などで再認識されつつある「アナログの価値」です。それぞれ詳しくご紹介いたします!
コマース機能がより充実する?
フォロワー数やリーチ数改善の手法は多数増えてきましたが、まだまだショッピング投稿であったり、リンク付きストーリーズ、プロフィールURLは依然として改善難易度が高い状況にあります。海外のZARAではすでにチェックアウト機能(ショッピング機能)が使われていたり、近年中に各アカウントに実装される可能性があります。
エンターテインメント性 = クリエイター機能が拡充する?
すでに本格的なクリエイティブを制作することが可能になっていますが、ビジネス利用するアカウントが急増していることもあり、コンテンツが似通ってしまうことが想定されます。そのため、より自分流のクリエイティブを制作できるようにクリエイター向けの機能がこれからも拡充されるのではないかと思います。こちらで紹介する参考アカウントはぜひ、フォローしてご覧ください。
アナログならではの価値も生まれる?
インフルエンサーの分析機能を備えたプラットフォームによって、"サクラ"インフルエンサーが横行したり、ハッシュタグ分析の精度を向上するツールによって「発見タブ」が軽視される傾向があります。そのため目視でのインフルエンサーチェックであったり、発見タブを元にトレンドをキャッチアップしたりするなどのアナログな運用が価値を持つことが大いにあります。
インスタ立ち上げの前にできることを整理しよう!
インスタできることは幅広いので、立ち上げ前にどんな施策をどんな目的で実施するのか理解しましょう!今回は①すぐ売上に直結するバズを起こす施策、②中長期的に売上を積み上げる施策(100年間続くものに)、③既存顧客向け施策(エンゲージメントをあげファンに)の3パターンに分けてみました。
①すぐ売上に直結するバズを起こす施策
・数十万フォロワー規模のインスタメディアとのタイアップ企画でフォロワー増加!
ターゲットユーザー層に大量リーチすることができる。また、キャンペーン形式にすることで、大幅なフォロワー増加も見込める。
・アクセサリーや飲料水メーカーにおすすめ、面を狙う複数人を使ったインフルエンサー施策
一気に面を取れる。ストーリーなどで拡散すると購入に直接つながる。
・費用対効果がわかりやすく改善しやすい広告運用
獲得数やCPAが数値として現れやすく、費用対効果がわかりやすい
②中長期的に売上を積み上げる施策
・ファンを貯めていく自社アカウント運用
HPのような受け皿の役割、フォロワーとの定期的な接点
・UGC(口コミ投稿)の増加で指名検索アップ
インフルエンサー施策やアカウント運用での組み合わせが必要。インスタで伸びる投稿を知っていると効果が高い
③既存顧客向け施策
コロナによってなかなか店舗に行くのが難しいということもあるので、DMで接客することも増えてきております。また、ライブ配信では動画と相性の良い商材(コスメブランドなど)は売れやすいです。ただ、買ってくれる人はファンであることが多いので普段からコメント対応であったり商品情報の発信等を通じてファンを増やしていくことが重要です。
アカウントを立ち上げるとしたら…具体例!
ブランドであれば、リアルだけどブランド感のある撮影にこだわって投稿をしております。SABONさんであれば、お風呂の隅に商品を老いて撮影したりしました。他にもブランド毀損しないようにインフルエンサーさんを吟味した上で施策を行ったり、動画という特性を意識して商品の質感や使用感を訴求できるリール投稿をしたりしています。他にもUGCが増加する施策としては、「ユーザーが参考になる撮り方を提示すること」が重要だと思っています。
ブランドではなくアプリ等のサービスであれば、広告運用をメインにして受け皿としてアカウントを運用します。商品周辺領域をうまく活用してコンテンツを作れるようであれば、メディア型の運用も含めていいかなと思います。メルカリさんであれば、出品者を増やすことを目指してコンテンツを作成しています。インフルエンサーと連携したキャンペーンも実施しております。キャンペーンの手順を明確にすることで、インフルエンサーも投稿しやすくなるので連携するのはおすすめです。
大槻さんについて、株式会社FinTについて気になった方
▽大槻教授のTwitter
▽株式会社FinTについて
今回ご紹介しきれなかったインスタグラムマーケティングについてより詳しいブログを運営されていたりしますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか!
絶賛新メンバーも募集されているようです!少しでもご興味がある方はご連絡してみてはいかがでしょうか。
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